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今週の栄養療法ニュース

宮澤賢史 · 2026年3月31日 ·

こんにちは、宮澤です。今週も世界中の栄養療法・分子栄養学の最新ニュースをお届けします。

もくじ

Toggle
  • 🏆 今週のベスト記事
    • マイクロプラスチックが脳に侵入し、アルツハイマー病やパーキンソン病を引き起こす可能性
  • 今週のトピック
    • ② 超加工食品で心臓病リスクが67%増加
    • ③ 食品保存料とがん・2型糖尿病リスク——10万人超のコホート研究
    • ④ FDAも消費者も知らないまま食品に添加されている成分
    • ⑤ 間欠的ファスティング:時間を制限するだけでは代謝改善は起きない
  • 今週の注目記事|カテゴリー別
    • ⚠️ 食品・環境リスク
    • 🦠 腸内環境・マイクロバイオーム
    • 🧠 精神・メンタル健康
    • ⚡ 代謝・血糖・ファスティング
    • 🌿 老化・アンチエイジング
    • 🛡️ 免疫・自己免疫
    • 🌙 睡眠・ホルモン
    • 🧩 発達・神経(ADHD・自閉症)
  • 今週のトピックはこんなでした。

🏆 今週のベスト記事

マイクロプラスチックが脳に侵入し、アルツハイマー病やパーキンソン病を引き起こす可能性

3月13日、シドニー工科大学とオーバーン大学の研究チームが、マイクロプラスチックが神経変性疾患を促進する5つの生物学的メカニズムを特定した論文を発表しました。免疫細胞(ミクログリア)の過剰活性化、酸化ストレスの増大、血液脳関門の破壊、ミトコンドリア機能障害、そして神経細胞への直接損傷という5経路が明らかになっています。アルツハイマー病ではβアミロイドとタウタンパクの蓄積を、パーキンソン病ではα-シヌクレインの凝集とドーパミン神経の損傷を促進するとのことです。

同大学の研究者によれば、成人が年間に摂取するマイクロプラスチックの量はディナープレート1枚分(約250g)に相当するといいます。もはや「プラスチックが腸に入る」という話ではなく、脳実質に蓄積し、そこで炎症を起こしているという段階に来ています。慢性疲労や認知の霞感(ブレインフォグ)を訴える患者さんが増えている臨床現場で、この視点は無視できません。

出典:sciencedaily.com(2026年3月13日)

今週のトピック

② 超加工食品で心臓病リスクが67%増加

最新のコホート研究で、超加工食品を最も多く摂取している群は、そうでない群と比べて深刻な心臓疾患の発症リスクが67%高いという結果が示されました。年齢・喫煙・収入などの交絡因子を調整したあとでも、このリスクは維持されています。心臓へのダメージが食習慣の蓄積によってじわじわ積み上がることを、改めて数字として突きつけられた形です。

出典:knowridge.com(2026年3月)

③ 食品保存料とがん・2型糖尿病リスク——10万人超のコホート研究

フランスのNutriNet-Santéコホート(10万人以上)を対象にした研究が、Nature Communicationsに掲載されました。食品保存料の摂取量が多いグループでは、2型糖尿病リスクが最大49%増加し、がんリスクも有意に上昇していました。ソルベート、亜硝酸塩、亜硫酸塩、酢酸塩といった非抗酸化系保存料が特にリスクと強く関連しており、エリソルビン酸ナトリウムは乳がんリスクを21%、がん全体のリスクを12%高める関連が確認されました。研究者たちは、食品添加物の規制の抜本的な見直しを求めています。

出典:cnn.com、sciencedaily.com(2026年1月)

④ FDAも消費者も知らないまま食品に添加されている成分

CNNが3月3日に報じた調査報道では、米国の食品供給に使用されている多くの化学物質が、FDAの正式な審査も公開情報開示もなく承認されている実態が明らかになりました。「Generally Recognized as Safe(GRAS)」という自己認定制度の抜け穴を利用し、食品メーカーが独自に「安全」と判断した成分をそのまま食品に添加できる構造になっています。何を食べているかを正確に知ることが、今後ますます難しくなっていく時代です。

出典:cnn.com(2026年3月3日)

⑤ 間欠的ファスティング:時間を制限するだけでは代謝改善は起きない

ドイツ糖尿病研究センターが実施した試験では、カロリー摂取量を変えずに食事時間を8時間以内に制限しても、2週間後にインスリン感受性や心血管マーカーに有意な改善は見られませんでした。「食べる時間帯を変えるだけで痩せる」という言説が広がっていますが、本質はカロリーそのものの制限にあることが改めて示された形です。ファスティングを指導している場合、「なぜカロリーが自然に減るのか」という点を丁寧に伝えることが大切だと感じます。

出典:sciencedaily.com(2025年12月)


今週の注目記事|カテゴリー別

⚠️ 食品・環境リスク

超加工食品と心臓発作・脳卒中リスク47%増(sciencedaily.com)
最大摂取群では心臓発作・脳卒中のリスクが47%高く、年齢・喫煙・所得を調整後も有意差が維持されました。

若年者の大腸がん急増と超加工食品摂取の関連(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
世界的に増加している若年大腸がんと、超加工食品消費の増加が並行して起きていることをPubMedのデータが示しています。

ランセットが警告:超加工食品と32種類の健康被害(thelancet.com)
循環器疾患・2型糖尿病・不安・うつ・消化器疾患・代謝疾患など32の健康アウトカムへの直接的関連が、傘のメタ解析で示されました。単一疾患の話ではなく、全身の健康基盤が揺らぐという認識が必要です。

人間の脳に蓄積するマイクロプラスチック濃度が年々増加(nature.com)
Nature Medicine掲載の剖検研究では、ヒトの脳組織にマイクロプラスチックが蓄積されており、その濃度は経年的に増加傾向にあることが示されました。

🦠 腸内環境・マイクロバイオーム

腸内マイクロバイオームと抑うつの治療的介入:プロバイオティクス・FMT(frontiersin.org)
腸内細菌叢を標的にした治療戦略として、プロバイオティクス・プレバイオティクス・糞便移植(FMT)・AIを活用したマイクロバイオーム介入の可能性が整理されています。

動物性食品・加工食品が腸内炎症を促進する(medicalnewstoday.com)
動物性食品・加工食品・アルコール・砂糖の多い食事パターンが炎症誘発型の腸内環境を形成し、植物性食品はその逆の効果を持つことが確認されました。

グルタミン補充と腸管バリア機能改善:RCTのエビデンス(pmc.ncbi.nlm.nih.gov)
グルタミンがIBSやIBD患者における腸管透過性の改善に有効であることがRCTで示されています。腸の締まりを回復させる栄養素として再注目されています。

酪酸(短鎖脂肪酸)による腸壁保護のメカニズム(pmc.ncbi.nlm.nih.gov)
食物繊維が腸内細菌によって発酵されて生成される酪酸・プロピオン酸が、腸管バリアの完全性を守る主要因子であることが再確認されました。

腸内細菌の多様性低下と代謝疾患リスク(link.springer.com)
腸内細菌の遺伝子数が少ない人では脂肪蓄積・炎症・インスリン抵抗性・肥満・メタボリックシンドロームとの関連が強いことが示されています。

🧠 精神・メンタル健康

マグネシウム補充とうつ病:RCT16件のメタ解析(frontiersin.org)
うつ病患者へのマグネシウム補充が有益な効果をもたらすことが、複数のRCTのメタ解析で示されました。グルタミン酸・GABA系神経伝達への作用とHPA軸の調整が主なメカニズムです。

ビタミンD+マグネシウム併用補充でBDNF・炎症・SIRT1が改善(pmc.ncbi.nlm.nih.gov)
軽度〜中等度のうつ症状を持つ肥満女性を対象としたRCTで、ビタミンD+マグネシウムの併用が気分・脳由来神経栄養因子・炎症マーカー・SIRT1に有益な影響をもたらしました。

EPA高含有オメガ3補充剤とうつ病治療への効果(healthline.com)
特にEPA含有量の高い魚油サプリが、抗うつ薬との併用で抑うつ症状を改善する効果を持ち、抗うつ薬単独より効果的だとする報告があります。

オメガ3の用量反応メタ解析:1日2000mgで認知機能の注意力・処理速度が向上(nature.com)
58件のRCTを対象とした解析で、1日2000mgのオメガ3補充が注意力と知覚処理速度の有意な改善と関連することが示されました。

腸内マイクロバイオームと不安・抑うつの双方向的関係(frontiersin.org)
腸内細菌が神経伝達物質・免疫・HPA軸を通じて精神状態に影響を与えるメカニズムが詳述されており、「腸を治せば心が変わる」という仮説の生物学的根拠が積み上がっています。

⚡ 代謝・血糖・ファスティング

GLP-1受容体作動薬(オゼンピックなど)使用中の微量栄養素欠乏リスク(sochob.cl)
インクレチン系薬剤による体重減少が進む中、食事量の低下に伴う微量栄養素欠乏のリスクが見落とされがちであることを2026年のレビューが警告しています。

地中海食・低炭水化物食・植物性食のインスリン感受性への効果(link.springer.com)
GLP-1受容体・PPARsを介したインスリンシグナルへの食事介入の分子メカニズムが整理されており、血糖管理における食事の優先順位が改めて示されています。

間欠的ファスティングとMAFLD(代謝関連脂肪肝疾患)への効果(sciencedirect.com)
時間制限食が肝脂質代謝とインスリン感受性・炎症経路に作用し、脂肪肝改善に有望な治療手段となることが2026年の論文で整理されています。

2026年版 ADA糖尿病治療ガイドライン更新(dralo.net)
ADAの最新ガイドラインでは、GLP-1作動薬・食事・身体活動・行動介入を統合した包括的アプローチが強調されています。

慢性ストレス・睡眠不足とインスリン抵抗性の関係(zoe.com)
コルチゾール・エピネフリンが肝での糖新生を促進し末梢のブドウ糖取り込みを低下させること、睡眠不足がグレリン・レプチンバランスを崩して血糖調節を悪化させることが整理されました。

🌿 老化・アンチエイジング

ビタミンD3の毎日補充で「3年分の老化」を抑制(scientificamerican.com)
American Journal of Clinical Nutritionに掲載された研究で、ビタミンD3の継続補充が生物学的老化の蓄積をおよそ3年分遅らせることに相当するエピジェネティックな変化と関連することが示されました。

マルチビタミン補充でエピジェネティック時計の進行を緩やかに(scientificamerican.com)
60歳以上の成人958人を対象としたRCTで、マルチビタミン・ミネラル補充剤を2年間摂取した群では、2つの老化の分子的指標(エピジェネティック時計)の進行がわずかに遅くなっていました。

C15:0脂肪酸(ペンタデカン酸)と代謝・細胞健康(honehealth.com)
奇数鎖飽和脂肪酸であるC15:0が、心臓代謝マーカーの改善とミトコンドリア機能向上に関連するパイロットデータが蓄積されており、2026年の注目成分として台頭しています。

NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)とNAD+・細胞修復(myolivea.com)
NAD+の前駆体であるNMNが、エネルギー産生・DNA修復・細胞の老化制御に関与することが引き続き注目されています。ヒトでのRCTデータも蓄積中です。

フィセチン(ストロベリーなどに含まれる植物性化合物)のセノリティクス効果(omre.co)
老化した細胞(老化細胞)を除去するセノリティクス作用を持つとされるフィセチンが、高齢マウスの健康状態を改善した研究がEBioMedicineで報告されています。

🛡️ 免疫・自己免疫

橋本甲状腺炎へのグルテンフリー食:系統的レビューのエビデンス(pmc.ncbi.nlm.nih.gov)
グルテン・乳糖・ゴイトロゲン除去を含む食事制限が、抗TPO抗体・TSH・fT4の改善と関連することが示されており、個別化された食事介入の有効性が示されています。

セレニウムと甲状腺自己抗体の低下(pmc.ncbi.nlm.nih.gov)
橋本甲状腺炎においてセレニウム欠乏が甲状腺ペルオキシダーゼ抗体を上昇させる可能性があり、セレニウム補充が自己免疫の抑制に寄与するという研究がまとめられています。

ビタミンD・ヨウ素・鉄・マグネシウム・B12の甲状腺機能への影響(mdpi.com)
橋本甲状腺炎患者では複数の微量栄養素欠乏が合併していることが多く、特にビタミンD・鉄・マグネシウムの適正化が重要であることが整理されています。

過剰なヨウ素摂取が橋本病を悪化させるリスク(healthline.com)
甲状腺機能に必要なヨウ素も、過剰摂取は橋本病患者において自己免疫反応を亢進させる可能性があります。海藻類を大量摂取している患者さんには注意が必要です。

🌙 睡眠・ホルモン

トリプトファン・メラトニン・マグネシウムの食事からの摂取と睡眠改善(nationaltoday.com)
2026年3月23日付の記事で、チキン・卵・魚・カボチャの種などのトリプトファン豊富な食品と、マグネシウムを含む葉物野菜・ナッツ類が睡眠の質を向上させるメカニズムが整理されました。就寝4時間前の高GI食が睡眠潜時を短縮させることも示されています。

メラトニン:「次のビタミンD」か——新興科学と臨床利用のレビュー(pmc.ncbi.nlm.nih.gov)
松果体で産生されるメラトニンが、睡眠調節を超えて抗酸化・抗炎症・免疫調節・抗腫瘍作用を持つ可能性があることをまとめたレビューです。ビタミンDとの類似点が多いとされています。

食事の組成・タイミングとホルモン分泌の概日リズム(frontiersin.org)
メラトニン・栄養・睡眠・抗酸化戦略を統合した健康的な老化へのアプローチが、Frontiers in Neuroscienceにまとめられています。食べる内容だけでなく「いつ食べるか」が代謝と睡眠に与える影響が示されています。

🧩 発達・神経(ADHD・自閉症)

グルテン・カゼイン除去食+栄養補充によるASD症状改善:12か月RCT(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
包括的な食事・栄養介入を行った12か月のRCTで、非言語IQ・発達年齢・言語・社会性・不安・常同行動・消化器症状など複数のアウトカムが改善しました。ASDへの食事介入のRCTとしては最も大規模なものの一つです。

ADHD・神経多様性と亜鉛・B群・オメガ3の欠乏(frontiersin.org)
ADHDと神経多様性を持つ子どもと成人では、神経伝達物質機能に関わる亜鉛・ビタミンB群・ビタミンD・オメガ3が広く不足しており、これらの充足がADHD症状の重症度と関連することが示されています。

マイクロプラスチックと神経発達への潜在的影響(magazine.scienceconnected.org)
マイクロプラスチックが脳内炎症・ミトコンドリア障害・血液脳関門破壊を引き起こす経路は、神経発達期に特に脆弱性が高い可能性があり、今後の研究が注目されます。

高タンパク食(1.2g/kg/日)によるサルコペニア改善:RCT(frontiersin.org)
サルコペニアを有する高齢女性を対象としたRCTで、体重1kgあたり1.2gのタンパク質摂取が筋力改善・脂肪減少・筋組成向上をもたらしました。通常推奨量(0.8g/kg)との差が明確に示された結果です。


今週のトピックはこんなでした。

今週は「見えない有害物質」というテーマが際立ちました。

マイクロプラスチックが脳に蓄積して神経変性を引き起こす可能性、食品保存料と添加物が10万人規模のデータでがん・糖尿病リスクを高めること、そしてFDAでさえ把握できていない成分が食品に入り込んでいる実態。日常的に口にするものを一つずつ見直す必要性を、これほど多くのデータが同時期に示した週は珍しいと思います。

一方で、マグネシウム・ビタミンD・オメガ3といった基本的な栄養素の充足が、うつ・認知機能・免疫・老化の抑制に着実に効いているというデータも積み上がっています。引き算(何を避けるか)と足し算(何を補うか)の両方を丁寧に実践していくことの重要性を、改めて感じた週でした。

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