
東京オリンピックも決まり、東京は心なしか景気がいいようです。
オリンピックなどの競技は、サプリメントがその性能を一番存分に働かせることができる機会だといえます。
なぜなら、そのような競技者はたいていの場合、パフォーマンスを得るために、エネルギー需要が非常に大きいからです。
それは、一般人とは比べ物になりません。
例えて言うなら、プリウスとランボルギーニ・アヴェンタドール位違います。
http://www.lamborghini.com/en/models/aventador-lp-700-4/overview/
しかも、そのような人たちは、えてして消化吸収機能も併せ持っているので、エネルギーの燃焼効率もよいと思われます。
さて、そんな好景気とはうらはらに、9月は私が扱っている「副腎疲労症候群」という病気の問い合わせが非常に増える時期です。
やはり、いろいろな事の転換期で、ストレスが一気に増えるんでしょうか。
私も毎日来るメールでの問い合わせと、毎週あるセミナーの準備で、自分が副腎疲労にならないように、今日もビタミンC点滴をしながら仕事しています。
問い合わせで最近多いのが、検査に関する話なので、今日は、副腎疲労と腸内環境の関係の話をさせてください。
副腎疲労検査の黄金パターン
私は多くの患者さんに根本原因を調べるための検査を行っています。
私の外来を受診する患者さんの多くが、数々のクリニックをめぐり、いろいろな治療を試されても改善がみられなかったり、治療効果が頭打ちになっていたりするからです。
私のクリニックでは100種類近くの検査を取り扱っていますが、その中でも私が行っている黄金パターンがありますので、ご紹介します。
それは、
副腎疲労の検査 + 食物アレルギー検査 + 腸内環境検査 + 重金属蓄積検査
です。
(これらの検査にも様々な種類があります)
これらの検査を全て行うと10万円以上の費用がかかります。
当然、患者さんも躊躇します。
しかし、これまでに何年もの時間を費やし、数十万とお金を費やしてきた人も多いので、ご納得頂き、検査を受けていただくことが多いです。
(もちろん予算的に厳しいので、とか、私は腸は悪くないので腸環境検査は受ける必要がない という方もいらっしゃいます。その場合は、問診、診察所見から腸の状態を推測しながら治療を進めていくことになります。)
なぜ、これだけの検査を同時にしなくてはならないのか?
最初は皆さんそう思われるようです。
その理由は、これらの事がお互いに強く関連するからなんです。
私は副腎疲労症候群の患者様を多く見る機会があります。
副腎疲労症候群の診断を受け、適切なサプリメントを摂取してきました。
副腎疲労の本を読み、食事、生活習慣をその通りに行ってきました。しかし、それにもかかわらず、このだるさが取れないんです。
むしろ、最近は悪化しています。
昼間、30分でも時間があれば、布団にもぐりこみたくなります。
こんな感じの人がとても多いです。
副腎疲労の患者さんで、ストレスから解放され、サプリメントケアを含めた食生活改善を適切にされているのにもかかわらず、回復がいまひとつの人の8割に腸内環境の悪化が見られます。
腸内環境が悪い場合、腸漏れを起こしていることも多く、多くのたんぱく質が体内に入り込んで、通常の検査では見えない、腸の炎症を引き起こしています。
炎症があるのですから、副腎からは炎症を食い止めるためのコルチゾールが随時分泌されます。
腸の炎症は24時間続くストレスを副腎に課すのです。
また、炎症によって産生される生理活性物質TNFαは副腎皮質ホルモンコルチゾールの受容体に親和性が高いことが知られています。
これが、ホルモンの受容体を覆ってしまうため、コルチゾールがさらに効きにくくなります。
さらに、ストレスがかかると腸管の悪玉細菌が増殖する事も知られています。
このように、腸と副腎は非常に相関関係が強いため、一方だけを治療してもうまくいかないことが多いのです。
同じように、腸内環境と重金属、食物アレルギーと重金属も密接に関係しています。
これらの、「複雑に絡み合った根本原因の糸を解きほぐしていくこと」が根本原因治療に必要だと考えています。
分子栄養学実践講座
https://www.bunshieiyou.com/