消化の仕組みを知る
消化には多くのエネルギーが必要です。エネルギー代謝が低下している人は消化機能も低下します。消化機能が低下すると栄養の吸収も悪くなるという悪循環を招いてしまいます。そのようなケースでは、消化機能を改善することで、胃腸だけでなく体全体の調子も上がりやすくなります。今回は消化の仕組みの基礎知識と、消化機能を向上させる具体的な方法について解説します。
タンパク質の調理
タンパク質=proteinの語源は「第一」のという意味を持つ言葉です。名前の由来の通り、体の中で優先順位が最も高い栄養素と言えます。体の7~8割は水でできていますが、その水を支えているのはタンパク質です。したがって、タンパク質が不足すると体内の水分も保てなくなります。タンパク質は、単純にたくさん食べれば良いというものではありません。体内での消化吸収、リサイクル率、そして体調などを総合的に見ながら、質や量を考える必要があるのです。
低中性脂肪のトリセツ
低中性脂肪に明確な定義はありませんが、70mg/dL以下の方には共通した症状がみられます。それはエネルギー代謝不全です。体内でエネルギーの無駄遣いや枯渇が起こり、常に低血糖状態にさらされてしまいます。それによって副腎疲労や甲状腺機能低下症になり、QOLが極端に低下することもあります。こうした低中性脂肪の人は、エネルギー代謝のケアをすることで、様々な不調から抜け出せる可能性があるのです。
鉄と赤血球
疲れがとれない、朝からだるいといった症状に悩んでいませんか?それはもしかしたら「鉄不足」が原因かもしれません。鉄不足は体の代謝全体に影響を及ぼすため、疲労感、冷え性、イライラ、立ちくらみ、肩こりなど、症状は多岐にわたります。
日本人女性の約7割は潜在性鉄欠乏と言われています。鉄は生命維持に不可欠なミネラルである一方、活性酸素の原因になったり、細菌が増殖しやすくなるので、足りないからと安易に鉄サプリメントを飲むと症状が悪化することがあります。今回は、鉄代謝や赤血球の基礎知識、鉄不足の根本原因を探る方法などを詳しく解説します。
副腎疲労で倒れる3つのタイプ
分子栄養学のカウンセラーとして、食生活のご相談を受けております。カウンセリングでは、血液データ等から固有の問題点を見つけ、その方に合った方法で改善策を提案していきます。それぞれの遺伝子が違うように、体質もライフスタイルも多岐にわたりますから、栄養的な問題点も人それぞれ多種多様です。しかし、ご相談に至る経緯はタイプ別に分けることが可能です。よくある3タイプをご紹介します。
睡眠の改善法
睡眠障害は自覚がないケースも多く、放っておくとQOLの低下にも繋がります。睡眠障害の原因の一つに夜間低血糖があります。成長ホルモンやコルチゾールの働きが悪く、血糖値が下がってしまうのです。血糖値を安定化させることは睡眠の質向上につながります。今回は、睡眠障害の原因と具体的な対処法について詳しく解説します。
糖代謝と糖の種類
甘いものについつい手が伸びてしまう、そんなことはありませんか?それはもしかすると、”嗜好”ではなく”症状”かもしれません。
糖は効率的かつクリーンなエネルギー源です。1個のグルコースから38個のATPが作られますが、それには解糖系、TCA回路、電子伝達系といった代謝経路が滞りなく回っていなければなりません。しかしながら、貧血や肝機能の低下、栄養不足などによって代謝が滞ってしまうと、必要以上に糖分を欲してしまうのです。糖代謝を改善しエネルギーリッチな体になると、様々な不調から解放されます。ぜひこのブログを読んで、今日からの食生活改善に役立ててみてください。
「死にたい」という病
のっけから質問です。
「死にたいと思ったことがありますか?」
もし「No!」と言える方は、これからお話することはあんまりピンと来ないかもしれません。
ここでいう「死にたい」は、いわゆる「希死念慮(きしねんりょ)」を指します。
実際に死のうと決意して自死の方法についてあれこれ計画することは「自殺企図(じさつきと)」と言います。
希死念慮とは、ぼんやり「死にたい」と考えてしまう症状のことです。…