こんにちは、宮澤です。
この前読んだ、Dr. Kara Fitzgerald と Vittorio Sebastiano 博士の対談がめちゃくちゃおもしろくて、今日はそこから「栄養療法 × 卵巣の若返り × AI」という、ちょっと未来っぽい話をしたいと思います。ざっくり言うと、
– 加齢で変化した細胞の「エピジェネティクス(遺伝子のスイッチ)」をリセットして若返らせる「ERA」という技術が出てきていて、
– そのターゲットの1つが「卵巣の若返り(ovarian rejuvenation)」で、閉経のタイミングや女性の寿命全体に大きく関わるかもしれない、
– さらに、その研究開発をとんでもないスピードで加速させているのがAIで、膨大な論文・データから有望な分子や経路を一気に絞り込んで、薬や自然素材の候補を爆速で見つけている、
…という話です。これが単なる「若返りバイオテク」の話じゃなくて、女性の健康寿命や栄養療法に直結してくるのがポイントなんです。
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僕、映画を見るのが好きなんですけど、SF系って大体「冷凍睡眠から目覚める」とか「若返りカプセル」とか出てきますよね。
あれを見ていつも思ってたんです。
「いやいや、まずは夜ふかしとジャンクフードどうにかしたほうが早いでしょ」って。
でも最近の老化研究を追っていると、SFの世界が一気にこっち側に近づいてきている感覚があります。
しかもそれを押し上げているのが
→ AI(人工知能)と
→ エピジェネティクス(遺伝子スイッチのオン・オフ)
という、まさに「見えない世界」の話なんです。
そんな中で僕が一番ワクッとしたのが、卵巣の若返りの話。
映画だと「いつまでも若くてキレイな主人公」ってさらっと出てきますけど、現実世界では
– 閉経年齢
– ホルモン環境
– 骨粗しょう症
– 心血管疾患
– 認知機能
とかと全部つながっている。
つまり、卵巣の状態って「女性の全身の老化スピードのメーター」みたいな位置づけなんです。
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私から見ると、今回の「卵巣若返り × AI」の流れって、栄養療法やライフスタイル医学をやっている人たちにとってはむしろ追い風だと感じています。
AIはたしかに
– 分子標的
– 新薬候補
– 自然素材の成分候補
を見つけるのがめちゃくちゃ得意です。
でも、臨床経験から言うと、実際の現場で起きているのはもっと泥くさい世界です。
たとえば、40代女性の頭の中ってこんな感じになりがちで:
– 生理が乱れてきた(イライラ・のぼせ・動悸)
– でも仕事も家のことも止められない
– 「婦人科行くほどじゃない気もするし、薬もあまり飲みたくない」
– とりあえずサプリと市販の漢方試す
– 夜はスマホ見ながら寝落ち
→ 気づいたら検診で「骨密度低めですね」「コレステロール高めですね」って言われ始める
こういう人にいきなり
「卵巣若返りの再生医療が○年後に実用化されます」
って話をしても、ほとんどの人にとっては
→ 「それより、今の不調どうにかしたいんだけど」
なんですよね。
だから僕は、こう整理して考えています。
– 再生医療(ERAなど)
→ 「設計図レベル」で細胞を若返らせる“外科的アプローチ”
– 栄養療法・生活習慣
→ 既にある設計図を「読ませ方&使わせ方」を整える“環境アプローチ”
どちらか一方ではなくて、本来はセット。
で、AIがやってくれるのは
「設計図と環境の両方について、どこをいじると一番効くかの仮説を出してくれること」なんです。
でも、その仮説を
– その人の生活背景
– メンタル
– 家族関係
– 仕事のストレス
の中に落とし込んで、続けられる形に翻訳するのは、人間(臨床家)の仕事だと僕は思っています。
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じゃあ、僕らが“今”できる栄養療法って何?というと、すごくシンプルなところが多いです。
卵巣やホルモンの「若さ」に直結するポイントは、ざっくりこう。
– 血糖の乱高下を減らす
→ インスリンと炎症が落ち着く
→ 卵巣への負担が減る
– 炎症を下げる
→ オメガ3脂肪酸・ポリフェノール・野菜のフィトケミカル
→ 卵巣・卵子の“サビ”を減らす
– ミトコンドリア(エネルギー工場)を守る
→ タンパク質・鉄・B群・マグネシウム
→ 細胞のエネルギー不足を防ぐ
– ストレスホルモン(コルチゾール)の暴走を止める
→ 睡眠・休息・呼吸・日中の光
→ 副腎と卵巣のホルモンバランスを守る
つまり、
「AIで卵巣が若返る薬が出るから、それまで何もしなくていい」
ではなくて、
「AIや再生医療が最大限に効く“土台のカラダ”を、今から作っておく」
ってことなんです。
未来の治療は“仕上げ”であって、“土台作り”はどうしても自分の生活の中でしかできない。
ここを人任せにしたまま最先端医療だけ受けても、リバウンドしやすいのはダイエットと同じです。
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だから、これからの栄養療法で大事になるのは
– 「何を食べるか」だけじゃなく
– 「自分のからだの設計図(エピジェネティクス)に、日々どんな指令を送り続けているか」
を意識することだと僕は思っています。
映画みたいな卵巣若返り技術が本当に来るかもしれない。
AIが治療法やサプリ設計を一緒に考えてくれる時代も、ほぼ現実になっている。
でも、
– 夜ふかし
– 過食とストレス食い
– 座りっぱなし
– 「自分の不調を無視する」クセ
このあたりを放置したまま、未来の医療だけに期待するのは、
→ 最新のスマホにしたのに、ずっと電波のない地下にいるようなものなんです。
だから僕は、
「AI時代にこそ、栄養と生活習慣を自分で学ぶべき」
だと思っています。
自分のからだの“設計図”に、毎日どんなメッセージを送るか。
それを選べるのは、結局、自分だけだからです。
また書きますね!
参考にした記事:
[Ovarian Rejuvenation & AI: How Aging Science Is Accelerating](https://www.drkarafitzgerald.com/2026/01/20/ai-ovarian-rejuvenation-longevity/)

