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臨床分子栄養医学研究会

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薬だけに頼らず脳を守るための栄養ライフデザイン

冨田のぞみ · 2026年2月13日 ·

こんにちは、宮澤です。

Diane Ridaeusによれば、抗精神病薬Saphris(アセナピン)は、統合失調症や双極性障害の躁・混合エピソードに使われる薬だけど、短期的にも長期的にもかなり幅広い副作用リスクがあって、特に「運動障害(遅発性ジスキネジア)」「肝機能障害」「心臓への負担」「白血球減少による免疫低下」「体重増加・糖尿病・高プロラクチン血症」など to be continued… という感じで、決して軽い薬ではないとのことです。さらに、長期連用が本当に全員に必要かどうかにはエビデンス上も議論があり、「やめ方」(急断ではなく、慎重な漸減)と、薬に依存しすぎない代替アプローチ(栄養・環境・生活習慣を整えること)の重要性が強調されています。

—

僕、この前ふと夜中に昔の映画を見返していたんです。
若い主人公が、薬に頼りながらも「本当の自分で生きたい」ともがくようなストーリーで。

観終わってから、冷蔵庫を開けてボーッとサラダをつまみながら考えました。
「もしこの主人公が、最初から睡眠・血糖・栄養・ストレスケアをガッチリ整えた環境で育ってたら、薬の量も、飲む期間も、だいぶ違ったんじゃないかな」と。

日常でも同じような場面をよく見ます。
・朝はパンとコーヒーだけ
・寝るのは1時過ぎ
・日中はカフェインでブースト
・夜はアルコールでクールダウン
・野菜は“とりあえずサラダ”でごまかす
この状態でメンタルが崩れて「じゃあ薬を増やしましょう」となっている人が、本当に多い。

でも、身体の燃料がこれだけ乱れていたら、
脳(=超精密コンピュータ)が誤作動を起こすのは、ある意味あたりまえなんです。

ここから、栄養療法の話に自然とつながっていきます。

—

僕から見ると、Saphrisみたいな強力な薬は「火事場で使う消火器」みたいなもので、必要な場面ではものすごく助けになる一方で、「常に握りしめて暮らす」ような使い方をすると、さっきの記事で挙げられていたような長期副作用がジワジワ積み上がっていく――そんなイメージなんです。

じゃあ、栄養療法の役割って何か?

ざっくり言うと、

– 脳と身体の「燃料」と「配線」を整えて
– 薬に頼らざるを得ない状態から
– 「薬+身体の自己調整力」でバランスをとれる状態へ
– そして人によっては、少しずつ薬を減らしても崩れにくい土台をつくる

こういう“下地づくり”の役割です。

具体的には、こんな感じで考えます。

—

### 栄養療法でまず見るべき4つの土台

頭の中で、読者の方の状況をこんなふうに想像しています。

> 「薬は飲んでるけど、
> ・頭がボーッとする
> ・体重がどんどん増える
> ・だるくて何もやる気が出ない
> ・この先ずっと飲み続けるのかな…
> って不安が消えない」

この“モヤモヤ”に対して、栄養療法的にはこう整理していきます。

—

#### 1. 血糖のジェットコースターを止める

メンタルに一番効く栄養介入って、派手なサプリじゃなくて「血糖安定」だったりします。

よくあるパターン
– 朝:菓子パン+コーヒー
→ 血糖ドカン→インスリンドーン→午前中だるい・イライラ
– 昼:丼もの・パスタ大盛り
→ 食後眠い・頭働かない
– 夕方:お菓子 or 甘いカフェラテ
→ 一瞬スッキリ→すぐガス欠→不安・焦燥感
– 夜:炭水化物+アルコール
→ 睡眠が浅い→翌朝からすでにフラフラ

これ、
「脳が勝手に情緒不安定にならざるを得ない食べ方」なんです。

まずやることはすごくシンプルで、

– 主食だけでなく「タンパク質+脂質」を毎食に入れる
– 白い炭水化物(白米・パン・麺)の量を、いきなりゼロじゃなくて“半分”にしてみる
– 甘い飲み物を「週◯回まで」に決める

→ これだけで、
「意味もなく不安」「意味もなくイライラ」「集中が続かない」がかなりマシになる人が多いです。

—

#### 2. タンパク質と鉄:脳の“部品”を補充する

抗精神病薬を飲んでいる方を見ていて感じるのが、
・タンパク質不足
・鉄不足(特に女性)
がめちゃくちゃ多いこと。

– 神経伝達物質(セロトニン・ドーパミンなど)の材料 → アミノ酸(タンパク質)
– それを作る工場の電力 → 鉄・亜鉛・ビタミンB群

これが足りないと、
「薬でスイッチをいじっているのに、そもそも流す電気も部品もない」状態になります。

意識したいのは、

– 体重×1.0〜1.2gくらいのタンパク質/日(病状・腎機能で調整)
例:体重50kgなら50〜60g/日を“平均して”とる
– 肉・魚・卵・豆を「毎食どれか必ず」入れる
– 貧血気味・フラつき・息切れがある人は、鉄欠乏を一度はチェックしてもらう

→ 「あ、頭が少しクリアになった」「午前中から動けるようになった」と感じる人、多いです。

—

#### 3. 肝臓と腸をいたわる:薬の“出口”を確保

Saphrisの長期リスクの中でも、「肝臓」「白血球」「心臓」はかなり重要ポイントでしたよね。

薬は
– 肝臓で分解されて
– 腸や腎臓などから出ていく

この「出口」が詰まっていると、
・薬の負担が増える
・血中濃度が乱高下しやすい
・副作用が出やすくなる
ということが起きます。

栄養療法的にできることは、

– アルコールを“ゼロにできないなら、量と頻度を決めて管理”
– 甘いもの・揚げ物・トランス脂肪(菓子パン・スナック)を“日常食”から“ご褒美枠”へ
– 食物繊維(野菜・海藻・豆・雑穀)と水分を増やして、便通を毎日〜2日に1回くらいに整える

こういう地味なことの積み重ねが、
→ 「肝臓の負担を減らす」
→ 「炎症を下げる」
→ 「薬の代謝をスムーズにする」
ことにつながります。

—

#### 4. 「やめたい・減らしたい」の前に、「耐えられる身体」をつくる

臨床経験から言うと、
抗精神病薬の減薬や中止で一番問題になるのは、「脳の準備ができていないのにペースだけ早い」ケースです。

よくある流れは、

1. 副作用がつらくなってくる
2. 「もう飲みたくない」と思う
3. 自己判断 or サポート薄いまま減らす・やめる
4. 反動(離脱+リバウンド)が強く出る
5. 周りから「やっぱり薬が必要なんだね」と言われる
6. 本人も「自分は一生飲まないとダメなんだ」と信じ込む

ここで栄養療法が入るとどうなるかというと、

– まず睡眠・食事・血糖・栄養状態を調えて「耐性」を上げる
– 同時に環境(ストレス源・人間関係・刺激物:カフェイン・アルコール・THCなど)を整理する
– そこから、主治医と相談しつつ“本当にゆっくり”減らしていく

→ この順番を守ると、
「減らしてもガタッと崩れない人」が一気に増えるんです。

—

### まとめ:だからこそ「栄養」という土台を学ぶべき

Saphrisのような薬は、確かに命を救うこともあります。
一方で、記事にもあったように、長期的な副作用や薬物相互作用のリスクも決して小さくありません。

ここで僕が強調したいのは、

– 「薬が悪い」でも
– 「栄養だけで全部なんとかなる」でもなくて、

→ 「薬だけにメンタルを丸投げしない」という発想なんです。

– 血糖を安定させる食べ方
– タンパク質・鉄・ビタミンの“最低限ライン”
– 肝臓・腸を守る日常の工夫
– カフェイン・アルコール・THCとの付き合い方

こうした“身体の土台”を理解しているかどうかで、
同じ薬を飲んでいても、
・効き方
・副作用の出方
・将来の選択肢
がまったく別物になります。

だからこそ、
「自分の脳と身体を守るための、栄養の基本」
これは、薬を飲んでいる人こそ真っ先に学ぶべきだと僕は思っています。

また書きますね!

—

参考にした記事:
[Saphris Long-Term Effects: In-Depth Look at Risks/Benefits](https://www.alternativetomeds.com/blog/saphris-long-term-effects-in-depth-look-at-risks-benefits/)

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