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トラウマ前提で組み直す、新しい栄養・健康戦略

冨田のぞみ · 2026年2月13日 ·

こんにちは、宮澤です。

Kara Fitzgerald, NDによれば、最新の「Epstein Files」をきっかけに、機能性医学の世界でも「倫理・トラウマ・権力構造」を真正面から語らざるを得ない状況になっているそうです。今回のポッドキャストでは、Sara Szal医師とBrad Jacobs医師が、エプスタイン事件に名前が挙がった医師たちを単に糾弾するのではなく、「影響力の大きさに見合う説明責任」「トラウマが健康と寿命に与えるダメージ」「医療者が虐待のサインを見逃してきた構造的な問題」などを語り、ACEスコア(小児期逆境体験)を含むトラウマ・インフォームドな診療の必要性を訴えています。要するに、「セクシャルアビューズ=心の問題」で終わらせず、「慢性疾患・加速老化・ホルモン・代謝・男性性/女性性のあり方」にまでつながる“健康の中核テーマ”として扱おう、という話なんです。

—

僕、この前ひさびさにNetflixで医療ドラマを流し見してたんですね。
救急外来でガンガン検査して、手術して、「助かった…!」みたいなやつ。

でも、現場を知ってる人からすると

「いや、その前にこの人、絶対トラウマ抱えてるでしょ…」
「食事も睡眠もメンタルもボロボロなのに、そこスルーかい…」

ってツッコミどころ満載なんです。

現実の外来でも似たことが起こっていて、

– 血圧高い
– 血糖ちょっと危ない
– 腰痛・頭痛・PMSがつらい

→ とりあえず薬
→ ちょっと運動して、食事に気をつけましょうね

…で診察終了。

でも、その人の頭の中では実は

– 子どもの頃の家庭環境がかなりカオスだった
– 過去の性的被害を誰にも言ってない
– パートナーとの関係がずっと怖い or 支配的
– 仕事で「NO」と言えず、常にビクビクしている

みたいな「背景ストーリー」がぐるぐる回っていることが多い。

表に出ている症状は
→ 血圧とか血糖とかホルモンバランスの乱れ

でも根っこでは
→ トラウマ・ストレス・人間関係・自己否定

が、かなりの割合を占めているんです。

—

僕から見ると、今回のポッドキャストで語られていた一番のポイントは、「栄養療法や機能性医学は、“トラウマを前提にした健康デザイン”にアップデートすべき」ということなんですよね。

臨床経験から言うと、同じ食事・同じサプリ・同じ運動をしても、

– 子どもの頃から比較的安全基地のある人
– ACEスコアが高く、慢性的な恐怖や支配の中で育った人

では、反応スピードも、結果も、続けられる力も、まったく違います。

例えば:

– 低糖質食を頑張っても、夜になるとドカ食いして自己嫌悪
→ 「意志が弱い」のではなく、“安心感不足”と“神経系の過覚醒”が原因だったり
– 睡眠衛生をどれだけ説明しても、「夜になると不安で寝付けない」
→ 生活指導より先に、「体が安全だと感じられる経験(呼吸・タッピング・人とのつながり)」が必要だったり
– ホルモン・自律神経が乱れまくりで、検査もサプリもキリがない
→ でも、ACEスコアを丁寧に聴いていくと、“身体がずっと戦闘モードで生きてきた”ことが見えてくる

だから、栄養療法だけをハードにやると

– うまくいかないとき、全部「自分のせい」にしがち
– 余計に自己否定が強くなって、もっと体調が崩れる

っていう悪循環が起こりやすい。

僕がやっていて「これは外せないな」と思うのは、ざっくり言うとこんな流れです:

1. まず「安全」をつくる
 → いきなり生活全部変えさせない
 → 小さくて達成感のある行動から始める
 → カウンセリングや信頼できる人間関係も“サプリと同じくらい大事な処方”と考える

2. ACEスコアや背景ストーリーを一緒に整理する
 → 点数そのものより、「どんな経験が今の体調とつながっているか」を一緒に言語化
 → 「あなたが弱いんじゃなくて、そうならざるを得ない歴史があった」ことを理解してもらう

3. 栄養・ライフスタイルを「自罰モード」ではなく「セルフケアモード」に変換する
 NG:「痩せない自分はダメだから糖質カット」
 OK:「過去の自分を守るために頑張ってきた体を、やっと休ませてあげる栄養を入れる」

この“意味付け”が変わるだけで、

– 同じプロテイン
– 同じビタミンD
– 同じオメガ3

を飲んでいても、続き方も、身体の受け取り方も、本当に変わります。

—

読者の方の頭の中って、きっとこんな感じじゃないでしょうか。

– 「検査もサプリも頑張ってるのに、なんかスッキリしない」
– 「あのインフルエンサーのメニューを真似したのに、私はうまくいかない」
– 「生理前になると、どうしても甘いものとジャンクを止められない」
– 「パートナーや職場のストレスを“気のせい”にし続けてきた」

もし、ひとつでも「あ、これ私だな」と思ったら、頭の中でこう変換してみてください。

→ 私は“努力が足りない”んじゃなくて、
→ “トラウマやストレスをケアせずに、栄養療法だけで帳尻合わせしようとしてきた”だけかもしれない

ってことなんです。

だから、これから本気で健康を変えたい人ほど、

– ACEスコアに軽く触れてみる
– 安全な人に、自分のストーリーを少しだけ話してみる
– 呼吸・睡眠・人とのつながりを「治療」として扱ってみる

といった「トラウマ・インフォームドな視点」を、栄養・サプリ・運動と“セット”で学ぶべきだと僕は思っています。

栄養療法は強力なツールです。
でも、それを握っているのは「過去の経験を背負った、ひとりの人間の神経系」です。

その神経系が安心して、「もう戦わなくていいんだ」と感じ始めたとき、
はじめて食事もサプリも、本来の力を発揮しはじめます。

また書きますね!

—

参考にした記事:
[Epstein Files: A Functional Medicine Response](https://www.drkarafitzgerald.com/2026/02/12/ethics-in-healthcare-epstein-files/)

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