こんにちは、宮澤です。
Orthomolecular Newsによれば、2026年2月25日に上海から「バイオロジカル歯科」「レドックス医学(酸化と還元の医学)」「オーソモレキュラー(栄養療法)」の専門家たちがZoomでクロス大陸ディスカッションを行うそうで、口腔と全身のつながり、酸化ストレスと慢性疾患、長期化する新型コロナ後遺症へのアプローチ(高用量ビタミンCや紫外線血液照射療法など)がテーマになっています。スイスの生物学的歯科のパイオニアVolz医師、レドックス医学で有名なLevy医師らが登壇し、「症状ごとにバラバラに治す」のではなく、「体全体のシステムを一体として整える」統合アプローチを議論する場です。
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僕、つい最近、久しぶりに昔の映画を見返していたんですが、主人公が「とりあえず痛み止め」「とりあえずカフェイン」で無理やり走り続けて、最後にどーんと倒れるシーンがあるんですね。あれって、けっこう現実でもよく見る光景だなと。
・頭痛 → とりあえず鎮痛剤
・だるい → とりあえず栄養ドリンク
・眠れない → とりあえずお酒
こんな「とりあえず」が積み重なって、気づけば「慢性疲労」「原因不明の不調」「長引く感染症」みたいな状態になっている人、ものすごく多いんです。
で、今回のオーソモレキュラーのニュースに出てくる話は、ざっくり言うと
– 口の中(歯・歯茎・インプラント)と
– 全身の炎症・老化・慢性疾患
– そして酸化ストレスと栄養(ビタミンCなど)
を「全部つながった一つのシステム」として見ましょう、という流れなんですね。
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僕の普段の臨床でもよく見るのが、
→ 検査では「異常なし」
→ でも、実際には
- 疲れやすい
- 集中力が続かない
- 風邪をひくと長引く
- なんとなく気分も落ちる
こういう「グレーゾーンの不調」です。
ここに共通しているのが、
– 酸化ストレスが高い(=体がサビている)
– 抗酸化・解毒を支える栄養が足りない
(ビタミンC、B群、マグネシウム、亜鉛など)
– 口の中の慢性炎症(古い金属、根管治療歯など)が地味に火種になっている
ってパターン。
今回のニュースでは、
「長期化するコロナ後遺症(Long COVID)」と「血液の固まりやすさ(過凝固)」に対して、
・レドックス(酸化・還元)バランスを整える視点
・ビタミンCなど栄養を使ったオーソモレキュラー療法
・紫外線血液照射(UBI)といった先端療法
が語られるとのことですが、ポイントは
→ どのテクニックがスゴいか
ではなく
→ 体の「サビ」と「炎症」をどうやって根本から減らすか
→ そのために、栄養・口腔環境・血液・免疫をどう統合的に見るか
ここなんです。
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僕から見ると、栄養療法(オーソモレキュラー)は
– 「特別な治療法」というより
– 「人間がそもそも持っている修復システムを、元の設計図どおりに動かしてあげるための燃料と部品をちゃんと入れること」
って位置づけです。
臨床経験から言うと、
・サプリだけ大量に飲んで、食事はコンビニ&ファストフード
・歯はボロボロで慢性炎症だらけ
・睡眠はいつも削っている
この状態で「ビタミンC飲んでるから大丈夫ですよね?」って人、少なくありません。
正直、その状態だと
→ 栄養は「薬」じゃなくて「消耗品」扱い
→ 入れても入れても、炎症とストレスで燃え尽きていく
→ 体感も変わりにくい
ってことが起きます。
ちゃんと効かせるには、
– 口の中の慢性炎症を放置しない(生物学的歯科の視点)
– 酸化ストレスを上げている生活習慣(睡眠不足、過度の飲酒、喫煙など)を見直す
– そのうえで
→ ビタミンC
→ ビタミンD
→ マグネシウム
→ 良質なたんぱく質
→ オメガ3脂肪酸
など「体の修復の材料」になるものを、必要量しっかり入れる。
こんなふうに、
・原因
・環境
・材料
を「一つのシステム」として扱ってはじめて、栄養療法は本来の力を発揮する、というのが僕の実感です。
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多くの方の頭の中は、たぶんこんな感じだと思います。
– 「サプリを1つ足せば、1つ症状が消える」
– 「ビタミンCは風邪用」
– 「口の中の問題は歯医者さんだけの話」
– 「内科と歯科とメンタルは別々」
でも、実際に体の中で起きているのは、
→ 口の中の炎症
↓
→ 血液を通じて全身の炎症へ
↓
→ 酸化ストレス上昇
↓
→ ミトコンドリア(細胞の発電所)が疲弊
↓
→ だるい・治りが悪い・メンタルも落ちる
…という一連の流れなんです。
だから大事なのは、
「どのサプリを飲むか?」以前に
– 自分の体で「何がどこで詰まっているか」
– その詰まりを外すのに「どの栄養がどれだけ必要か」
– その土台として「口・腸・睡眠」をどう整えるか
を体系的に学ぶこと。
僕は、栄養療法は
・一発逆転の魔法
じゃなくて、
・「体というシステムの設計図を理解して、長期的にチューニングする技術」
だと思っています。
だからこそ
– 医師や歯科医などの専門家はもちろん
– 慢性不調で悩んでいる当事者自身も
「オーソモレキュラー(栄養療法)」を“自分の言葉で説明できるレベル”で学ぶべきだと考えています。
自分の体のことを、他人任せにしないために。
また書きますね!

