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「病気のときこそ“栄養制限”より“栄養再投資”を──見えない『栄養赤字』が回復を止めている」

冨田のぞみ · 2026年3月16日 ·

こんにちは、宮澤です。

Orthomolecular Newsによれば、病気や加齢で体にストレスがかかるほど、ビタミン・ミネラルなど「必須栄養素の必要量」はむしろ増える、という「Nutrient Demand Principle(栄養需要の原則)」が提唱されています。慢性腎臓病や心不全、高齢者などは、従来の医療では「栄養制限」が優先されがちですが、実際には酸化ストレス・炎症・ミトコンドリア障害などで栄養の消費が激しくなり、ビタミンC、ビタミンD、マグネシウム、B群、亜鉛、セレンといったミクロ栄養素が枯渇しやすい。つまり一番つらい人ほど、一番栄養が足りていない可能性が高く、回復のためには安全性に配慮しつつ「制限」より「最適化」を意識した栄養療法が必要だ、という内容です。

—

僕、この前ひさびさに昔の映画を見返したんですね。
ハリウッドの王道ヒーローもの。

ボロボロにやられた主人公が、一晩で復活するじゃないですか。
治療カプセルに入るか、ハイテク点滴を打つか、なぜか翌朝には筋肉パンパンで走り回ってる。

あれを見ながらふと
「現実の人間って、回復するとき“何を燃料”にしてるんだろう?」
って考えたんです。

日常でもありますよね。

・風邪をひいたら一気に体力が落ちる
・入院した家族が、退院後もしばらく“ガス欠”みたいに疲れやすい
・仕事のストレスが続くと、同じ食事をしてるのに妙にだるい

患者さんからも、よくこんな声を聞きます。

「そんなに食べてないのに太るんです」
「検査は“異常なし”なのに、ずーっと疲れが抜けないんです」

多くの人の頭の中のイメージって、きっとこんな感じなんですよね。

> ・栄養の必要量は、大人になったらだいたい一定
> ・病気のときは“食べ過ぎに注意・制限が大事”
> ・サプリは“おまけ・念のため”くらい

でも、さっきの論文(OMNS)の内容や、僕の臨床での手応えを合わせて考えると、イメージはむしろ逆で。

→ 体調が悪いときほど、栄養の「消費スピード」が急加速する
→ なのに、食欲低下・病院食・制限指導で「供給」が減る
→ 結果として、じわじわ“細胞レベルの栄養失調”になっていく

こういうメカニズムで
「治療はしてるのに、全然元気になっていかない人」
が生まれているんだろうな、と感じています。

—

僕から見ると、このNutrient Demand Principleって、すごく当たり前なんだけど、医療現場ではあまり言語化されてこなかった「生理学の常識」をちゃんと文章にしてくれたな、という印象です。

ざっくり言うと

> 病気・ストレス・加齢 = 体の“残業時間”が増える
> 残業が増えたら → エネルギーと材料が余計にいる
> なのに → 給料(栄養)はカットされている

ってことなんです。

とくに印象的なのは、
・ビタミンC
・マグネシウム
・ビタミンD
・B群
・亜鉛・セレン
みたいな「軽く見られがち」な栄養素ほど欠乏していて、しかもそれが
・ミトコンドリア(エネルギー工場)の不調
・慢性的な炎症
・免疫の暴走やダウン
に深く関わっている、という点。

臨床経験から言うと、たとえばこんなケースは本当に多いです。

・検査上は「正常」だけど、実際はビタミンD20 ng/mL以下(かなり低め)
・血清マグネシウムはギリ正常だけど、こむら返り・不眠・動悸がセットである
・風邪をひくたびに長引く人が、ビタミンCと亜鉛を増やしただけで回復スピードが明らかに変わる

そして、これらの栄養素を
「教科書どおりの最低限」じゃなくて
「その人の状況に合わせて、少し攻め気味に最適化」
してあげると、薬では説明しきれないレベルで回復がスムーズになることがあります。

ここがポイントで、この記事でも強調されているように
→ 栄養の必要量は“固定された1日◯mg”じゃない
→ 病気のとき・ストレスのとき・高齢のときは“必要量が跳ね上がる”
→ 回復してきたら、また必要量は下がっていく

つまり「状況に応じて上下するダイナミックなもの」なんです。

だからこそ、僕は
・ラボ(血液検査)だけじゃなく
・症状、生活背景、食事内容、ストレス、睡眠
をぜんぶ合わせて見ながら

→ どの栄養素が“燃え尽きかけているか”
→ どれを“短期集中で増やすべきか”
→ どのくらいの期間、どのくらいの量を試すか

を一緒に設計していくのが、栄養療法の面白さであり、難しさだと思っています。

—

ここまで聞いて
「じゃあ、結局どう考えればいいの?」
と感じると思うので、頭の中をシンプルに整理してみます。

### 頭の中の栄養マップをこう切り替える

従来のイメージ:

– 健康なときも病気のときも
 → 必要量はだいたい同じ
– 病気のとき
 → 食事は控えめ・塩分制限・たんぱく制限・カロリー制限
– サプリメント
 → なんとなく飲むもの、気休め

栄養療法的なイメージ:

– 健康なとき
 → RDA(推奨量)は「とりあえず欠乏症を防ぐための最低限」
– 病気・ストレス・加齢のとき
 → 必要量はグッと上がる(とくにビタミンC・D、マグネシウム、B群、亜鉛など)
– サプリメント
 → 「薬の代わり」ではなく、「細胞の材料・工具を補充する手段」

つまり

> 病気やストレスのときこそ、
> 「よく食べて、よく補って、よく出す」
> という“代謝の底上げ”を意識したほうがいい

ってことなんです。

もちろん、腎臓病や特定の病気では
・カリウム
・リン
など、慎重に扱うべき栄養素もあります。

でもそれと同時に
「本当に足りていない栄養素まで、十把一絡げで絞っていないか?」
は、一度立ち止まって考える価値がある。

—

実際に、あなたの生活に落とし込むなら

– 風邪・感染症のとき
 → ビタミンCと亜鉛は“意識して増やす”もの
– 慢性的な疲れ・うつっぽさ・頭が回らない感じ
 → B群とマグネシウム、鉄・フェリチン状況を一度チェック
– 日光をあまり浴びない・高齢・骨粗鬆症が心配
 → ビタミンDは「ほぼ全員チェック対象」と思っていい
– ずっと炎症が続いていそう(関節痛・皮膚トラブル・肥満など)
 → オメガ3脂肪酸・ビタミンD・マグネシウム・亜鉛あたりを見直す

こういう「状況別の栄養需要マップ」を自分の中に持っておくと、

→ 病気のときに、ただ“安静と薬”だけに頼らない
→ 「今の僕(私)の体は、何を一番欲しがっているんだろう?」と考えられる

ようになります。

—

僕の結論としては、

> 病気とは「栄養の使い過ぎで、細胞が赤字決算になっている状態」
> だからこそ、薬だけでなく「栄養の再投資」を学ぶべき

だと考えています。

Orthomolecular Newsのこの記事は、その「赤字決算」の理屈を
生理学・代謝学の視点から丁寧に説明してくれていて、栄養療法を学ぶ入り口としてもとても参考になる内容です。

僕としては、
・自分や家族の不調が「歳のせい」「体質」で片付けられている人
・検査は正常だけど、いつもなんとなくつらい人
・慢性疾患で“治療はしているのに”回復感がない人

こそ、こうした「栄養需要の原則」を一度しっかり学んでほしいと思っています。

なぜなら、
「どの薬を飲むか」より前に
「そもそも、その薬を代謝するだけの栄養が足りているか?」
が抜けていると、治療全体がうまく回らないからです。

だからこそ、病気や加齢と付き合っていく時代を生きる僕らにとって
“栄養療法を学ぶこと”は、もはやオプションではなく「セルフディフェンス」だと感じています。

また書きますね!

一般

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