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臨床分子栄養医学研究会

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宮澤賢史

ドーズ・レスポンスの本当の意味

宮澤賢史 · 2019年4月25日 ·

分子栄養学を学んだことのある方なら、だれでも「ドーズ・レスポンス」という言葉を聞いたことがあると思います。

これは直訳すれば「栄養の投与量と反応の関係」です。

分子栄養学において、その反応は正比例の一直線のグラフにはならず、S時のカーブを描がきます(ドーズ・レスポンスカーブと言われています)。

15年前、分子栄養学を習い始めの事に、

「枯れかけている鼻に、スポイトで水をかけてもなかなか生き返らないので、じょうろでたっぷり水をあげましょう。」

「荷車を押すとき、動きはじめにはたくさんの力が要る」

などと説明を受けたことがあります。

個体差とドーズレスポンス

ビタミンは欠乏症を補う最低限の量と、補酵素として働く量があります。
一般に、補酵素としての必要量は欠乏症を補う量の数倍~数十倍になります。

分子栄養学では、補酵素として栄養を使うために、「メガドーズ」と言われるような量を使用することが特徴です。
特に水溶性ビタミンは、個体差によって、また使用目的によって、通常の数百倍の量が必要になることがあります。

特に顕著なのはビタミンCです。

ビタミンCは時に、点滴でしか達成しえない量を投与することがメリットになります。

脳は栄養の影響を受けやすい

ところで、この「個体差とドーズレスポンス」の特徴が一番顕著な臓器をご存知ですか?
答えは

「脳」

です。
脳の特徴について、認知症治療のエキスパート長尾和宏先生が医事新報に記事を書いていらっしゃいますので、一部引用します。

脳はネットワーク臓器なので、細分化手法だけでは当然限界がある。従って、臓器別縦割りに拘らない総合診療的な思考が必須。

私は脳の病気こそが個別化医療の対象だと思う。

がん治療や高血圧治療における使用薬剤の個体差は、せいぜい2~3倍で多くも数倍程度であろう。
一方、がん性疼痛に使用されるオピオイドの至適容量の個体差は、10倍、いや数百倍にも及ぶ。

たとえば繊維筋痛症という病気の疼痛閾値の個体差も百倍単位に及ぶはずだ。

脳というネットワーク臓器の薬剤感受性には想像以上の個体差があるはずだ。

しかもその差は、同一個体であっても病気や日にちや日内でも大きく変動することは容易に想像できる。

しかしそうした個別性を無視した認知症医療には疑問を感じる。

脳の治療こそ、「個体差とドーズレスポンス」が大切なのです。
これは、認知症に限らず、うつや統合失調症など全ての脳疾患に言えます。
さらに、薬を用いた治療でも、栄養療法でも同じことです。

脳だけは特別に扱った方がいい

ところで、すでにお気づきかもしれませんが、脳に対するドーズレスポンスは、最初に述べたドーズレスポンスと違う点が2つあります。
ひとつは、「脳への治療の場合、ドーズレスポンスカーブの閾値のラインが、かなり手前にくる事」もう一つは、「適正量を超えると比較的早期に副作用が出る事」です。

抗うつ薬の副作用の問題がこれだけ騒がれていますので、副作用についてはご理解いただけると思いますが、

「ドーズレスポンスカーブの閾値が、手前にくる」とはどういう意味でしょうか?

実は、先ほど引用させて頂いた長尾和宏先生のお話しは、

「コウノ・メソッド」という認知症の周辺症状を抑える薬物治療法を評価する記事にて書かれたものです。

このメソッドは、開発者の河野先生自らの経験をもとに、新しい診断基準を提唱し、認知症を細かく分類していること、そして、周辺症状を抑えるために、認知症治療薬をガイドラインよりも少量使用することなどが特徴です。

例えば、アリセプトなどは、量を多くしても中核症状をほとんど改善しないのに、周辺症状が悪化するそうです。
ですから、最低限の量をだして、反応を見ながら徐々に増やしていくという考えです。

まさに、個体差とドーズレスポンスを踏まえた方法論であり、その点は非常に素晴らしいと思います。
マニュアルが公開されていますので、ご参考にして下さい。

コウノメソッド2014
名古屋フォレストクリニック
http://www.forest-cl.jp/method_2014/kono_metod_2014.pdf


つまり、脳に対する薬は、「効きすぎに注意しながら、おっかなびっくり増やしていった方がいい」のです。

実際の例

例えば、自閉症の例をみてみましょう。

アメリカ自閉症研究協会が行った患者の両親による治療評価アンケートによると、

自閉症に効果が見られたと両親が評価したサプリメント第1位はSAMe(66%が効果が見られたと評価)ですが、
悪化した(と両親が評価した)サプリメント第1位もSAMe(15%)でした。SAMeは神経伝達物質の代謝を促し、解毒を促進する強力なメチル供与体です。

自閉症児の多くはメチル基が不足していますので、投与により劇的な効果が見られる場合もあります。しかし、外来でSAMeを処方されたお子さんが翌日に、家の車をボコボコにしてしまったという話もあります。SAMeにより興奮性神経伝達物質が増えすぎたために起きた現象です。

これは、「認知症にアリセプトを多く出したら、徘徊がひどくなった」というのと全く一緒の話です。
他にビタミンB12(63%)や、葉酸(42%)も同様に効果が見られる栄養素ですが、これらは全てメチレーション回路を回し、メチル基を作り出します。
ですからこれらの栄養素は、1種類ずつ足しながら、少しずつ増量しなくてはなりません。

デパケンや、テオフィリン等の薬を投与するときは、血中濃度を測定することがあります。
これらの薬は、有効量と中毒量が接近しているため、血中濃度をモニタリングしながらでないと危険なのです。
同様に、脳に対するサプリメントは、効果をモニタリングしながら使うのが安全です。自閉症などの精神疾患に対するメチレーション治療こそ、検査結果をもとに治療サプリや量を決めるべきだと思います。

例えば、HDRI社のメチレーション検査は、葉酸、SAMe、グルタチオン等を測定することにより、体内の回路がどこで滞っていて、それを解消するためにはどの栄養素を使うべきかを教えてくれます。

The Methylation PathwayHealth
Diagnostics and Research Institute
http://www.hdri-usa.com/tests/methylation/

分子栄養学の始まりは、1968年、ポーリングがサイエンス誌に発表した「分子整合精神医学」という論文です。

その中の一節には、こうあります。

他の臓器と比べて脳は 組成している分子化合物や その構造に深い依存傾向がある。

つまり、脳は栄養素が効きやすい臓器だという意味ですが、その気になってみると、「脳に対して多すぎる栄養素は害を及ぼす可能性があるので、気を付けるべき」という注意も含まれているように感じられるから不思議です。

「充分な量を摂って、生体の利用に任せる」
「なるべく少ない量から徐々に使い、モニタリングしながらバランスをとる」

全く異なる治療方針ですが、どちらもドーズ・レスポンスと言えるでしょう。

サプリメント、どうやって決めていますか?

宮澤賢史 · 2019年2月27日 ·

自分の勘やたまたまテレビで見たCM、もしくは、雑誌の広告やネット口コミから、安易にサプリメントを決めることは血糖値を測らないでインスリン注射をすること、血圧を測らずに降圧剤を飲むことと同じです。

臨床分子栄養医学研究会は、近年広く認知されるようになった分子栄養学を元に、貴方にはどのようなサプリメントがあっているのか?を決めるための様々な方法論を研究しています。

分子栄養学の歩き方

分子栄養学(オーソモレキュラー療法)は、サプリメントなどの栄養素で医療効果を得るための方法論です。

今や、日本国内でもサプリメントを扱う医療機関は、個人クリニックを中心にして優に1000は超えており、多くの医師・歯科医師が分子栄養学の理論を取り入れたサプリメント処方を行っています。
この講座では、分子栄養学の基礎を解説しています。

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定期的メール配信により、分子栄養学のトピックを中心にお伝えします。

「ビタミンの必要量と個人差について」
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「なぜ、血液検査をする必要があるのか」
「ビタミンAの栄養所要量」
「うつ病=低血糖=糖質制限のわな」

「歯科と医科のジレンマ」
「副腎疲労の回復期に注意せよ」

等、興味深い話題が満載です。

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副腎疲労をどのように考え、どのように治していくのかをご紹介しています。

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「私の治療法」
「血液検査でわかる副腎疲労」
「ビタミンCの正しい摂り方」
「栄養の消化について」
「重金属が諸悪の根源」

などを定期的に配信します。

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初心者向け

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水銀暴露の原因は魚と歯

宮澤賢史 · 2019年2月26日 ·

様々な環境毒素への暴露は現代人の慢性疲労の大きな原因です。その中でも重金属の影響は大きく、特に、WHOが懸念される主要化学物質のトップに水銀をあげています。ここでは、水銀の歯の詰め物アマルガムと毛髪ミネラルの関係について説明します。

歯科医師ハル・ハギンス(Hal A. Huggins, D.D.S.)は、アマルガムが全身に及ぼす影響に関する第一人者です。彼が初めて見たのは、歯にアマルガムを詰めてから、胸痛、過呼吸、ニキビが出た17歳の少女でした。心臓専門医などからすべて問題なしといわれ、最終的に精神科に入院させられそうになったのです。彼女の母親の要請でアマルガムを除去した後、彼女は劇的に良くなり、博士のもとに1ヶ月5000件ものアマルガムの相談の電話がかかってくるようになったそうです。

アマルガムとは

歯科アマルガムは、金に変わる材料として150年前に開発された歯の詰め物の材料で、水銀を高度に含んでいます。

アマルガムは、一般的には、安定して合金であると考えられており、日本でも2016年までは保険適用の材料として使用されていました。

しかし、様々な研究から、アマルガム中の水銀が絶えず蒸発して体内に吸収されていることがわかってきています。

アマルガムは簡単な刺激で蒸発する

アマルガムの水銀は温度変化(例えばコーヒーを飲む)や簡単な刺激(例えば、ガムをかむ)によって容易に蒸発をおこします。

体温と同程度の加温や消しゴムでこすっただけでも、このように水銀が蒸気化します。

アマルガムの歴史

1820年代にアマルガムがフランスで用いられたのが初めといわれています。

アマルガムは1840年にアメリカ歯科医師会から危険性を指摘され、いったんは使用禁止になりました。

しかし、現在、アメリカ歯科医師会は逆にアマルガムの使用を指示し続けています。

歯科医師は特に危険です

1998年、34名歯科医が対象の調査では、不眠症、食欲不振、イライラ、興味減退などの訴えが多くみられた。

1992年、98名の歯科医師に対する調査では、健常者と比較して、運動速度、視覚運動強調、集中力などが損なわれていた。

1982年 歯科医師による水銀吸収により神経生理学的傷害の危険性が示唆された。

体内動態

歯に入った詰め物のうち最大80%が10年以内に腐食し、体内に吸収されます。

口腔内にはガルバニー電流とよばれる電流が流れており、唾液が電解質液として作用する。

また、酸性食品なども影響すると言われています

ガルバニー電流について

カエルの足の筋肉に電気を通じると筋肉が活動することを発見した解剖学者ルイージ・ガルヴァニの名前を取ったのガルバニ電池です。

ガルバニ電池は2種類の金属が電解質溶液の中にあり、電気の流れをつくっています。

同様の事が口内でおきています。

口腔内の金属と唾液が、ガルバニ電池の様な環境を作り出すためです。

これを口内ガルバニ電流と呼びます。

口内で起きる電流は大きなストレス源になりますが、それだけにとどまりません。

ガルバニ電池の電解質液に金属が析出してくるのと同様に、口内のアマルガムからは水銀が析出してくるのです。

有機水銀と無機水銀

無機水銀にメチル基がついたものをメチル水銀といいます。
水俣病で有名なメチル水銀は無機水銀の100倍の毒性があります。

有毒なのはメチル水銀をはじめとして有機水銀です。なぜなら、メチル水銀は、脂溶性であり、細胞膜を通過し、細胞内に蓄積しやすい。

しかし、アマルガムが無機から有機に変わる可能性についてはあまり触れられていません。

歯科のアマルガムに使用されているのは無機水銀だから安全だという主張がありますが、本当にそうでしょうか。

スウェーデン、ルンド大学のハインツ博士によると、

「多くの人の口腔内に存在するストレプトコッカス・ミュータンス菌が水銀をメチル化する」

と報告しています。

また、口腔内電流が多いほど、メチル化は加速するという報告もあります。

高銅型アマルガム

高銅型アマルガムは安定しているといわれます。
しかし、銅が多いということは電流を良く通すということでもあります

ハル・ハギンス博士は、水銀の放電量は混合される金属の割合によって影響を受けるといっています。

また、ある研究によると、銅が多いアマルガムは旧来の(3~6%)アマルガムに比べて水銀を50倍早く放出するそうです。

中毒の治療

アマルガムを除去し、場合によってはキレーション(解毒治療)を行います。
ただし、アマルガム除去にはかなり危険が伴う事があります。

除去時にアマルガムが流出し、体内に大量に入る可能性があるからです。

免疫にも影響する

ハルハギンス博士によると、3500人以上に対して二重盲検試験を行った結果、多くの歯科材料に対して免疫反応が見られたとのこと。

しかもその確率は極めて高いものです。

銅 95.29% 亜鉛94.04% 水銀90.02% 銀66.86% すず 62.51%

歯科材料は人間の免疫にかなり影響していると考えなくてはなりません。

毛髪から水銀が出ました!私は水銀中毒ですか?

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: woman-with-flying-hair-PZBX9RP.jpg

こんな質問を頂きましたので、今回は毛髪からの排泄量と水銀中毒の関係について考えてみます。

国立水俣病総合研究センターでは、このような資料を出して、多くの人に毛髪検査を呼びかけています。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 国立水俣病総合研究センター-1.jpg

この図では、日本人男性の平均値が2.5ppm、女性が1.6ppm、胎児影響が疑われる母親の最小値が11ppm、成人で神経症状が疑われる最小値が50ppmになっています。

これで見ると、毛髪中の水銀量が高いほど重症という印象を受けますね。

「毛髪中の水銀量が高いほど、水銀中毒も重症である」

一元的にこのように考えてよいのでしょうか?

毛髪から水銀を排泄できない子供こそ重症

自閉症と毛髪中の水銀蓄積量の関係を調べた論文があります。自閉症とそうでない子供の毛髪中の水銀レベルを見たものです。

それによると、結果はなんと、自閉症の子供の毛髪からの排泄はそうでない子供に比べて明らかに少なかったのです。

しかも、毛髪の水銀レベルが低いほど、自閉症が重症だとわかりました。

これからわかることは、毛髪は水銀の排泄器官だということです。排泄が出来ない子供ほど、水銀がたまって症状が出ているわけです。

ですから、毛髪検査では、2つの事を読み取らなければなりません。

1 水銀の排泄能力
2 水銀の蓄積量

1が正常でも大量の水銀が体内に入ってきている場合は2が増えて水銀中毒になります。(水俣病パターン)

1に異常があれば、、水銀の暴露が決して多くなくとも2が多くなり、水銀中毒になります。(発達障害に多く見られるパターン)

水銀関係の事故が起きない限り、圧倒的に多いのは後者のパターンです。
水銀の排泄能力がない人が水銀中毒に苦しんでいるのです。

〈毛髪から水銀がたくさん出ている人〉
毛髪から水銀がたくさん出ている人は、排泄量が多いほど暴露量も多いということです。
暴露源をみつけて、侵入経路をシャットアウトしてください。
症状により、デトックス治療を検討してください。

〈毛髪から水銀が出ていない人〉
毛髪から水銀が出ていない人は、水銀排泄障害の可能性があります。
症状とあわせて考え、デトックス治療を検討してください。
一般的に治療も長期間かかることが予想されます。

毛髪検査の結果だけで全てを決めることはできません。

  • どのくらいの排泄量だったら、どうするのか。
  • 今あるどの症状が重金属と関連しているのか。
  • 他にどのような検査をするのか。

この答えは、この場ではかけません。

なぜなら、一人ひとり対応はまったく異なるからです。

お勧め書籍の紹介です。
★の数はおすすめ度です。

★★★本当に怖い歯の詰め物―誰も知らなかった病気の原因

アマルガムの危険性について世界で初めて言及し、様々な研究、診療、講演活動を行ったハル・ハギンス氏の著書。

アマルガムが体内にどのように害を及ぼすか、理論的な説明に加えて、独自のエビデンスも豊富。

また、アマルガムの危険性を世に知られては困るアメリカ歯科医師学会との確執に関してもつづられています。

必須本。翻訳もよいです。
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[sen]

★★その銀歯がメタボと心臓病の原因だった―口の中に水銀があった!!

アマルガムが心機能障害、メタボリックシンドロームなどを引き起こすことがよくわかります。
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[sen]

★★口の中に潜む恐怖―アマルガム水銀中毒からの生還

誤ったアマルガム除去を行うと、どのように具合が悪くなるかがわかる。
著者の体験をつづった本。
安全なアマルガム除去法についても記述あり。

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★★ハーブでガンの完全治癒

がん対策の本ですが、歯科的な毒を取り去ることについて非常に細かく書かれた本です。
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[sen]

★歯科治療に潜む致命的な危険性
ハルA.ハギンズ , トーマスE.レビー

アマゾンのレビューにもあるが、翻訳が最低レベル。
しかし、それを補っても余りある非常に濃い内容です。いっそのこと英語版を買うのもあり。

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自閉症児が増えた本当の原因その2

宮澤賢史 · 2019年2月26日 ·

前回は、「遺伝的に弱い赤ちゃんは、生まれた後もフォローが必要」という話でした。

https://orthomolecularmedicine.tokyo/cause/

今回は、葉酸とがんの関係の話からはじめたいと思います。

葉酸とがんの関係

葉酸の乳がんの成長と進行に対する影響については以前から賛否両論があります。

乳がんに対する防御効果を持つという報告もありますが、一方で高用量の葉酸は乳がんの成長を促進するという報告もあります。

カナダ・トロント大学のキム博士ら研究グループは、2014年2月に「高用量の葉酸サプリメントの摂取が、ラットの乳腺組織にあるがん細胞の成長を促進する」と発表しました。

キム博士は、

このことは非常に重要な意味合いを持っています。
なぜなら、北米の乳がん患者は、葉酸強化食品やサプリメントによって大量の葉酸を摂取することが多いからです。
彼女らは、ビタミンをはじめとしたサプリメントを使うことが多く、その割合は乳がん患者がもっとも高いのです。

とコメントしています。

前回お話しした政府の政策によって、北米における葉酸の消費量は過去15年間にドラマチックに上昇しています。

PLOS ONE
Folic Acid Supplementation Promotes Mammary Tumor Progression in a Rat Mode
https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0084635

なぜ、葉酸を補充するとだめなのか?

さてここで、ひとつ疑問が生じてきます。

前回お話ししたように、葉酸はDNAの合成に関わるビタミンです。

葉酸はプリンとピリミジンの生合成に必須の補酵素であり、DNA合成に重要な働きをしています。

だから、葉酸が欠乏したままでは細胞分裂がうまくいかなくなります。
理屈で考えれば、葉酸を補充することは正常な細胞分裂を助け、がんを予防するように思えます。

なのになぜ、葉酸サプリメントががんを増やしてしまうのでしょうか?

前回にご紹介したベン・リンチ博士がこの疑問に対しても明確に答えをだしています。

理由は、「(一部を除く)サプリメントの葉酸は未活性型の葉酸だから」です。

前回お話ししましたように葉酸には活性型と未活性型があります。

https://orthomolecularmedicine.tokyo/cause/

緑黄色野菜のサラダには、活性型と未活性型の両方の葉酸が含まれています。それに対してサプリメントの葉酸は、すべて未活性型です。未活性型の葉酸が活性化されるためには、いくつもの過程が必要です。

その活性化を行う酵素や補酵素が十分でなかったり、うまく働かない場合、活性型葉酸は十分つくられず、未活性の葉酸が体内にたまってしまいます。

また、活性化葉酸が働くのには、葉酸結合蛋白(FBP)が必要ですが、非活性型の葉酸サプリメントを摂った女性の体内の葉酸結合蛋白は激減することがわかっています。

Am J Clin Nutr. 2009 Jan;89(1):216-20.

つまり、葉酸の活性化がうまくいかない人が、葉酸サプリメントを摂取すると、活性化葉酸の働きも邪魔されてしまう恐れがあるのです。

自閉症と葉酸とメチレーション

話は、自閉症に戻ります。

乳幼児が言葉を喋り始めるようになるために、葉酸は非常に重要な役割を担っています。

活性化葉酸が、様々な物質をメチル化することによって、

  • DNAが合成されたり
  • 神経伝達物質を作ったり
  • 炎症を抑えたり
  • 解毒をおこなったり

することができるようになるからです。

メチル化というのは、化学反応のひとつで、この一連の反応の事をメチル化経路、もしくはメチレーション回路と言います。

葉酸が活性化されないと、神経伝達物質が作られないので、脳の発達が十分進まず、言語の習得に困難が生じます。

自閉症の予防、治療には葉酸をうまく働かせ、メチレーション回路を回すことが大変重要です。

葉酸がうまく働いていない人

「葉酸がうまく働いていない人が、葉酸サプリメントを飲んだら悪化する可能性がある」

ということですが、葉酸サプリが悪影響を及ぼしそうな人は葉酸の活性化がうまくいかない人です。

だから、葉酸の活性化ができるかどうかというのは、非常に重要な話なのです。

そういうわけで前回の繰り返しになりますが、葉酸活性化酵素(MTHFR)の遺伝子を測定することが大切です。葉酸の活性化のカギを握る遺伝子であり、日本人の40%以上に変異が見られることがわかっています。

MTHFR遺伝子の型によって、血液中の活性化葉酸と未活性型葉酸の濃度に違いが出ることも報告されています。

J. Nutr. December 1, 2012 vol. 142 no. 12 2154-2160

2000年以降、遺伝子検査の価格崩壊が進みました。そのおかげで、この分野の研究はかなりすすみました。

今までお話しした

  • 実は、サプリメントの葉酸(folic acid)と食事中葉酸(folate)は異なるものである
  • サプリメントの葉酸は、食事の葉酸より活性化されにくく、蓄積されやすい
  • サプリメントの葉酸は、活性化葉酸の働きを弱める
  • MTHFRの遺伝子変異は多くの人に見られる(アジア人では40%以上)
  • 遺伝子変異があると最高70%活性化の働きが落ちる
  • 自閉症児の多くにMTHFR遺伝子の変異が見られる

という話は、ここ10年で明確になってきた、サプリメント業界の最新情報です。

自閉症がこれほどまでに増えた原因は、統計的にみるとおそらく化学物質による汚染が第1の原因かもしれません。

しかし、今回ご紹介した

葉酸摂取によって、本来は死産であった胎児が無事に生まれるようになったこと
しかし、出生後は遺伝的な弱さをカバーしてくれるしくみがないこと
葉酸サプリメントは実は葉酸の活性化を邪魔すること

という要素は現状に少なからぬ影響を与えているのは間違いのないところです。

まとめ

自閉症は、1990年以降、妊婦に対して世界各国が葉酸サプリメント摂取を推奨し始めてから劇的に増加しています。

皮肉なことに、「通常なら死産になる子供が葉酸のおかげでちゃんと生まれることができるようになったから」というのが理由の一つです。

神経管異常を起こす遺伝子と、自閉症を起こす遺伝子が一部共通していることが近年の研究でわかっています。

妊娠中に葉酸を投与する事で神経管異常のリスクは逃れることができるようになりました。

しかし、残念ながら現時点では、各国の対応は、出生時の神経異常の防止のみにとどまっており、生まれた後のフォロープログラムはありません。

また、神経系に問題を引き起こすMTHFR遺伝子変異はアジア系に多いという事がわかっています。

以上の事から考えて、今後もアジア圏における自閉症の発症頻度に注意する必要があります。

ただ「活性化葉酸サプリ」をとればいいという単純なものではありません。

サプリメントをとることでかえって問題が複雑になる場合もあります。

遺伝子検査のすすめ

今後出産を予定している方(特に高齢出産や流産の既往のある方、遺伝的に心配のある方)、お子さんが自閉症と診断された方に、私がお勧めするのは、MTHFRをはじめとした遺伝子検査を受けてみることです。

そこで遺伝子変異があるなら、まずは、この分野について勉強してみるのがよいと思います。

もちろんこの分野に詳しい医師に相談してみるのもよいでしょう。

さて、この葉酸活性化の問題ですが、解決手段の一つとして、すでに活性化されている葉酸サプリメントを使うという方法があります。

すでに活性化されているのでMTHFRの遺伝子変異があっても、その問題を回避することができます。

しかし、使い方を間違って問題を起こしている方が多数います。

 サプリメントが効かない、サプリメントで症状が悪化する
 爆発的行動、突然怒り出す

ということを経験された方は特に気を付けてください。

この分野に詳しいドクターの間では、活性型葉酸は全体の回路を整えた後に使うのが常識です。

自閉症児が増えた本当の原因

宮澤賢史 · 2019年2月26日 ·

自閉症の発症率は68人に1人

アメリカ疾病予防管理センターが発表した米国における自閉症の発症率です。

Centers for Disease Control & Prevention
米国における自閉症の発症率
https://www.cdc.gov/ncbddd/autism/data.html

これは、2000年の調査における150人に1人と比べて、2倍以上の数字です。ここ10数年、自閉症の発症率の伸びが止まりません。

1970年には1万人に1人だった自閉症発症率がここまで上昇した原因は一体なんなのでしょう?

  • 認知されたこと?
  • 自閉症の診断基準が変わったこと?
  • 環境が悪化したこと?
  • ワクチン接種?

など諸説ありますが、私は「妊娠期間中の母体にのみ葉酸サプリメント摂取が奨励されたこと」が大きな要因だと考えています。

今回と次回、2回にわたって葉酸と発達障害の関係について考察してみたいと思います。

葉酸摂取推奨の流れ

葉酸はビタミンBに分類される生理活性物質です。

DNAの合成に必要であり、欠乏するとお腹の中にいる時の赤ちゃんのように細胞分裂の盛んな場所に深刻な影響を与えます。

「二分脊椎」といのは、生まれつき脊椎の一部が形成されない状態で、運動麻痺、感覚障害などを引き起こしますが、このような発達異常もお腹の中にいる時の葉酸不足が大きく関わります。

そのような出生時障害を予防するために、厚労省が葉酸サプリメントの摂取を推奨したのは、平成12年のことです。

厚生労働省
妊娠可能な年齢の女性等に対する葉酸の摂取についてhttps://www.mhlw.go.jp/www1/houdou/1212/h1228-1_18.html

これによると、妊娠を計画している女性は、障害の発症リスクを減らすために、

  • 妊娠1ヶ月以上前から妊娠3ヶ月までの間、葉酸をはじめとした栄養のバランスのとれた食事をとること
  • 通常の食事からでは十分な葉酸摂取が困難なので、当面「食事に加えいわゆる栄養補助食品からの葉酸摂取」をすること

と勧告がなされています。

厚労省がこのような英断を行った背景には、日本における二分脊椎発症の増加と、諸外国における葉酸摂取推奨の流れがあります。

葉酸と神経管閉鎖障害の症例対照研究は1980年代に多く行われました。

その結果、英国、米国が1992年に、カナダ、アイルランド、ニュージランド、ノルウェーなどが1993年に強化食品、サプリメントによる1日0.4mgの葉酸摂取を勧告するに至りました。

その後、多くの国で二分脊椎の発症率の大幅な低下が報告されました。

活性型葉酸と不活性型葉酸

さて、先ほど「葉酸不足が二分脊椎の原因」と言いましたが、正確には、「体内で葉酸を活性化できない赤ちゃんの葉酸不足が原因」です。
葉酸には活性型と不活性型があり、働きをするのは活性化型のみです。

葉酸を活性化できない赤ちゃんには余計に葉酸を足してあげることで、本来の働きを助けてあげることができます。

1990年代当時、すでにこのことは動物実験で確認されていました。
このように酵素の働きを、栄養素の量で補ってあげるのは、まさに分子栄養学の考え方です。

葉酸の摂取量を多くすることで、遺伝的に弱い人でも活性化葉酸の体内量を確保できます。

この葉酸を活性化する酵素は、MTHFR酵素(メチレンテトラヒドロ葉酸還元酵素)と呼ばれています。

この酵素を作るための遺伝子に問題がある赤ちゃんが正しく成長するためには人より余計に葉酸が必要です。
というわけで、1990年代前半から始まった葉酸サプリメント摂取の推奨は、各国の二分脊椎の発症を減少させました。
その推移は、先ほどの厚労省のホームページにも記載されています。

厚生労働省
妊娠可能な年齢の女性等に対する葉酸の摂取についてhttps://www.mhlw.go.jp/www1/houdou/1212/h1228-1_18.html

この成果は素晴らしいものです。

しかし、その時各国政府はまだ気が付いていなかったのかもしれません。
同時期から、自閉症の発症率が増加し始めることに・・・

このグラフを見てください。

様々な国、年代で行われた自閉症の発症率調査をまとめたものです。
これを見て頂くと、1990年ころから劇的な増加(!)を示しているのがお分かり頂けるでしょう。
葉酸サプリ摂取が、「二分脊椎発症率の低下」と「自閉症の発症率の上昇」を同時に起こした?
なぜ、神経の発達に必要な葉酸の摂取で、自閉症の発症率があがるのでしょうか?

葉酸活性化のできない赤ちゃんの出生率が上がった

MTHFR遺伝子研究の世界的な権威、ベン・リンチ博士は、こう言います。

妊娠期間中に母親が多量の葉酸を摂取した事で、MTHFR遺伝子変異を持つ幼児の流産の減少をひきおこし、自然淘汰の在り方を変えたという説がある。
これは、神経が発達する重要な時期に、より多量の葉酸を必要とする幼児の出生率が増加したことを意味している。
発達期により多くの葉酸を必要とする幼児が増えているのだとすれば、 子宮内にいた時と同等の葉酸濃度を維持することができない幼児の絶対数も増えているということ。
故に、自閉症のような発達障害を生じるケースは増加していると考えられる。

つまり、自閉症が1990年以降増加している理由の一つは、皮肉なことに、「通常なら死産や神経管異常で生まれてくる赤ちゃんが葉酸のおかげでちゃんと生まれることができるようになったから」なのです。

確かに妊娠中の葉酸によって、神経管異常のリスクは逃れることができるようになりました。
しかし、残念ながら現時点では、各国の対応は、出生時の神経異常の防止のみにとどまっており、生まれた後のフォロープログラムはありません。

葉酸摂取の推奨は、妊娠1ヶ月前~3ヶ月のみで、出生後のガイドラインはありません。

MTHFR遺伝子検査のすすめ

神経管異常を起こすMTHFR遺伝子変異は、自閉症の発症にもかかわりが深いことが近年の研究でわかっています。

しかし、新生児マススクリーニング検査(病気を早期発見するため赤ちゃん全員に対して、公費で行なわれる検査)には、MTHFR遺伝子検査はまだ入っていません。

以上の事から、我々の行うべき対応は、はっきりしています。

まずは、自分で検査をしてみましょう!

最近の技術発達のおかげで、MTHFR遺伝子は10,000円くらいで検査ができるようになりました。

この遺伝子変異はアジア系に多いという事もすでにわかっています。(日本人は40%以上)

生まれる前だけでなく、生まれた後も葉酸が必要

もう一つ重要な事は、生まれた後も葉酸のフォローが必要だということです。特に遺伝子変異がある幼児には葉酸の確保が欠かせません。

但し、葉酸サプリならなんでもいいというわけではありません。
ここが非常に重要な点です。

先ほどの厚労省のデータによると日本の神経管障害の発症率は70年代には10,000人に15人ほどでしたが、現在では、10,000人に5人ほどです。

仮に10,000人中、10人が神経管障害を逃れて、全員が自閉症になったとしても、爆発的な自閉症の発症率である68人に1人(10,000人中、147人)という数字とはかけ離れているように思えます。

実は、各国政府の行った葉酸政策の問題点は、今回お話しした「出生後の赤ちゃんのためのフォロー・プログラムがないこと」だけではありません。

「葉酸量の確保のためにサプリメントを推奨した」ということも非常に関係があることなのです。

次回に続きます。

https://orthomolecularmedicine.tokyo/cause2/
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