• Skip to primary navigation
  • Skip to main content

臨床分子栄養医学研究会

あなたのサプリが効かない理由教えます

  • コース一覧
  • もう一本読む?
    • 分子栄養学基礎マスターコース 食事とサプリメント編
    • 分子栄養学の基礎 検査と根本原因
    • 分子栄養学アドバンス・コース
    • まごめじゅんの栄養講座
  • サクセスパス
    • 治療方針を決める
    • 必要な治療と順番を決める
    • 検査を行って確認する
    • 治療の実際
  • ごあいさつ
  • 受講者の声
    • 医療関係者
    • 一般の方
  • クリニック紹介
    • 分子栄養学の検査・治療を受けられるクリニック
    • 指導認定医・認定医一覧
    • 認定指導カウンセラー
    • 認定カウンセラー
    • PNTトレーナー
  • 会員サイト
    • 総合案内
    • 研究会会員サイト
    • 第24期会員サイト
  • Show Search
Hide Search

陣内 賢先生(医師)

漢方薬を主体として、分子栄養学も交えて日々の診療に当たられている。                   専門は耳鼻科であり、コロナ後遺症の患者の治療にも精力的に取り組んでいる。                  Bスポット療法も手がけており、慢性上咽頭炎で悩む方にも対応している。

陣内先生のクリニックはこちら

コロナ後遺症の治療成績がさらに良くなった

今回は笹塚駅のすぐそばにある陣内耳鼻咽頭科クリニックの陣内賢先生に分子栄養学と耳鼻科の関係についてお話を伺った。先生は分子栄養学実践講座の知識を活かして、さらにコロナ後遺症の治療成績を向上させているとのことだ。陣内先生の臨床に裏付けられた仮説もお聞きすることができた。耳鼻科をお探しの方は是非、一読してほしい。

先生は日々の臨床の中で、分子栄養学実践講座で学ばれたことをどのように生かされていますか?

陣内先生

保険の範囲内で検査をしたり、ビタミンCやビタミンBなどのサプリメントを必要と感じた人に渡したりしています。 宮澤先生が「サプリメントから離れるのが難しい」という話を最近されているのを聞いて、「あー、なるほどな」と思いながら、自分はサプリからなるべく離れるように身体を整えています。

先生が出されているサプリメントは市販のものですか?それとも医療用ですか?

陣内先生

医療用です。分子栄養学の世界に触れるようになったのは、とある講演がきっかけでした。 2010年ごろに日本抗加齢医学会という学会で、私はそこの会員なのですが、溝口先生がご講演されて、「ASTとALTは実はこういうものなんだよ。」って話をされていたのを聞きました。私は「えー!」と思い、それが印象に残り、それからMSSのサプリメントを使うようになりました。 MSSの講座は何度か聞いており、「宮澤先生の講座もあるけれど同じかな?」と思っていました。それから宮澤先生の講座内容を少し耳にしたときには、「あれ、なんか小難しいな」と感じていました。それから5年ぐらいが経ち、申し込んで学ばせていただいています。

5年前ぐらいに何回かMSSさんの方でお話しさせていただく機会があったので、その時の講演かもしれないですね。

陣内先生

「面白いこと言うな。ちょっと溝口先生と違うな。」と思って聞いていました。

実践講座を受講されてみて何か変化はありましたか。

陣内先生

結構違いますね。 僕はコロナの後遺症を見ているので非常に役立ちます。やっぱり腸の炎症があるとダメなのかなと思うよになりましたね。

コロナの後遺症の方が来院されても腸の栄養療法になるのですか?

陣内先生

腸に対するアプローチは全員にではないですが、宮澤先生が「慢性炎症は大体、腸と上咽頭と歯だよ」と言われていたのを聞いて「あ、なるほどな、それは確かにあり得るな」と思いました。 何やっても治らなかったコロナ後遺症の患者さんが、歯の治療をして、いきなり治ったのには驚きました。

そのような時に先生はサプリメントの処方や食事の指導をされているのですか?

陣内先生

食事の指導はします。主にはグルテンですね。あとは添加物。それぐらいですかね。 グルテンは、摂って悪くなる人がたくさんいるので、患者さんも改善する自覚は持てると思います。

やはり添加物の影響も大きいですか?

陣内先生

やっぱり添加物は炎症の元ですし、「添加物の多い食事をしていると病気になりやすいんだよ」という話はします。

先生のブログを拝見させていただいて、後遺症に漢方薬を用いていらっしゃるのを拝見しましたが栄養療法との使い分けもありますか?

陣内先生

栄養と漢方は違いますね。基本的には困った時に栄養を使います。             一応僕は漢方屋なので、漢方だけでほぼいけると思いますが、やはり治るベースを整えるという意味で栄養療法を使う感じです。どうしてもベースが整っていないと治らないことがあるので、その時にはサプリメントを使います。あとは採血をするので、明らかにサプリメントが必要そうな時はもちろんお出しします。

漢方と分子栄養学の融合みたいな感じですごいですね。

陣内先生

自分の中では治療の手順が大体決まっています。ただ、漢方薬を飲めない人もいます。そのような人に、例えば漢方薬の代わりにナイアシン使うような、似たような反応が出るものを入れ替えて出したりすることはあります。

具体的にナイアシンに置き換えられている漢方薬の処方はどんなものがあるのでしょうか。

陣内先生

自分が使いたい作用としては、苓甘姜味辛夏仁湯とっていう漢方薬があって、     僕はそれを咳や、痰、鼻水などに使うこともありますが、「神経に浸透させるため」に使うことが多いです。 これは宮澤先生とは少し意見が違いますが、私はコロナ後遺症はほとんど神経炎だと思っています。神経炎を治すには炎症を除かなくてはいけないのですが、神経は非常に守られています。その防御を突破しないといけない。そこを突破させるのに、苓甘姜味辛夏仁湯がすごい役に立ちます。 だから「これはね、これは咳と痰の薬ですが、そういう目的で出しますよ」と伝えます。

苓甘姜味辛夏仁湯を使用するのは血液脳関門を突破させるみたいなイメージでしょうか。

陣内先生

イメージ的にはそうですね。いくつか突破するものがあって一緒に入れとくと効きやすくなる実感があるものが何種類かあります。

苓甘姜味辛夏仁湯が飲めない方にとってはナイアシンを代用しているということですか?

陣内先生

厳密にはナイアシンではないのですが。ストミンという耳鳴りの薬があって、ナイアシンと合剤なのですがそれを使うことがあります。

神経も炎症が起きるのですね。

陣内先生

ありますね、MRIには映らないようです。 その検査法を探しています。 僕は神経炎であることに確信を持っていますが、科学的証拠がないんですよね。            MRIで異常がないと「異常なし」ということになります。しかし、この症状を中枢の炎症と思わないでどうするのだろうと思うことがあるのですが科学的証拠がなくて。 神経のこの部分に薬が作用するはずというのを一応確認しながらやっていますが、結果的にきちんと作用するのでいいんだろうなと思います。あとは科学的証拠が欲しいですね。

先生が神経に炎症があると見立てられる方は血液検査でいうと、例えばCRPや、血小板が高いとかでしょうか?

陣内先生

血液検査にはあまり出ないです。 CRPよりもフェリチンのほうが怪しい値が出る時があります。ただ、フェリチンはいろんなことで上がるのでそこまでは言い切れないです。

神経の炎症は栄養療法だとどうしたら良いのでしょうか?

陣内先生

栄養療法だとどうやってやるんですかね。 一応ベースになっているのは、炎症性サイトカインに効く漢方薬を使ってるので、そういう知識が栄養ではあんまりないのでわかりませんが、炎症を和らげるという意味では、ある種の脂質は効くと思います。EPAやDHAが効くかどうかはわかりませんが、一応脂質は、そういう反応を弱めると思うのでその辺りは使えるとではないかと。 あまり活性酸素を抑えたから良くなるっていう印象がないんですよ。なのでそれだったら腸からやった方がいいんじゃないですかね。

コロナ後遺症で、中枢の炎症が起きてしまう機序は、腸が荒れて、迷走神経から中枢にダメージがあるということでしょうか。

陣内先生

おそらくそうですよね。やっぱり自律神経中心でやられることが多いと思います。だから腸がやられれば嗅覚とかそういうものよりも、倦怠感や頭痛とかそういうのが出やすいと思いますし。 そうですね、よく考えたら迷走神経かもしれません。 神経伝いであることは恐らく間違いないです。 あと、めまいとかも結構あるので。それも迷走神経が関連しているかもしれません。

やっぱりそう思うと、腸ってものすごいやっぱり大事ですね。

陣内先生

重要ですね。

先生の漢方薬の治療の主体はどんな病態でも大体消化器や腸を補うということでしょうか。

陣内先生

漢方薬は基本的にお腹に関するものがいっぱいあるので、そこはやっぱりそうですね。 ただ、それがどういう風に腸に効いているかっていうことまではまだわかりません。 これはこれから考えないといけないですね。 漢方薬だけでカンジダとかそういうのに効くようにちょっとやれればいいかな。

漢方でカンジダ除菌できたらもうほんとに助かります。

陣内先生

できると思いますけどね。 ただ、あんまりバンバン検査するっていうわけにはちょっといかないので、まあまあ試行錯誤ですね。

僕も栄養療法学んでいるのですが、どうしても栄養の欠乏と嗅覚障害がうまく繋がりません。先生のブログで嗅覚障害も治療されていると拝見したので詳しく聞かせていただきたいです。

陣内先生

嗅覚障害も治療していますよ。昔はみんなが使っている当帰芍薬散などを使って治療していましたが、 当帰芍薬散が効くのは一部分ですね。 しかも、1年経たないと結果がわからないという治療なので、私は満足できず、別の方法を模索しています。

漢方薬を選ばれたのも、現代医療への疑問からですか。

陣内先生

それは違って、漢方薬を選んだのは開業医として何かもう1テイスト欲しいなっていうのが最初ですよ。それで講演会や勉強会に参加して「ああ、なるほど」って思えたから取り入れました。 講演会で、葛根湯が効く人と効かない人がいるのはなぜかという話になって、「あ、なるほど」「これはいいこと知ったな」と思って。

先生は上咽頭炎や喉の炎症はどのように治療されているのですか。

陣内先生

Bスポットでやっています。 相当ガリガリやりますよ。Bスポットだけで通っている人もいます。 「これやると調子いいんだよね」とかって、月1回ぐらいBスポットだけやっていく人もいますね。 他の医院でBスポットをやっていた人が、ちょっと痛すぎるからと、うちに来てる人もいます。 上咽頭も カンジダやクロストリジウムがいそうな気がします。今度1回、真菌培養検査を出してみようかと思っています。多分慢性炎症だから出るんじゃないかなと思って。 歯はどうかわかりませんが、上咽頭ではカンジダ感染はあり得ると思います。

やはりBスポットを行うと、治るスピードは全然違いますか?

陣内先生

人によります。やっぱり上咽頭がどれだけ関係しているかによるのではないですかね。関係していれば相当良くなります。ただ、数日良くなって戻った、ということもあります。それは食事で戻ったのか何なのかわかりませんが… でも治療を進めるうちに、良くなるっていうのは患者さんの方から言われます。 昔のBスポットは口から捲綿紙を上向きに使って、くりくりとしていましたがそれだと届かない場所があるんですよ。そこのところは鼻から綿棒で行かないと絶対無理なんで。しかも、鼻からの方が痛くないですよ。 ネットでは相当痛いって書いてあるけど、うちは痛いことは痛いけど、「それほどじゃなかったです」って言われることが多いです。丁寧なので(笑)。

一度口からやって、もう2度と行きたくないと思っていたところでした。

陣内先生

口からだけでは無理ですよね。昔は何のためにやっているのかなと思っていました。研修医の時は上の先生が最後にBスポットを口腔からやって、血がついて、なんかニヤニヤしているっていう、よくわからんと思っていましたけど。

先生の考えがある程度まとまったらぜひ実践講座で発表をお願いします。 例えば上咽頭にもカンジダが…で構いませんし、先生が普段診療とかで行っていることでも構いません。 個人的には、先ほどの神経の炎症っていうところを先生の臨床を絡めて皆さんにご紹介していただけたらと思います。

陣内先生

自分の感覚では絶対に合ってるけど、やっぱり人に話すとなると科学的証拠が欲しいですよね。 宮澤先生の講義の腸の炎症のところは、ほんとに役に立って、かなり考え方としては自分では変わりました。 GIマップもやりましたが僕はカンジダが出なかったのでよかったです。 クロストリジウムもなかったです。 ピロリも大丈夫でした。そこはきちっと漢方薬などで解毒しているので、ちょっとおかしいと思ったら、すぐ解毒します。

ピロリがしつこくて…

陣内先生

ピロリは簡単に消せる方法あるんです。 ピロリって実は、添加物を入れないようにしている人の方が出やすい印象です。添加物で死ぬのだと思います。全部じゃないけどある種の添加物で。でも、それは現実的じゃないじゃないですか。 1番簡単なのは、ガストロームという薬です。ガストローム飲むと、それで終わりです。 僕、ピロリのもの食べると胃が痛くなるんですよ。すっごい痛くなります。とあるパン屋のパンを食べるともう、悶絶(笑)。 なんでかっていうと、ピロリが小麦に入っていると疑っています。 ピロリが体内で生まれるわけじゃないから、必ず外から入ってくると仮定すると、食べ物由来ということだと思います。

今日はありがとうございました。今後の是非、先生の臨床の発表を実践講座でしてください。

編集後記

陣内先生はとても気さくな先生で色々なお話を聞かせてくださった。 なかでも、コロナ後遺症と神経の炎症についての話はとても興味深く 臨床をされている先生ならではのお話だった。 また、漢方を主体としながらも、分子栄養学を取り入れられており、 患者様へ最適な治療をお届けしようとしていらっしゃるのが印象的だった。 耳鼻科をお探しでお悩みのある方は、一度先生に診てもらうといいかもしれない。

臨床分子栄養医学研究会

Copyright © 2025 臨床分子栄養医学研究会

  • プライバシーポリシー
  • 会員規約および会員規定
  • 利用規約
  • 特定商取引法に基づく表記