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食後スパイクを味方にする「代謝デザイン」のすすめ

冨田のぞみ · 2026年5月29日 ·

こんにちは、宮澤です。

Kara Fitzgerald, NDによれば、現代の食環境では食後の血糖値や中性脂肪の急上昇(ポストプランドリアルのスパイク)が、糖尿病予備軍・インスリン抵抗性・心血管疾患の大きなドライバーになっていて、食事や運動、さらにはGLP-1製剤(いわゆる痩せる注射)だけでは埋めきれない「メタボリック・ギャップ」がある。そこで、SiPore®というメソポーラスシリカ(多孔質シリカ)が消化酵素を物理的に“捕まえて”、炭水化物と脂肪の吸収スピードをゆるやかにし、その結果としてHbA1c・内臓脂肪・LDLコレステロールを下げつつ、筋肉量は守ることができた、という臨床データ(SHINE試験)を紹介しながら、「食事のたびに起こる代謝ストレスを、腸の中で直接コントロールする」という新しい選択肢を、GLP-1からの離脱やプレ糖尿病・体重管理のプロトコルとセットで解説するウェビナーの案内記事になっています。

—

僕、休日にふらっと映画館に行くのが好きなんですけど
映画終わったあとって、ついポップコーンとコーラを引きずったままファストフードに流れちゃう時、ありません?

「今日はリフレッシュだから、まあいいか」って。

で、夜になってから
なんとなく頭がぼーっとするとか、
妙に甘いものがまた欲しくなるとか、
翌朝なぜかむくんでるとか。

多くの人はそこを
「歳のせいかな」とか「疲れてるだけかな」で片付けちゃう。

でも栄養療法の現場で検査データを見ていると、
その「まあいいか」の後ろで毎回起こっているのが

→ 食後の血糖スパイク
→ 食後のトリグリセライド(中性脂肪)のスパイク

なんです。

つまり
「1回1回の食事が、静かに将来の病気貯金になっている」
ってこと。

ここをどうにかしないといけない。
でも、ガチガチの食事制限だけで一生やっていくのは、現実的じゃない。

だからこそ
「食べる現場=腸の中」で、どれだけうまくブレーキを踏めるか?
これが、これからの栄養療法の超・実践的なテーマだと僕は思っています。

—

私から見ると、このSiPore®の話は「魔法のサプリ」の話じゃなくて、「代謝ストレスを“時間”で分散させるテクノロジー」の話なんですね。食後スパイクの怖いところは「ピークの高さ」と「頻度」で、同じカロリーでも“ドーンと上がる”か“なだらかに吸収されるか”で、血管の炎症やインスリン抵抗性の進み方がまったく違う。従来のGLP-1製剤は、脳や膵臓に働きかけて食欲や血糖コントロールを整える一方で、「今この一食で起きるスパイク」を物理的にいじるわけじゃない。ここに、生活者目線だとすごくリアルなギャップがあって——忙しいビジネスパーソン、外食が避けられない人、子育て中で理想どおりに料理できない人の頭の中は、

– 完全にはヘルシーにできない現実
– でも病気は絶対いや
– できれば、好きなものも“たまには”食べたい

この三つでぐるぐるしている。
栄養療法って、本当はこの「ぐるぐるしている頭の中」に対するデザインなんです。

だから戦略としては、

– ベース:
 → 食物繊維とタンパク質を増やす
 → 精製糖質と質の悪い油を減らす

– プラスα:
 → 食後スパイクをゆるやかにする工夫
  (食べる順番、食後の軽い運動、酢・食物繊維・場合によってはSiPore®のような“時間を稼ぐ”ツール)

– モニタリング:
 → HbA1cだけじゃなく、食後血糖、トリグリセライド、内臓脂肪をちゃんと追う

こういう「階層構造」で考えると、サプリや新しい素材は“最後に乗せるアプリ”みたいな位置づけになる。
OS(生活習慣・食事パターン)がボロボロなのに、高級アプリだけ入れても動かない。

臨床経験から言うと、うまくいく人は

1. 食べ方のルールをシンプルに決める
 (「炭水化物は手のひら1枚分まで」「夜は白い主食は2/3にする」みたいなレベル)
2. 自分の“ヤバいパターン”を自覚する
 (例:会食の翌朝は必ず甘いものが欲しくなる → そこだけ死守ルールを決める)
3. 必要なら、ポイントでテクノロジーを使う
 (血糖モニター、サプリ、医薬品など)

この3セットを、自分の生活に合う形で回してるんです。

つまり、
「我慢だけでなんとかする時代」じゃなくて、
「代謝のしくみを理解して、うまくズラしながら生きる時代」になってきている。

だから、僕らが本当に学ぶべきなのは
・何が血糖と脂質のスパイクを起こしやすいのか
・どうやったらそのピークを“時間で薄める”ことができるのか
・自分の体がどれくらいそのストレスに弱い/強いのか

この3つなんです。

栄養療法は、食材のウンチクを暗記することじゃなくて、
「自分の代謝のクセと、現実の生活をどう折り合いをつけるか」の技術。

その意味で、今回のSiPore®みたいなアプローチは
“現場で本当に使える新しい道具”がまた一つ出てきたな、という感覚で見ています。
道具に振り回されるのではなく、自分のOSを整えた上で「必要な人に、必要なタイミングで」うまく使う。
それが、これからの栄養療法のスタンダードになっていくと僕は思っています。

また書きますね!

参考にした記事:
[Slowing Down Fast Food: The Metabolic Gap GLP-1s Can’t Reach & the Mechanism That Finally Closes It](https://www.drkarafitzgerald.com/2026/05/28/webinar-metabolic-gap-glp1s/)

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