こんにちは、宮澤です。
この前、夜中にたまたま見た映画で、主人公が「薬を飲むか、やめるか」でずっと苦しんでいるシーンがあって、妙に胸がざわつきました。
仕事柄、精神科の薬を飲んでいる方の相談を受けることが多いんですが、みんなだいたい同じところで悩むんですよね。
「この薬、効いてる感じもするけど、体もしんどい」
「やめたいけど、また悪化したら怖い」
今回紹介する記事は、そんな“板挟み”になりやすい抗精神病薬のひとつ、Caplyta(ルマテペロン)について。
要点を一言でまとめると、
> 「Caplytaは“第3世代”と呼ばれる新しい抗精神病薬だけど、副作用の幅がかなり広く、場合によっては命に関わることもある。だから、安易に『新しいから安全』と思わず、リスクを理解したうえで、必要ならホリスティック(環境・栄養・生活全体)なアプローチも組み合わせていこう」
という内容です。
記事では、
・発売は2019年末で、主に統合失調症向け
・セロトニン・ドーパミン・グルタミンなど広範囲に作用するため、副作用も多岐にわたる
・死亡例、認知機能低下、運動障害、代謝異常(糖尿病など)、自殺念慮など重い副作用も報告
・高齢の認知症患者での死亡リスク増大
・中止や切り替えのときは「ドーパミン超感受性」によるリバウンド症状に注意
・根本原因にアプローチするために、栄養・環境・オーソモレキュラー(分子栄養学)などを含めた包括的ケアが有効
といった点が、かなり具体的に書かれています。
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僕自身、昔から「薬だけで人の心は救えるのか?」というところに違和感があって。
もちろん、薬で救われる命もある。
でも、臨床で人と向き合っていると、こんな構図が見えてきます。
– きっかけ:
→ 睡眠不足、血糖値の乱高下、栄養不足、慢性炎症、トラウマ、環境ストレス
– 表に出る症状:
→ 不安、イライラ、幻聴、気分の波、集中できない
– 病院でつくラベル:
→ うつ病、統合失調症、双極性障害 など
– 出てくる処方:
→ 抗うつ薬・抗精神病薬・気分安定薬 …
で、多くの人の頭の中はこんな感じです。
> 「診断名=自分の正体」
> 「薬=その病気を抑える唯一の手段」
でも、僕から見ると実態はもっとシンプルで、
> 「脳と体のシステムが、食事・睡眠・ストレス・環境ダメージでオーバーヒートしてる」
> → その結果として“心の症状”が出ている
ってことなんです。
だから、いきなり強いブレーキ(抗精神病薬)を踏む前に、
– そもそも脳の材料(たんぱく質・鉄・亜鉛・ビタミンB群・オメガ3…)足りてる?
– 血糖ジェットコースター(甘い物 → 眠気・イライラ → また甘い物)になってない?
– 腸内環境ボロボロで、炎症+メンタル悪化のループ入ってない?
– カフェイン・アルコール・エナドリで自律神経を毎日ムチ打ってない?
ここを見ずに薬だけ増やしていくと、
> 「症状は少しマシになった気もするけど、
> ・太る
> ・だるい
> ・頭が働かない
> ・性欲が消える
> ・何も感じない
> みたいな“別の人生の生きづらさ”が積み重なっていく」
という、別の地獄が待っていることが多い。
臨床経験から言うと、
「薬か栄養か」ではなくて、
> 「急性期は薬で命と安全を確保しつつ、
> 一方で“脳が安定して働ける土台”を栄養療法や生活改善で整えていく」
この二本立てが、一番現実的で、後悔の少ないルートです。
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じゃあ、栄養療法で何をするのか。
専門っぽく聞こえるけど、イメージはかなり生活寄りです。
ざっくり書くと、
1. 「火消し」より「燃えにくい体」をつくる
2. 「ガソリン」じゃなく「いい燃料」を入れる
3. 「ブレーキ」と「アクセル」がちゃんと効く神経をつくる
ってこと。
もう少しだけ具体的にすると、たとえば:
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### 1. 血糖ジェットコースターを止める
メンタル不調の人の多くがやっているのが、
– 朝:食べない or 菓子パンと甘いコーヒー
– 昼:ドカ食い → 午後だるい
– 夕方:お菓子・エナドリでつなぐ
– 夜:どか食い+アルコール
これをやっていると、
→ 集中力切れる
→ イライラ・不安が出る
→ 頭がぼーっとする
→ またカフェインや甘い物
という無限ループになる。
ここを整えるだけで、
「薬の量を増やさずに済む人」がかなりいます。
ポイントは、
– 3食とも「たんぱく質+脂質+少量の良質な炭水化物」
– 特に朝は「たんぱく質」をケチらない(卵・魚・肉・豆など)
– ジュース・砂糖入り飲料を日常から抜く
これだけでも、
「夕方のメンタル崩壊」が減る人は多いんです。
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### 2. 脳の材料をちゃんと入れる
抗精神病薬を飲んでいる人ほど、実は栄養欠損が多い。
なぜかというと、
– 食欲の変化(過食or食欲低下)
– 胃腸機能の低下
– 動けない → 食事が適当になる
だからです。
「サプリ何飲めばいいですか?」とよく聞かれますが、
順番で言うと、
1. まずは食事の“質と回数”を見直す
2. そのうえで、足りなそうな栄養素をピンポイントで補う
が基本。
よく問題になりやすいのは、
– たんぱく質(アミノ酸)
– 鉄
– 亜鉛
– マグネシウム
– ビタミンB群
– オメガ3脂肪酸(EPA・DHA)
ここがごっそり抜けていることが多い。
栄養療法って、派手なテクニックじゃなくて、
> 「脳に必要なネジとボルトを、ちゃんと数そろえる」
みたいな地味な作業なんです。
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### 3. デトックスと環境負荷を下げる
記事にもあったように、
Caplytaをはじめとした抗精神病薬って「強い薬」です。
– 肝臓
– 腎臓
– 脳の解毒システム
にそれなりの負担がかかる。
ここをサポートするのに役立つのが、
– 加工食品を減らす(添加物・トランス脂肪酸を減らす)
– アルコールを習慣から外してみる
– 水をしっかり飲む(甘くない飲み物で)
– 発汗(入浴・軽めの運動)で循環をよくする
– 必要に応じて、肝機能を血液検査でチェック
「薬をやめる前」に、こういう基盤を整えておくと、
→ 減薬の揺れ幅が小さくなる
→ 副作用が軽くなりやすい
というメリットが大きいです。
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ここまで読んで、心の中でこんな声が出ていませんか?
– 「そんなの、わかってるけどできないんだよ」
– 「料理する気力もないし」
– 「まずこのしんどさを何とかしてほしい」
その気持ち、すごくよくわかります。
だから僕がいつも提案するスタートラインは、かなり低めです。
例えば、
– いきなり全部変えない
– まず「朝だけ」変えてみる
– もしくは「甘い飲み物だけ」やめてみる
– 「1日1回だけ、たんぱく質を意識する」
栄養療法って、
「完璧な食事をしないと意味がない」わけじゃなくて、
> 「今よりマシな選択を、毎日1つだけ積み上げる」
ってことなんです。
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だから僕は、
精神科の薬と付き合うときにこそ、
> 「栄養と生活の基礎を学ぶべき」
だと思っています。
・副作用に振り回されないために
・減薬・離脱症状を軽くするために
・薬の“その先の人生”を自分で選べるようにするために
薬は、あくまで道具。
あなたの人生は、薬のためにあるわけじゃない。
その前提に立つと、
栄養療法って「健康オタクの趣味」じゃなく、
> 「自分の意思でメンタルを守るためのリテラシー」
になるんです。
また書きますね!
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参考にした記事:
Caplytaの副作用と回復・治療についての詳細は、こちらの英語記事がとてもよくまとまっています。
→ [Caplyta Side Effects, Guidance on Recovery Treatment](https://www.alternativetomeds.com/blog/caplyta-side-effects-guidance-on-recovery-treatment/)
