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Fanapt依存から抜け出す「脳と身体の土台づくり」

冨田のぞみ · 2026年1月31日 ·

こんにちは、宮澤です。

Diane Ridaeusによれば、Fanapt(一般名イロペリドン)は統合失調症や双極性障害に使われる「非定型抗精神病薬」だけれど、15年ほど使われてきたわりに長期使用のデータがまだまだ少なく、血糖・体重増加、心電図異常、勝手に動いてしまう不随意運動、肝障害、白血球減少、プロラクチン上昇(男性の乳房の張りや分泌、女性の月経トラブルや骨密度低下)、認知機能低下、嚥下障害、ドーパミン超感受性による精神症状悪化、死亡リスクの上昇などが懸念されるとのことです。さらにFanaptはアセチルコリンを強くブロックする「抗コリン作用」が強く、便秘・尿が出にくい・目のかすみ・認知機能の低下・心臓や眼のトラブル、ひどくなると「赤い・乾いた・見えない・おかしい・熱い・尿が出ない」といった中毒症状まで起こりうる。記事では、薬を一生続ける以外にも根本原因にアプローチする方法があること、減薬はかなり個別性が高いので慎重な戦略が必要なことなどがまとめられていました。

—

僕、昔から「映画の中の精神科シーン」をつい職業目線で見ちゃうタイプで。
主人公が薬を飲んでフラフラしながらも「まあ落ち着いてるからいいか」みたいな描かれ方、けっこうありますよね。

でも現場で話を聞いていると、リアルはだいぶ違う。
たとえば、

– 「夜は眠れるようになったけど、感情まで眠った感じがする」
– 「イライラは減ったけど、頭にモヤがかかったまま」
– 「太った、体が重い、やる気も出ない → さらに自己肯定感が下がる」

こんな声を、何年も同じ薬を続けている人から本当にたくさん聞きます。

—

僕から見ると、Fanaptに限らず「長期の抗精神病薬」を考えるときのポイントは、ざっくり言うとこんな感じです。

– ①「症状を消す」役割
→ 火事の火を消す消火器みたいなもの。急性期にはすごく大事。

– ②「脳と体のブレーキ」を踏みっぱなしにする負担
→ 年単位で続けると、
– ドーパミン:やる気・快楽のシステムが鈍る
– アセチルコリン:記憶・集中・自律神経・筋肉のコントロールが落ちる
こういう「見えにくいコスト」がじわじわ溜まる。

– ③「薬だけでバランスを取ろうとする」ことの限界
→ 生活・栄養・腸内環境・ホルモン・ストレスの構造がそのままだと、
どこかで「効かない」「副作用がきつい」「増量の繰り返し」になりがち。

だから、僕は栄養療法を「薬の敵」ではなく「薬の足場づくり」として使います。
頭の中のイメージはこんな感じ。

薬だけ:
「ぐらぐらのテーブルの上に、重たい花瓶を無理やり置いて立たせてる」って状態。

薬+栄養・生活の立て直し:
「まずテーブルの脚を補強する → そのうえで、花瓶を少し軽くしても倒れないようにする」ってこと。

—

臨床経験から言うと、Fanaptのような抗精神病薬を使っている方で「栄養状態がボロボロ」のケース、本当に多いです。

典型的なパターンをいくつか挙げると、

– そもそも食べてない/食べられない
→ 朝:コーヒーだけ
→ 昼:パンかおにぎり1個
→ 夜:コンビニ弁当+お菓子

– たんぱく質と鉄・亜鉛不足
→ 神経伝達物質(セロトニン・ドーパミン)を作る材料が足りない
→ 抗精神病薬を減らそうとしても、脳に「予備体力」がないから悪化しやすい

– ビタミンB群・マグネシウム不足
→ 解毒・代謝の能力が落ちている
→ 同じ量の薬でも「効きすぎる+副作用が出やすい」体になっている

– 腸内環境がガタガタ
→ 便秘or下痢、不規則な生活、甘いものと小麦やめられない
→ セロトニンの多くは腸で作られるのに、ここが炎症だらけ

こういう土台のままFanaptを何年も続けると、
記事にあるような「アセチルコリン抑制」「血糖・脂質の乱れ」「認知機能の低下」が、
生活習慣と合わさって一気に表に出てくるんです。

—

ここで「栄養療法って何をするの?」を、Fanaptの話と絡めて超シンプルに整理すると、

1. 抗コリン作用でダメージを受けやすいところを守る
 → 脳(記憶・集中)、心臓、消化、目、膀胱
 → 具体的には:
  - 良質な脂質(魚・亜麻仁・えごま)で神経の膜を守る
  – B群・マグネシウムで神経と代謝を回す
– 食物繊維と水分で便秘を最小限にして、腸からの毒素を減らす

2. ドーパミン・セロトニンの「材料」をしっかり入れる
 → たんぱく質(肉・魚・卵・大豆)、鉄、亜鉛、ビタミンC
 → 薬の量をいじる前に、「ガソリンタンクを満タンにしておく」イメージ

3. 血糖と体重コントロールを、薬任せにしない
 → 白米・パン・ジュース中心の「血糖ジェットコースター」生活をやめる
 → 低GIの主食+たんぱく質+脂質をセットにして、血糖の波を小さくする
 → これだけで、
  - イライラ
  - 急な不安
  - 集中切れ
  がかなりマイルドになるケースが多いです。

4. 「減薬の耐性」をつける
 → いきなり薬を減らすんじゃなくて、先に
  - 睡眠
  – 食事
– 日中の光浴び
– 軽い運動
  を整えておく
 → ここができている人は、同じペースで減らしても「ブレーキの戻り」がゆるやかになる印象があります。

—

読者の頭の中を勝手に代弁すると、

– 「薬をやめたいけど、またあのツラい状態に戻るのは絶対イヤ」
– 「でも、このまま一生飲み続けて、体がボロボロになるのも怖い」
– 「どこから手をつけたらいいか分からないし、主治医にどう相談すればいいのかも分からない」

こんな感じだと思うんです。

ここで整理すると、

– いきなりの断薬 → リスク高すぎ
– 主治医任せで「ただ飲み続ける」 → 体の長期リスクが見えないまま
– 自分でできる一歩 → 栄養と生活習慣で「脳と体の下地づくり」

ってこと。

だから僕は、
「薬の是非」より前に、まず

– 血糖のジェットコースターをおさえる
– たんぱく質とミネラルを増やす
– 腸を整える

この3つを、Fanaptみたいな強い薬を飲んでいる人こそ、最優先で学ぶべきだと思っています。
薬の量をどうするかを話し合うのは、その「基礎工事」が少しでも進んでからの方が、安全だし選択肢も増えるからです。

また書きますね!

参考にした記事:
Fanapt Long-Term Effects: Understanding the Risks

一般

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