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「自分のトリセツの作り方」 エネルギーとデトックスの関係

宮澤賢史 · 2019年12月31日 ·

前の記事: 治療には順番がある

エネルギーとデトックスの関係についてお話しします。

ミトコンドリアは様々なエネルギーで動いています。

コンテンツ

  • 1 エネルギーとデトックスの関係
  • 2 腸・脳相関
    • 2.1 リーキーガットがリーキーブレインを引き起こす
  • 3 アルツハイマー病
  • 4 脳機能改善アプローチ
    • 4.1 脳神経伝達物質の正常化
    • 4.2 脳の炎症を抑える
    • 4.3 歯科アマルガムの害
    • 4.4 ストレスは有害
  • 5 治療のステップ
  • 6 最後に

エネルギーとデトックスの関係

これはミトコンドリアの中でぐるぐる回っているクエン酸回路というものです。

ミトコンドリアの中でこの回路がぐるぐる回って、そこからエネルギーが作り出されています。必要な栄養素が黄緑色で示されています。亜鉛、鉄、ビタミンB群などですね。

回路が滞りなくまわるためには、様々な栄養が必要です。

一方でこの黒いところは、それを邪魔するものです。

クエン酸からシスアコニチン酸になるために使われる酵素がありますが、これはフッ素・水銀・ヒ素・アンチモンによって阻害されます。

アルミニウムによって阻害されるところもあります。

クエン酸からαケトグルタル酸に至るまでのこの部分は(山手線でいうと駒込から東京駅くらいまで)は、非常に活性酸素の害を受けやすいです。重金属によって活性酸素がたくさん発生すると、このあたりはすべて止まってしまいます。

この状態をみるのが、先日ご紹介した尿有機酸検査です。

まずミトコンドリアをちゃんと動かそうと思ったら、栄養を入れるだけでなくデトックスもしようということです。ですから、デトックスがエネルギーよりもピラミッドの下層になります。

腸・脳相関

腸と脳はどちらを先にアプローチすべきかというと、両方です。

脳がちゃんとした人でないと食べ物がちゃんとできないですよね。

栄養療法は食事療法です。食事療法ができないと、腸が治りません。腸が治らないと、全て上手く行きません。

ですから、対症療法的に脳にアプローチしてあげることは重要です。ただし、根源的には下から登っていかないといけません。

リーキーガットがリーキーブレインを引き起こす

これはリーキーガットがリーキーブレインを引き起こすという図です。

リーキーガットとは、腸に穴が開いてしまうという概念です。

たんぱく質の中のグリアジンというものがあります。小麦を避けてほしい理由は、グリアジンがゾヌリンタンパク質を作らせて、そのゾヌリンが腸のタイトジャンクションを開いてしまうからです。タイトジャンクションとは、粘膜細胞と粘膜細胞の間に存在するバリアのことです。タイトジャンクションが開くと、余計なものが体内に入ってしまい、様々な免疫反応を引き起こしてしまいます。これがリーキーガットです。

入ったゾヌリンはそのまま脳の方まで行きます。

問題なのは腸のタイトジャンクションと脳の血液脳関門(BBB: blood brain barrier )はほぼ同じ構造をしているということです。

血液脳関門は脳の中に異物が入らないようにしているバリアですが、腸と同様にゾヌリンで開きます。だから、ゾヌリンが頭の方に行った場合、そのまま脳の中に入ってしまいます。だから、リーキーガットがリーキーブレインも引き起こします。

もちろん小麦アレルギーもあるかもしれませんが、それだけでは説明しきれないグルテンの問題点があります。特に子供は感受性が高いので、グルテンフリーにすると異常行動が治まったりします。

アルツハイマー病

アルツハイマー病に効く薬はありません。

アルツハイマー病はβアミロイドの蓄積が原因だと言われて、ベータアミロイドを減らすための薬が全世界でたくさん開発されましたが、ことごとく失敗しました。

どこの国の政府も主張していて、フランスは半年前にアルツハイマーの薬を保険外適用にしました。理由は、効かないからです。

アメリカのアルツハイマー病学会も薬は効かないということを公式に言っています。

たくさん使っているのは日本くらいです。

なぜ薬が効かないかというと、ベータアミロイドの蓄積は原因ではなくて結果だからです。アルツハイマーの原因には個体差があるからです。原因は人によって様々で、毒物のせい・栄養不足のせい、炎症のせいなどです。だから、アルツハイマーも個体差を見据えた栄養療法で治していかないとうまくいかないんです。

それをうまく説明しているのが、この「アルツハイマー病の真実と終焉」という本です。

うちでやっている事業とほぼ同じようなことを、この一冊で説明しています。難しいけれど、とてもためになる本です。

アルツハイマー病の原因は、この本によると大きく3つに分かれていて、この3つのうちのどれにあたるのかを突き詰めて、それにアプローチしていくといいよ、と書かれています。

アルツハイマー病も、このピラミッドに沿っていけばいいです。

脳機能改善アプローチ

脳機能改善のためには、すべてやっていく必要があります。

脳神経伝達物質の正常化

根本原因アプローチは、脳神経伝達物質の正常化です。

神経伝達物質はもとから脳にあるわけではなく、日々、必要に応じて都度作られています。これらが神経を伝わっていくことによって、考えたり行動したり、すべての神経行動は神経伝達物質によります。この神経伝達物質のバランスが悪かったりうまく働かなかったりしています。

薬はたくさん出ていますが、決してバランスがいいわけではありませんから、正常化するためには栄養の力が必要です。

脳の炎症を抑える

炎症がうつ病の原因だという本はたくさん出ていますね。

特に自閉症、子供の場合は炎症の影響をすごく受けやすいです。自閉症の場合は最初から脳の炎症を止めるようにアプローチするのを意識します。食事指導がすごく厳しくなります。グルテンフリー・カゼインフリーに加えて、グルタミンフリーにもします。グルタミンは、興奮性の脳の神経伝達物質であるグルタミン酸の前駆体です。

歯科アマルガムの害

歯にアマルガムが入っている人は、様々な経路で体内に入ってきます。常に蒸発していますから蒸気によっても入ってきます。血行にも乗りますし、三叉神経を逆行して直接脳にも行きます。

ストレスは有害

副腎も非常に脳機能に関係します。HPA軸といって、コルチゾールが多すぎると海馬という記憶に関する部分が委縮します。ストレスはやっぱり駄目なんですね。

治療のステップ

ピラミッドは5段階ありましたが、重症な人ほど、5段目の治療に時間をかけた方がいいです。

栄養療法はサプリメントと食事ですが、栄養の吸収が悪い人は、全然うまくいきません。時間をかけて、吸収できるような素地を作ってあげるのが、結果的には近道です。

守りのステージで重視すべきは、引き算の栄養学です。

消化できない栄養は腸を荒らすだけです。代謝が低く、消化酵素が出ていないわけですから。腸が荒れて、お腹が膨れて、まったく治りません。まずは、合わない食べ物をやめることです。

胃腸のケアに集中すること、副腎ケアに集中して低血糖をなくすこと。

それだけでだいぶ、人の持っている自然治癒力が働いてきます。

サプリメントとしては副腎サプリと乳酸菌と消化酵素などで様子を見ます。ある程度素地が出てきたら、代謝が高くなってくるので、デトックスを始めようか、ということになります。デトックスは基本的に攻めの治療です。ここからはサウナや運動を混ぜていってもいいと思います。散歩したら疲れて動けなくなっちゃう、という人はまだそこまでやらない方がいいということです。

最後に

このピラミッドを完成させることだけ考えていった方がいいと思います。足りない知識だけをつまんで、少しずつ入れるというのがおすすめです。コンテンツそのものに価値があるわけではなく、最上の健康状態を得ることこそに価値があるわけですから。最短でゴールを目指していただきたいです。

ケアの柱は、細胞の働きを正常化すること、代謝の流れをスムーズにすること、臓器の働きを向上させることです。そのために最低限必要な知識はこういうことです。

自分なりの栄養療法ガイドラインを作ると、何を知れば良いのか、必要な知識が見えてきますね。

次の記事: ミトコンドリア

栄養療法

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