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小胞体ストレスをなくす方法

宮澤賢史 · 2020年1月14日 ·

小胞体というのは核の周りにある、うにゅうにゅした形の器官のことです。核ではタンパク質を作れないので、小胞体の中のこの粒々したリボゾームというところでタンパク質を作ります。作ったタンパク質はそのままこの小胞体の中に保存します。

もくじ

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  • 1. 小胞体の役割
  • 2 小胞体ストレスを防ぐには
    • 2-1.動物性タンパク質の過剰摂取を制限する
    • 2-2.ミトコンドリア機能を上げる
    • 2-3.ヒートショックプロテイン
    • 2-4.寝る前にオメガ3脂肪酸やナイアシンを摂取する

1. 小胞体の役割

つまり小胞体はタンパク質の製造と倉庫の役割です。作ったタンパク質を、必要に応じて出荷します。タンパク質を作るにはまず、核内の遺伝子をRNAでコピーして、リボゾームに持ってきます。そこから転写(翻訳)して、設計図に沿ってアミノ酸を1つずつ紡いでいきます。数珠状になったアミノ酸をタンパク質にするためには、これを折りたたんでいくことが必要です。折りたたむことをフォールディングといいます。

この折りたたみ方が雑だと正しいタンパク質ができません。折りたたみを助けてくれるのが分子シャペロンです。シャペロンというのは執事、という意味です。シャペロンが正しく機能すると、正しい折り目で折りたたまれて、正しいタンパク質ができます。

タンパク質は非常に精巧な作りをしていて(多少大丈夫な部分はありますが)、一点構造が変わってしまうと働かないポイントがあります。特に酵素の場合は、構造が少し変わってしまうと全く働かなくなることがあります。ですから、フォールディングはとても重要です。

タンパク質が正しく作られると、必要に応じてどんどん出荷されていきますけれども、不良品だと出荷停止になります。小胞体の中に、不良在庫がどんどん積みあがっていきます。すると、小胞体がせまくなってきてお手上げになってきて、小胞体の機能が低下します。これを小胞体ストレスといいます。

タンパク質が正しく作られない理由は様々です。うまくDNAのコピーができなかったのかもしれないし、翻訳がうまくいかなかったのかもしれないし、フォールディングに問題があったのかもしれません。細胞膜が固すぎて出荷できなかったのかもしれません。

様々な要因でできそこないのタンパク質が増加すると、小胞体ストレスがどんどんたまってきます。小胞体とミトコンドリアは一心同体なので、どちらかにストレスがあると両方とも機能しなくなります。ミトコンドリア対策をいくら頑張っても、小胞体ストレスがあるとうまくいきません。ですから、小胞体ストレスをなくすようにしなければなりません。転写がうまくいくように活性酸素をなくすことも大事ですが、特に大事なのは、フォールディングを助ける分子シャペロンをちゃんと働かせることです。

2 小胞体ストレスを防ぐには

ではいったい、どうすれば小胞体ストレスを防げるのでしょうか。

2-1.動物性タンパク質の過剰摂取を制限する

肉は必要ですが、食べ過ぎはダメです。食べ過ぎるとタンパク質を作らなくていいのかな、と体が勘違いして在庫が増えてしまうそうです。

2-2.ミトコンドリア機能を上げる

小胞体の機能を上げるには、一心同体であるミトコンドリアの機能をあげてやるのもいい手です。ミトコンドリア機能を上げるために、運動するのが良いでしょう。

2-3.ヒートショックプロテイン

先程出てきた分子シャペロンは、ヒートショックプロテインのことだと思って構いません。ヒートショックプロテインとは、刺激によってつくられるタンパク質です。どんな刺激かというと、朝日を浴びる、熱いお風呂に入る、息を1分間とめる、寒中水泳をする、高地トレーニング、断食をする、ということです。

ヒートショックプロテインを刺激すると、分子シャペロンがうまく働くようになって、フォールディングがうまくいきます。断食をした方がいい理由の一つはこれです。時々短期の刺激を与えてあげることで、タンパク質の不良在庫を一掃してください。

2-4.寝る前にオメガ3脂肪酸やナイアシンを摂取する

細胞膜を柔らかくすることも必要ですから、オメガ3サプリメントを摂ることもいいと思います。遺伝子の修復をする、ナイアシンを寝る前に摂ることもいいでしょう。小胞体ストレスをなくして、小胞体とミトコンドリアの動きを良くしましょう。

ここまでで、細胞の4つの働きは終わりです。イメージができてきたでしょうか?自分の細胞を動かすイメージがとても大切です。自分の今の細胞はどうなっているかということをイメージして、根本治療ピラミッドを作ってみてください。

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