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「病気になってから慌てないための“からだの取扱説明書”──リオーダンクリニック50年が教える、本来の栄養療法」

冨田のぞみ · 2026年3月20日 ·

こんにちは、宮澤です。

Orthomolecular Newsによれば、アメリカ・カンザス州のリオーダンクリニックが、オーソモレキュラー医学(栄養療法)と統合医療の50周年を記念して「Pearls & Purpose」というガラ(記念イベント)を2026年4月25日に開催します。ここは高濃度ビタミンC点滴や、個々人の生化学的な違いに合わせた栄養・代謝治療の研究で世界的に有名なクリニックで、このイベントの目的は「50年の希望と治癒と健康」を祝うと同時に、経済的な理由で治療を受けられない人への支援、医師や医療者への教育、さらにビタミンCなどの臨床研究を進めるための資金を集めること。実際に、直近3年間で626人が金銭的な問題で通院を断念しており、今後10年で新たに1万人の「共に学ぶ患者さん(co-learner)」を受け入れる長期ビジョンを掲げています、とのことです。

—

僕、映画を見るのがけっこう好きで。
先日も、難病の主人公が「薬じゃどうにもならない」と言われてから、自分で食事や栄養、生活習慣を必死で勉強していくドキュメンタリーを観ていました。

その中で印象的だったのが、主人公がこうつぶやくシーン。

「なんで“健康の授業”って、病気になってから始まるんだろう?」

これ、日常の現場でも同じだなと。

・検診で数値が悪くなってから慌てて栄養に興味を持つ
・がんになってからビタミンや食事療法を検索し始める
・慢性疲労やうつ状態になってから「栄養足りてない?」と気づく

だいたい、みんな「あと一歩追い詰められてから」初めて、栄養やライフスタイルを見直そうとするんです。
でも本来は逆で、

→ まだ元気なうちに「自分のからだの取扱説明書」を学ぶ
→ ちょっと不調の時点で「栄養・代謝のズレ」を戻しておく

っていうほうが、圧倒的にラクだし、コスパもいい。

今回のニュースに出てくるリオーダンクリニックは、まさにその「取扱説明書」を50年かけて研究してきた場所なんですよね。
映画のワンシーンと、こういう現実の動きが、僕の頭の中で自然とつながりました。

—

僕から見ると、このニュースが一番教えてくれているのは、「栄養療法は贅沢なオプションじゃなくて、医療のど真ん中に来るべきものだ」ということです。リオーダンクリニックがやっていることをざっくり整理すると、こんな感じ。

– 病名ベースではなく、「からだの中の化学反応ベース」で診る
– 足りない栄養素・ミネラル・抗酸化物質を“必要量”までしっかり補う
– 高濃度ビタミンC点滴などで、薬とは違うルートから代謝にテコ入れする
– 患者さんを「治してあげる対象」ではなく「一緒に学ぶパートナー(co-learner)」として扱う

これって、ふだん僕が臨床でやっていることとかなり近くて、現場感覚からも腑に落ちるんです。

例えば、こんな人が来ます。

– 「検査では異常なし」と言われたけど、毎日だるくて朝起きられない
– 頭痛、PMS、肌荒れ、メンタルの揺れ…全部バラバラの不調に見える
– とりあえず痛み止めや睡眠薬は出されるけど、「根本的に楽になった」感じがしない

ここで、よくある頭の中はこうです。

「検査は正常=病気ではない → じゃあ気のせい?」
「サプリ、ちょっと飲んだけど変わらなかった → 効かない?」

でも、栄養療法的に見ると、考え方がまったく違う。

→ 検査“基準値内”でも、その人にとっては不足していることがある
→ 栄養素は“最低限足りているか”ではなく、“最適かどうか”で見る
→ ビタミンもミネラルも、単品じゃなくて「チームプレー」で働く
→ 不調は「パーツごとの故障」じゃなくて、「システムのバランス崩れ」

つまり、

「数値に出ていないから問題なし」じゃなくて
「今のあなたのライフスタイル・体質に対して、ここが弱い」

っていう診かたをするわけです。

リオーダンクリニックが強調している「biochemical individuality(生化学的個別性)」って、要するに、

– 同じ食事でも、吸収できる量は人によって全然違う
– 同じストレスでも、ビタミンCやマグネシウムの減り方は人によって違う
– 同じ薬でも、副作用の出方や代謝速度が人によって違う

ってこと。

だから本気で不調を変えたいなら、

→ 「このサプリが流行ってるから」ではなく
→ 「自分のからだは今、何を必要としているのか?」

ここを学ぶ必要があるんです。

そして、このニュースにあったように、経済的な理由で栄養療法にアクセスできない人がたくさんいる現状は、医療システムとしてかなりもったいないと僕は感じます。なぜなら、

・栄養療法は、慢性疾患を“重症化させない”ブレーキになりやすい
・重症化してからの医療費や、社会全体のコストを考えると、むしろ安上がりなことが多い
・本人の生活の質(QOL)が上がることで、生産性・メンタル・人間関係も良くなる

つまり、個人にとっても社会にとっても「先行投資」として優秀なんです。

栄養療法を「特別なクリニックだけのもの」にしておくのではなく、もっと日常の医療と生活の中に落とし込むべきだし、そのためには患者さん側も「栄養・代謝の基本」を学ぶ必要がある。

だから僕は、

– 自分の体質・生活に合った栄養の考え方
– どの検査値をどう見れば「自分なりの最適」が分かるのか
– サプリや点滴に飛びつく前に、何を押さえておくべきか

こういう「からだのリテラシー」を、もっとみんなが学ぶべきだと思っています。

ガラに参加できる人は、現地で直接応援するのもいいし、
日本にいても、このニュースをきっかけに「自分のからだの教科書」をアップデートしていくことはできる。

結局、栄養療法って、

・難しい理論を覚えること
よりも
・自分のからだにちゃんと興味を持つこと

から始まるんです。

だからこそ、今のうちから「栄養・代謝を自分で考えられる力」を一緒に学んでいきましょう。

また書きますね!

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