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クロザリル最終兵器論と栄養で支える現実解

冨田のぞみ · 2026年2月19日 ·

こんにちは、宮澤です。

Diane Ridaeusによれば、クロザリル(クロザピン)は「他の抗精神病薬が効かなかった人」に最後の切り札として使われる薬で、統合失調症や双極性障害の難治例にある程度の効果がある一方で、白血球が激減する無顆粒球症、心筋炎、てんかん発作、起立性低血圧、高齢者の死亡リスク増加といった重い副作用があること、そしてメカニズムはいまだ完全にはわかっておらず、慎重な処方と血液検査・徐々な減薬が必須だということ、さらにATMCではこうした薬に頼り切らず、栄養・環境・生活習慣を整えるホリスティックなアプローチで長期的な改善を目指していることが詳しく解説されています。

—

僕、映画を見るのが好きで。
精神科のシーンが出てくる作品ってつい食い入るように見ちゃうんです。

閉鎖病棟、薬を飲むか飲まないかで揺れる主人公。
あの「小さな錠剤」が、希望でもあり、鎖でもあるような描かれ方、よくありますよね。

現場でも似た場面を何度も見てきました。

・幻聴で夜が一睡もできない
・妄想が強すぎて家族と一緒に暮らせない
・入退院をくり返して仕事どころじゃない

そんな状態を一気にマイルドにしてくれることがあるのが、まさに抗精神病薬。
でも、同時に

→ 体重20kg増えた
→ ぼーっとして感情が動かない
→ 将来の健康リスクが怖い

こういう「代償」も、避けて通れないことが多いんです。

で、今日の本題はここから。

薬の中でも「最終兵器」みたいな位置づけのクロザリルを題材に、
僕が普段やっている「栄養療法」と、どう組み合わせていくか、話してみます。

—

僕から見ると、クロザリルって「使い方を間違えると危ないけど、必要な人には確かに助けになる刃物」なんです。

・効かなかった薬がいくつもある
・でも幻覚や妄想で生活が完全に崩壊している
・家族も本人も、もう後がない

こういうケースでは、
「とにかく薬はやめましょう」なんて、無責任なことは僕は言えません。

一方で、臨床経験から言うと
「薬だけで何とかしよう」という発想も、かなり危ういんです。

なぜか。

頭の中で、顧客(患者さん)の本音って、だいたいこんな感じなんですよね。

– 「薬飲んでれば一応落ち着くけど、これ一生続けるの…?」
– 「太るし、だるいし、性欲もなくなるし、なんか自分じゃないみたい」
– 「でも薬減らそうとすると、主治医に渋い顔される or 家族に心配される」
– 「ネットで”減薬・断薬”検索してみたけど、何を信じていいかわからない」

ここで登場させたいのが、
僕がやっているような「栄養・環境から脳を支えるアプローチ」です。

ざっくり言うと、こういう発想です。

→ 症状そのものを「薬で抑え込む」だけじゃなく
→ 脳と身体のコンディションを「下支え」しておくことで
→ 必要最小限の薬量で、なるべく副作用を減らしつつ、長く安定していこう

ってこと。

クロザリルみたいな強い薬をテーマにすると分かりやすいので、
栄養療法の「考え方」を、いくつかに分けて書いてみます。

—

### 1. 「脳は臓器」だと本気で捉える

精神科の診察室って、どうしても「こころの話」が中心になりがちです。
でも、脳はふつうに「臓器」です。

心臓・肝臓と同じように

– エネルギー(血糖)
– 細胞の材料(脂質・アミノ酸)
– ビタミン・ミネラル(代謝の潤滑油)

が足りなければ、うまく働かない。

だから僕は、どれだけ重い精神症状の人でも、まず問診でこう聞きます。

– 朝ごはん、食べてますか?
– 主食の量と、たんぱく質の量、どれくらい?
– 甘い飲み物、どのくらい飲みます?
– 野菜は「毎日食べてます」か「週に数回」ですか?

すると、多くの人は

→ 炭水化物とカフェインに偏っている
→ たんぱく質と鉄・亜鉛がかなり怪しい
→ そもそも食事時間がバラバラ

だったりします。

ここを整えずに「脳の調子だけどうにかしてくれ」は
正直、かなり無理ゲーなんです。

—

### 2. クロザリルと栄養の「現実的な組み合わせ方」

クロザリル服用中・または検討中の人に対して、
僕がよく提案する現実的なステップはこんな感じです。

1. まずは安全確保
– 主治医と連携して、血液検査(WBC, 肝機能, 血糖, 脂質など)をちゃんと把握
– 急な中止や、自己判断の減薬は絶対にしない

2. 同時並行で「土台」を作る
– 血糖の乱高下を減らす(砂糖・ジュース・空腹時間を見直す)
– 必須栄養素を補う
– 鉄・亜鉛・ビタミンD・B群・オメガ3脂肪酸あたりは、ほぼ毎回血液から要チェック
– 睡眠・光・リズムを整える(起床時間をまず固定)

3. 安定が続いてきたら、薬の見直しを「相談」する
– 「今こういう生活改善と栄養介入をしている」
– 「この3〜6ヶ月で、こんな変化が出ている」
– これを主治医に共有しながら、少しずつ減量の選択肢を一緒に考える

ポイントは、

→ 栄養療法は「薬か、栄養か」の二者択一じゃない
→ むしろ「薬の効きすぎ・副作用を和らげるための土壌作り」として使う

ってことなんです。

—

### 3. 「栄養で治す」は危険、「栄養で支える」は現実的

ここ、大事なのでストレートに書きます。

「栄養で統合失調症を治せますか?」
って、よく聞かれます。

僕の答えは一貫していて、

– 「治せる」とは言わない
– でも「悪化しない身体・脳の土台をつくることはできる」
– その結果として、
– 再発が減ったり
– 必要な薬の量が少なくて済んだり
– 副作用を軽くできる可能性は高い

こういうスタンスです。

栄養療法って、
「魔法のサプリを飲んだら、明日から幻聴が消える」なんて世界じゃない。

・1〜3ヶ月で体力や睡眠が少しマシになる
・3〜6ヶ月で感情の波が少し穏やかになる
・半年〜1年単位で、「調子の底」が少しずつ上がってくる

こういう「地味な変化の積み重ね」なんです。

だから僕は

→ 薬を完全否定する人
→ 逆に「薬さえ飲んでいれば、他はどうでもいい」という人

どちらにも、ちょっと距離を置きます。

現実的なのは、

– 薬:ブレーキ(症状を抑える)
– 栄養・生活:路面整備(そもそも事故りにくい道路にする)

っていう二本立てで考えること。

クロザリルみたいな強い薬を使うときこそ、
この「路面整備」を本気でやる価値がある、と僕は思ってます。

—

### 4. だから、栄養療法を「学ぶべき」だと思う理由

ここまで読んでくださった方は、
こんなふうに感じているかもしれません。

– 「薬は必要かもしれないけど、全部を預けるのは怖い」
– 「でも、栄養とか生活とか言われると、自分の努力も必要になりそうでしんどい」

その感覚、めちゃくちゃわかります。
僕も怠け者なので、ラクな方に流れたいです。笑

それでも、あえて言い切ります。

→ 自分の脳と身体を、最低限、自分でマネジメントできるようになること
→ これを学ぶのは、薬を飲む・飲まないに関係なく「リスクヘッジ」なんです。

– 主治医が変わっても
– ガイドラインが変わっても
– 新しい薬が出ても、使えなくなっても

「自分の土台」は、自分で運転し続けるしかない。

だからこそ、

– 血糖コントロールの基本
– 鉄・亜鉛・ビタミンDがメンタルに何をするか
– 炎症(腸・歯・睡眠不足)が脳にどう響くか

このあたりは、「精神疾患の有無に関係なく」
現代を生きる人の必須教養だと、僕は本気で思っています。

クロザリルみたいな重いテーマの記事を読むと、どうしても不安になります。
でも、不安だけ抱えて終わるのはもったいない。

不安を「行動のエネルギー」に変えるとしたら、

→ 自分の身体に関する知識を、少しでも増やす
→ できる範囲の食事・生活の工夫を、ひとつずつ試してみる

このあたりから始めるのが、いちばんコスパがいい一歩かなと感じています。

また書きますね!

—

参考にした記事:
Discover Clozaril Long-term Effects, Risks, Benefits, FAQs

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