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一番確実な根本原因の見つけ方

宮澤賢史 · 2019年2月26日 ·

今日は「根本原因の見分け方」についてお話したいと思います。

分子栄養学に関わらず、医学の世界では、患者さんの主訴を元にして、病気の根本原因を探っていきます。

その過程の中で、時には様々な検査が必要になってきます。
主訴や現病歴から「どのような検査が必要か」を見分ける能力が要求されるわけです。
では、どうやってそれを見分けるのでしょうか。

その答えは「フレームワーク」です。

「フレームワーク」とは、検査の選択の行うための基礎となるアイデア集みたいなものです。
分子栄養学講座で使用しているものの一部をご紹介します。

もくじ

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  • Identify the Causes! (根本原因を見つけ出せ!)
    • IDENTIFY THE CAUSES

Identify the Causes! (根本原因を見つけ出せ!)

もしあなたが車を運転中に警告等がついたとしましょう。それをディーラーに持っていったら、

「とりあえず警告灯のランプはずしておきました。」と言われたらどうでしょうか?

サービスマンにボンネットを開けて、原因を精査してもらいたいですよね。
ちゃんとしたディーラーなら、車をジャッキアップしてチェックしてくれるでしょう。

車の場合、「原因を見つけ出して、その上で対処する」のが当たり前ですが、人間の場合はしばしば、違っています。

血圧が高ければ、血圧の薬がでます。高血圧の原因を徹底的に調べて薬を出されている患者さんは少ないとおもいます。

病気の根本原因がわからないままに対症療法を受けている患者さんは山ほどいます。
これではクルマ以下の扱いです。

私は患者さんの現病歴を聞きながら、根本原因を見つけ出すという事をしています。
それに必要なものの一つは詳細な問診表で、もう一つは、この語呂合わせです。

IDENTIFY THE CAUSES

Infection 感染  ウイルス、細菌、真菌の過剰増殖はしばしば隠れている
Digestion 消化  胃酸分泌不良、消化酵素分泌不全、腸内フローラ不全Emotion 感情   非常に問題で、さらに不健康な関連を引き起こすNutrients 栄養   栄養不良、吸収不良、または代謝的なブロック
Toxins 毒    鉛、水銀などの重金属、残留農薬、除草剤など
Inflamation 炎症 「○○炎」を引き起こす慢性的な引き金、食習慣
Foods 食事  隠れた食事の悪影響が臓器のダメージ、食物依存症を引き起こす
You 貴方  貴方の決断が貴方の病気に与える影響がわからないという思い込み
Thyroid dysfunction 通常の検査では検出する事ができない甲状腺機能異常
Hypoglycemia 低血糖 炭水化物、糖質、インスリン、その他のホルモン分泌不全などが関わる
Endocrine disorders ホルモンの分泌異常、分泌不全が加齢、機能不全を引き起こす
Candida overgrowth  過剰な抗生剤、ステロイド、砂糖、ストレス
Adrenal Fatigue 副腎疲労、副腎機能低下 低血糖、病気や人生への負担などが原因
Underactivity 自分の能力を十分鍛えないこと「使わなければ駄目になる
Stress or spiritual critis  不必要な活動でいっぱいになってしまうこと;無意味
Enviromental 環境  満たされない、機能しない、むしろ害のある家庭、仕事、遊びの場
Structural 構造   肉体的、精神的、感情的な要素の不一致、不整合が痛みや機能障害を引き起こす

私が数年前に、米国Riordan Clinic所長のハニング・ハーキー先生に教えて頂いたものです。

なんと、頭文字が IDENTIFY THE CAUSES になっていますので、比較的覚えやすいのではないでしょうか。

このような思考の枠組みである「フレームワーク」を使用する事で、原因は「何か?」でなく、「どれか?」という様に考えられるようになります。

あとは、順番に考えていけば、だれでも全ての可能性をもれなく、ダブりなく、吟味する事ができます。

吟味をして、疑わしいと思った病態に応じた検査を選べばよいわけです。
非常に画期的です。

実際、私はこのフレームワークを元に、副腎疲労症候群について66名に治験を行い、2008年に副腎疲労症候群の研究発表会を開いたり、Ⅱ型甲状腺機能低下症を研究したりしました。

現在、よく行っている腸内環境検査も、これから派生しているものです。

このフレームワークの特徴は、標準的な医療で見逃されがちな病態にフォーカスしているところです。

世界50ヶ国から難病の患者が集まっているクリニックで使用されているだけのことはありますね!

このフレームワークの詳細な使い方については「分子栄養学実践講座」で行いますので、もし、上記を読んでもいまひとつ自分で応用するのが難しいと思われる方は、是非受講をお考えください。

根本原因は「何か?」でなく、「どれか?」と考える

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