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臨床分子栄養医学研究会

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「映画みたいな突然の心臓発作を避けるために――“なんとなく不調”のうちから始める、本気の栄養戦略」

冨田のぞみ · 2026年2月20日 ·

こんにちは、宮澤です。

Orthomolecular Newsによれば、心臓発作で2度「臨床的に死亡」したハンス・ディールさんが、医師から「もう長く生きられない」と宣告された後、自ら薬をやめて高用量ビタミンC・アミノ酸(パウリング療法)とその他の栄養素を徹底的に補う自己実験を10年以上続け、その結果、重い冠動脈疾患だけでなく、高血圧・不整脈・Raynaud・甲状腺機能低下(橋本病)・風邪やインフルエンザなど数々の慢性症状が改善したという報告が紹介されています。彼は、ビタミンC 20g/日、リジン・プロリン、ビタミンD、マグネシウム、カリウム、アルギニン・シトルリン・タウリン、オメガ3などを血液検査でモニタリングしながら長期的に続け、「薬のような副作用は一切なかった」としつつ、「これはあくまで自己実験であり、薬を勝手にやめるな」と強く注意喚起しているんですね。

—

僕、けっこう心臓ものの映画が好きで。
救急車が来て、心臓マッサージして、電気ショックして…あのシーンを見るたびに「もし自分や家族だったら」と変にリアルに想像してしまいます。

で、映画を見終わってふとスマホを見ると、
・血圧高めだけど薬は嫌
・コレステロールが気になる
・動悸や不安はあるけど検査は「異常なし」
みたいな相談がLINEにポコポコ入ってる。

このギャップ、すごくないですか。

スクリーンの中では「命を救うドラマ」が全力で展開されてるのに、
現実の僕らは

> なんとなく不調
> でも検査はグレーゾーン
> 病名もつかない
> とりあえず様子見か薬

という「じわじわ体力と気力が削られていく日常」を生きている。

これを放っておくとどうなるかというと、

 なんとなく不調 → 放置 → ある日いきなり「イベント」発生
 (心筋梗塞、脳梗塞、がんの宣告…)

っていうパターン。
映画みたいな「突然のクライマックス」って、実はその何年も前からじわじわ準備されてるんです。

で、今日のパウリング療法の話。

ハンスさんは、まさにその「クライマックス」を2回も経験して、
しかも「もう長くない」と言われたところから大逆転している。

そこにあるメッセージって、

→ 「ギリギリになってから治療」じゃ遅い
→ 「栄養の過不足」を本気で整えると、想像以上に体はリカバリするかもしれない

ってことなんです。

—

### 僕から見ると、このケースは「栄養の本気度」の話

臨床経験から言うと、ハンスさんがやっていることは、
一般的なサプリのイメージ(マルチビタミンを1日1錠)とは、まったく別物です。

ざっくりいうと、

– ビタミンC:20g/日(普通は100〜1000mgくらい)
– リジン:5〜6g
– プロリン:2g
– ビタミンD:1万IU/日(血中濃度を100〜120ng/mlに)
– マグネシウム:1〜1.5g
– カリウム:食事+サプリ(塩化カリウム)
– アルギニン・シトルリン・タウリン:いわば「血管・血圧カクテル」
– オメガ3脂肪酸:1.5g+魚多めの食事

これ、「ちょっと健康意識高め」どころじゃないです。
完全にフルカスタム。

しかも重要なのは量だけじゃなくて、

→ 定期的に検査して、自分の数値を見ながら微調整している
→ 10年以上、継続している

ってとこなんです。

ここ、すごく大事で。
多くの人の頭の中はこんな感じになってます。

– 「サプリ=お守り」
– 「1〜2ヶ月で効かなきゃ意味ない」
– 「食事で足りるはず」
– 「健康診断で問題ないから大丈夫」

でも、実際の現場で見ていると、

– 健康診断オールAなのに
 → 慢性疲労
 → うつっぽさ
 → 動悸・不眠
 → 冷え・肌荒れ
がある人なんて普通にいます。

– 「バランスよく食べてます」と言いながら
 → 朝はパンとコーヒーだけ
 → 昼はパスタか丼物
 → 夜はコンビニ弁当+ビール
だったりする。

これ、ビタミン・ミネラル・アミノ酸の「絶対量」が足りてないことが多い。

栄養療法の視点だと、

 ・病名がつく前から
 ・数値が「正常範囲」にあるうちから
 ・足りない栄養を本気で埋めていく

って発想なんです。

—

### 「薬 vs 栄養」じゃなくて、「短期戦 vs 長期戦」

誤解してほしくないのは、
僕は「薬を全部やめてビタミンを飲め」と言いたいわけではないです。

むしろ逆で、

– 心筋梗塞・脳梗塞・不整脈など、
 命に関わる局面では薬はめちゃくちゃ重要
– 血圧や心拍を急いで下げたいときに、栄養だけで対処するのは危険

だから、
「自己判断で薬をやめる」のは本当にやめてほしい。

ハンスさんの報告にも、ちゃんと注意書きがついてますよね。
「決して医師と相談せずに薬を中止してはいけない」と。

じゃあ栄養療法は何なのか。

僕の感覚では、

→ 薬:短期戦。
 ・今のリスクを下げる
 ・炎症や血圧をすばやくコントロールする

→ 栄養:長期戦。
 ・血管の材料を整える
 ・ホルモンや免疫の土台を立て直す
 ・「そもそも病気になりにくい体」をつくる

って役割分担だと思っています。

どちらか一方ではなく、

 短期戦(薬)で命と時間を稼ぐ
 +
 長期戦(栄養)で体の土台をつくり変える

この両輪が回ると、かなり景色が変わってくる。

ハンスさんの「奇跡的な副作用」は、
まさにこの「長期戦」の成果なんです。

—

### 「何からやればいいの?」という人への、現実的なステップ

もちろん、
いきなりビタミンCを20g飲めとか、そこまで極端な話をしたいわけじゃないです。

でも、今の日本の多くの人は、

 ・忙しい
 ・ストレスフル
 ・睡眠不足
 ・加工食品と糖質多め
 ・運動少なめ

= 栄養の「赤字経営」になっているケースがかなり多い。

企業でいうと、
売上(=食事からの栄養)がギリギリ、
でも出ていくコスト(=ストレス・炎症・毒素処理)が多すぎてキャッシュアウト寸前、みたいなイメージです。

だから本当は、
「どのサプリを飲むか」より前に、

1. まず「現状把握」
 → 健康診断だけじゃなく、
  ・ビタミンD
  ・フェリチン(貯蔵鉄)
  ・亜鉛
  ・マグネシウム(できればRBC Mg)
  ・ホモシステイン
  ・Lipoprotein(a)(測れる施設は限られますが)
 などを一度チェックしておくと、かなりヒントが増えます。

2. 食事の「総量」と「質」を整える
 → タンパク質:体重×1.2〜1.6g/日を目安
 → 毎食、肉・魚・卵・大豆などをしっかり
 → 精製糖・小麦・揚げ物・加工食品は「毎日→たまに」くらいに減らす

3. ベースサプリをシンプルに入れる
 → ビタミンD(検査して不足なら補う)
 → オメガ3(魚が少なければ)
 → マグネシウム(便通と睡眠が変わりやすい)
 → ビタミンC(少量から)

ここまででも、

– 朝のだるさ
– イライラ・不安感
– 頭痛・肩こり
– 冷え・むくみ

が劇的に変わる人はけっこういます。

そのうえで、

 ・心臓病、高血圧、自己免疫疾患などがある人は
  → 栄養療法に詳しい医師・クリニックと組んで
   パウリング療法レベルのことを検討する

という流れにするのが、安全で現実的かなと。

—

### 僕の結論:「体は、ちゃんと材料をもらえれば想像以上に復活する」

ハンスさんのケース、人によって受け止め方はいろいろあると思います。

・「そんな大量のビタミン、危なくない?」
・「本当にそれが効いたの?」
・「自分には関係なさそう」

僕自身は、研究データも見つつ、臨床での手応えも踏まえて、

– 高用量のビタミンやアミノ酸が
 「劇的に」効く人がいるのは事実
– とはいえ、すべての人が同じように効くわけではない
– だからこそ「検査+モニタリング+専門家の伴走」が必須

だと考えています。

でも、もっとシンプルに言うと、

→ 体は「材料」が足りていないとき、本気を出せない
→ 材料が十分に入ってくると、自己修復能力が一気に解放される

ってことなんです。

今の医療はどうしても、

 ・薬(スイッチ)
 ・手術(工事)

に目が行きがちだけど、
そもそも「建材(材料)」が足りなければ、工事しても家はボロいまま。

だからこそ、これからの時代は、

 ・薬の使い方を学ぶだけじゃなく
 ・栄養(=体の材料)の使い方を学ぶ

ことが絶対に必要になってくる。

栄養療法って、
単に「サプリを飲むテクニック」じゃなくて、

 自分の体の仕組みと、
 それを支える材料のことを
 ちゃんと理解して、主体的にメンテナンスするスキル

なんです。

だから、
「なんとなく不調だけど、検査は大丈夫と言われた」人ほど、
栄養の勉強を始めるべきだと僕は思っています。

映画みたいなクライマックスになる前に、
自分で台本を書き換えておくイメージですね。

また書きますね!

一般

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