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「自分のトリセツの作り方」 はじめに・考え方編

宮澤賢史 · 2019年11月26日 ·

これから、栄養療法ガイドラインの作り方についてお伝えします。

最終目標は、ご自身で栄養療法ガイドラインを組み立て、栄養療法的なセルフケアができるようになっていただくことです。

もくじ

  • 栄養療法ガイドラインを作るにあたって
  • 栄養療法ガイドラインの作り方
  • 栄養療法ガイドラインの方針
    • 1.俯瞰力を鍛える(細胞・代謝・臓器)
    • 2.個体差を重視する
    • 3.メカニズムとエビデンスの両輪を重視する
    • 4.根本原因を追求する
  • 栄養療法ガイドラインのステップ

栄養療法ガイドラインを作るにあたって

このサイトをご覧になっている人には、副腎疲労の人が多いのではないでしょうか。

しかし、まず何から初めたらいいのか、何を調べたら良いのかがわからない、というのが多くの人の正直なところだと思います。

そのためには、当院の栄養療法外来のやり方を模倣してもらえればいいのではないかと思いまとめました。

セルフケア用の、栄養療法ガイドラインの骨組みさえできれば、ネット検索や動画講座や人に聞いたりして肉付けをしていくことができるようになるはずです。

自分が調べたいことがわかっていれば、ネット上の情報の海から情報をとってくることができますからね。

栄養療法には個体差があり、Aさんには効果的だったがBさんには合わなかったということが多くあります。ですので、ご自分に合うもの、必要なものだけを選んでください。

栄養療法ガイドラインの作り方

  • ステージ1:自分に問診・診察して、推測する
  • ステージ2:検査をして、結果から何が読み取れるかを知る
  • ステージ3:細胞のどこが悪いのかを考えて、治療計画をたてる
  • ステージ4:実行する

推奨する検査はいくつもありますがすべてやる必要はありません。しかし、血液検査・有機酸検査・毛髪検査の3つは行うことをお勧めします。

栄養療法ガイドラインの方針

1.俯瞰力を鍛える(細胞・代謝・臓器)

俯瞰力を鍛える、というのは「ものの見方のズーム」を変える、ということです。

全身、臓器、細胞の状態、代謝、と同時に視て、ズームインしたり引いて見たりを繰り返していくと、だんだん身体の中が視えるようになっていきます。

この、「ズームイン/ズームアウトする」という考え方は大事だと考えています。

2.個体差を重視する

個体差のことは、これからたくさんお話ししていきます。

人体には個体差があるので、検査をして、問診をして、自分にあったものを選んでください。

3.メカニズムとエビデンスの両輪を重視する

一般的に、エビデンスレベルの高いものが、医療の治療ガイドラインに採用されます。

栄養療法のエビデンスはあるのですが、エビデンスレベルは低いので、なかなか一般的な治療のガイドラインにはなってきません。

しかし、エビデンスレベルが低いからといって、使えない訳ではありません。

エビデンスの作り方にも問題があリます。今の技術では、栄養療法に関してはなかなかエビデンスレベルの高い実験にすることができません。ビタミン類は協合して働くので、大量解析ができなければ、複合的に働くものを計測するのが難しいからです。今後はコンピュータの処理速度が早くなって大量解析ができるようになるので、おそらくできていくと思います。

だからこそ、メカニズムをきちんとわかっていなければなりません。

きちんと論拠がわかれば、エビデンスレベルが低くても自分で試してみる気になりますよね。

エビデンスとメカニズムを行ったり来たりする、自由な見方をする、これも俯瞰力のひとつです。

栄養療法は基本的に、食事とサプリメントです。サプリメントは副作用がまったくないわけではありませんが、薬の1000分の1程度しか副作用がありません。

4.根本原因を追求する

まずご理解いただきたいのは、治療には順番があるということです。やみくもにすべて同時にやろうとすると失敗します。

どうやって栄養療法のガイドラインを組み立てていけば良いのか、治療の順番と、その根拠を知ってください。

栄養療法ガイドラインのステップ

第1段階「良い食事をとる」

栄養療法ガイドラインの最も前提にあるのは、良い食事を摂ることです。普段の不摂生な生活で足りない栄養をサプリメントで補おう、というのは栄養療法とは違います。食事が8割くらいをしめます。

それに加えて、サプリメントを摂ると、栄養の量を多く摂ることが出来ます。

栄養は、量を多く摂ると、反応が異なります。これをドーズとレスポンスの関係、ドーズレスポンスといいます。栄養は量によって臨床的な効果が違ってきます。

サプリメントは栄養が濃縮されているので、普段の食事ではとても摂れない量の栄養を摂ることができます。これが食事と異なる部分です。

サプリメントは栄養の量の効率化の道具に過ぎません。最も大事なのは普段の食事です。

第2段階「検査をして足りない栄養を知る」

第2段階として、検査して、足りない栄養を摂ります。

皆が同じ栄養を摂るわけではありません。自分にはこの栄養が足りないからこれを摂る、ということが大切です。

栄養療法で1番失敗するパターンは、人に言われたことを鵜呑みにすることです。

「テレビや雑誌で言っていたら」や「権威のある人が言っていた」などのことでもそのまま鵜呑みにせず、自分の頭で咀嚼して、最終的にそれを取り入れるかどうかは自分で判断して決めてください。もし自己責任で失敗したとしても、自分の大きな教訓、知恵になりますから。

第3段階「サプリメントが効かない理由をつぶす」

第3段階として、効かない理由を潰していきます。

サプリメントは栄養が異常に大量に入っているので、体の中の錆びついた歯車を回す力を持っています。

もしサプリメントを摂って身体が軽くなった・目が見えるようになった、など調子が良くなったのなら、その栄養が媒介している回路に問題があるということです。人間の身体はブラックボックスですから、実際にサプリメントを採ってみて結果を見ることもあります。治療的診断といいます。

何故そこの回路が細くなっているのか、ボトルネックになっているのかを考えて改善していけば、回路がスムーズにまわるようになります。最終的には、たくさん必要だったサプリメントが不要になっていくはずです。

最終目標はサプリメントのいらない身体になることです。

次の記事「ドーズレスポンス」

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