
血液検査は非常に体への負担が少ない検査で、糖尿病や高脂血症等の病気の有無だけでなく、
・体内の炎症の具合
・どのビタミン、ミネラルやホルモンが少ないのか?または多すぎるのか?
・動脈硬化の進行度
・血栓はどの程度なのか
・免疫力はどの位か?
・感染が起きた場合の抵抗力はどのくらいか?
・骨の形成がうまくいっているか?
など、体中の情報を知ることができます。
現在、医師、歯科医師に求められていることは、全身を通して自分の専門部位を診察することです。
例えば、歯科と医科の間でも
「糖尿病や心臓疾患、早産と歯周病」や、
「デンタルアマルガムの蓄積と神経皮膚疾患の関わり」や、
「自律神経の緊張とブラキシズム」など、
もはや歯科領域と全身との関わりを無視することはできなくなってきています。
局所をより完全に治療するには全身状態を把握する必要があるのです。
人間が病気になる原因は生体恒常性の破綻です。
人は動物として生まれながらに自然治癒力を持っていますが、それがうまく働かなくなるのが病気です。
この原因として考えられるのが、栄養失調、加齢、ストレス、感染です。
体に足りていない栄養を最適量補うことで医学的効果を発揮するのが分子栄養学ですから、何がどの位足りていないのかを把握する事がまずは必要です。
そこで、その把握に不可欠なのが、血液や尿、便などを用いた検査です。
血液は全身の細胞を循環していますから、リアルタイムの細胞の代謝状況がわかります。
局所を治療するには全身状態を把握する