従来の栄養療法は経験則に基づくものでした。
例えば、こういうことですね。
これが、経験則に基づく栄養療法です。
科学的な見地に基づく栄養学の場合は、こうなります。
実際こんなことを言う人はいないと思いますが、考え方としてはこういうことです。
個体差を考えて、鵜呑みにしないということです。
栄養療法をやるうえで、人の言うことを鵜呑みにしない、というのは大切な姿勢です。
どんなに偉い人が言ったことでも、ちゃんと自分の頭で考えて、納得した上で試してください。
今回は、今までやってきた推測を裏付ける、検査のお話です。
もくじ
検査と根本治療ピラミッドの関係
検査とピラミッドの関係はこのようになっています。
問診と自己診断である程度あたりがついたら、そこが本当なのかどうか検査で確かめてみるといいですね。
腸内環境には尿有機酸検査
腸内環境を調べるのには、尿有機酸検査が良いと思います。
僕が普段行っているのは、尿有機酸検査と、包括的便検査です。
包括的便検査は本当に具合が悪い人はやったほうが良いですが、ちょっと専門的すぎるので、普通は尿有機酸検査で良いと思います。
尿有機酸検査は腸だけではなく、ミトコンドリアも、ビタミン・ミネラルの不足、三大栄養素の代謝、メチレーション、ドーパミン・セロトニン、すべてわかるので、尿有機酸検査はすごくお得な検査です。
重金属は毛髪ミネラル検査
重金属に関しては、ぜひ毛髪ミネラル検査を受けてください。毛髪ミネラル検査は髪の毛を300本とるだけなので、比較的簡単です。
毛髪ミネラル検査でわかるのは、ミネラルのバランスと重金属の蓄積、排泄力です。腸内環境やストレス状態もわかるので、見方を覚えると非常にわかりやすい検査です。
この表に載っている毛髪ミネラル検査を見ると、ミネラルが左によっています。足りないということです。ミネラルが全般的に足りていないということは、腸内環境が悪くてミネラルの吸収が悪いということです。
毛髪ミネラル検査を見るだけで、この方は腸が悪いな、とわかりますね。
脳・ホルモンの検査
脳やホルモンなどは、いろいろな検査があります。参考程度に見ておいてください。
尿中ホルモン検査
尿中ホルモン検査は副腎と性ホルモンが見られて良い検査で、一番正確な検査です。
しかし、24時間尿を容器に貯めなければならないとか、女性の場合は生理から3日目にやらないといけないとか、いろいろな制約があってかなり大変です。
副腎が元気になってきて、乳がんの予防等に興味がある場合にはすごく良い検査です。
唾液中のコルチゾール検査
副腎に関しては、唾液中のコルチゾール検査というものがあります。血中のコルチゾールはなかなか下がりませんが、唾液中のコルチゾールは敏感です。
副腎疲労を測ることができるので、やれる方はやってもいいかもしれません。比較的手軽にできます。
メチレーション遺伝子検査
メチレーション遺伝子検査というものがあります。脳に関しては遺伝子の影響が比較的強いので、脳機能を極めたい方は遺伝子の検査をしてもいいかもしれません。