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臨床分子栄養医学研究会

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受講者の声

「なんかずっとしんどい」の正体を分解するMSIDSモデル

冨田のぞみ · 2026年5月27日 ·

こんにちは、宮澤です。

最近、久しぶりに学生時代の友人と飲みに行ったんですね。
昔は「徹夜→カップラーメン→朝マック」という謎ムーブでも元気だったのに、今は一晩飲んだだけで3日ぐらい疲れが抜けない。
その友人がポロッと、「検査はいつも正常なのに、ずっとだるくて頭も回らないんだよね…歳かな?」と言ったんです。

この「検査は正常。でもずっとしんどい」というグレーゾーン。
栄養療法をやっていると、同じ悩みを抱えた人が本当に多い。
で、このモヤモヤにかなり切り込んでくれているのが、Kara Fitzgerald, NDによれば…と紹介されていた、リチャード・ホロウィッツMDのインタビュー記事「The Infection Driving Chronic Illness | Dr. Richard Horowitz」(慢性疾患を動かしている“見えない感染症”の話)なんです。

—

この記事の要点を、栄養療法目線でギュッと1段落にするとこんな感じです。

ホロウィッツ医師は、慢性ライム病をはじめとした「よくわからないけどずっと具合が悪い人」を4万年以上診てきて、16個の要因が重なって慢性炎症を起こす「MSIDSモデル(Multiple Systemic Infectious Disease Syndrome)」を提唱しています。中心にあるのは、ライム病やバルトネラ、バベシアなどの慢性感染+カビ毒や重金属といった毒素。ここから→腸の炎症(リーキーガット)→免疫異常→ミトコンドリア機能低下→ホルモンバランス崩壊→脳の炎症…と、連鎖的に不調が広がっていく、というイメージです。さらに、こうした感染がアルツハイマー病のような認知症の病理(アミロイドやpTau)まで動かしている可能性がある、というデータまで出てきている。だから彼は、病名ベースではなく、「感染・毒素・腸・ミトコンドリア・ホルモン・トラウマ」などを総ざらいしながら治療していく必要があると話しています。

—

僕から見ると、このMSIDSモデルって「ハイレベルな機能性医学+感染症学」をガッチャンコしたフレームなんですよね。
臨床経験から言うと、

– 血液検査はほぼ正常
– だけど
– 朝起きられない
– ずっと頭がモヤモヤする
– 関節が日によってあちこち痛む(移動する痛み)
– 気圧で一気に悪化する
– ちょっと夜更かしすると2〜3日戻れない

こういう人って、
「栄養だけ」「腸だけ」「メンタルだけ」では説明がつかないことが多いんです。

感覚的には、頭の中でこんな図が常に回っています。

– ベースにあるもの
– ビタミン・ミネラル不足
– タンパク不足
– 血糖コントロールの乱れ

この上に、

– さらに重なっている“見えない負荷”
– 慢性ウイルス(EBウイルスなど)の再活性化
– カビ・カビ毒(家の構造+気候の変化)
– 軽いけど続く腸内細菌の乱れ
– 睡眠の質低下とストレス

で、場合によっては、

– 刺激イベント
– 予防接種
– 大きなストレス
– 大きな感染症(コロナなど)

→ これらが「最後の一押し」になって、一気に崩れる

ってこと。

ホロウィッツ医師が言っている
「感染と毒素を頂点にした16個の炎症要因」
は、僕らが現場で見ている
「なんか全部がちょっとずつ悪い人」の裏側を、かなりうまく構造化してくれている感じがします。

—

じゃあ栄養療法的には、どう考えるか?

僕が普段イメージしている“顧客の頭の中”はこんな感じです。

– 「血液検査で異常って言われてないし…」
– 「サプリも食事も一応気をつけてるのに、なんで良くならないの?」
– 「また新しい検査や治療って、お金も時間もかかるし…外したくない」

この悩みって、突き詰めると、

→ 自分の不調が「どのレイヤーの問題か」わかってない不安

なんです。

もっと噛み砕くと、

1. 体の“土台”レベルの問題か
 (栄養不足・睡眠不足・腸の軽い炎症・ストレス)

2. それとも“上の階”にある問題か
 (慢性感染・カビ毒・重金属・ホルモン軸・ミトコンドリア)

3. さらに“屋上”にある問題か
 (過去のトラウマ・神経系の過敏化=リミック系)

これをごちゃ混ぜにしたまま、
– とりあえずマルチビタミン
– とりあえずプロバイオティクス
– とりあえず漢方
みたいにやっても、正直、届くところと届かないところがはっきり分かれるんです。

だから僕の結論としては、

– 「まずは土台(栄養・腸・睡眠・ストレス)を整える」
– それで良くなるなら、そこでOK
– それでもダメなら、
→ 感染・毒素・ホルモン・ミトコンドリア・トラウマなど“上の階”を疑う

という二段階・三段階の見立てを、ちゃんと学ぶべきだと思っています。

ホロウィッツ医師のMSIDSモデルは、
まさにこの“上の階”をどう評価し、どう組み立てるかの一つの答え方。

栄養療法だけでは届かないケースを見たとき、
「これはMSIDS的なケースかも?」
と一度立ち止まって、

– 感染(過去のダニ・ペット・渡航歴など)
– カビ(住環境・水害・結露・古い家)
– トラウマ(体の過敏化を起こしていそうか)

を整理してみると、
治療の優先順位やアプローチの深さがかなり変わってきます。

だから、僕らが栄養療法を学ぶときも、
「ビタミン・ミネラルを増やす」だけじゃなくて、

– どのレイヤーに問題がありそうかを見極める“目”
– そのレイヤーごとに必要な道具(検査・サプリ・生活改善・時に薬)

をセットで学ぶべきなんです。

また書きますね!

参考にした記事:
The Infection Driving Chronic Illness | Dr. Richard Horowitz

The Infection Driving Chronic Illness | Dr. Richard Horowitz

「卵子の質」はからだ全体の健康通知表

冨田のぞみ · 2026年5月20日 ·

こんにちは、宮澤です。

最近、30代の友人たちが集まると、話題がやたら「卵子凍結」とか「いつまで妊娠できるのか問題」に寄っていくんですよね。
映画でも「40歳目前で焦ってクリニックに駆け込むキャリアウーマン」みたいな描写がすっかり定番。
でも僕の外来で実際に会うのは、「卵子凍結すべきか?」って悩みつつも、本音ではこう思っている人たちです。

「できれば、できるだけ自然に妊娠したい」
「そもそも自分の“身体の状態”をよくする方法が知りたい」

そんな中で読んで面白かったのが、Ann Shippy MD がまとめていた記事。
ざっくり言うと、

– 卵子の「数」だけじゃなくて、「育つ環境=卵子の質」が超重要
– その質は
 → ミトコンドリア(細胞のエネルギー工場)
 → 代謝・インスリン抵抗性
 → 有害物質(農薬、プラスチック、重金属…)
 → 腸内環境・免疫
 → 慢性炎症・自己免疫
みたいな“全身の状態”にめちゃくちゃ左右される、しかも多くは「変えられる」
– 加齢だけの話じゃなくて、「どういう生活・環境で数ヶ月過ごしたか」が卵子・精子の質を決めてしまう
– だから、卵子凍結やIVF(体外受精)も否定はしないけれど、その前に「体の土台づくり」を3〜6ヶ月ちゃんとやると、
 → 自然妊娠もしやすくなるし
 → もしARTをするにしても“成功率アップ”の土台になる
という「システムとしての妊娠」の話でした。

—

僕から見ると、この話って「卵子の質=体全体の“栄養と毒素バランス”の通知表だよね」という感覚にすごく近いです。臨床経験から言うと、検査で「卵巣年齢」が悪いと言われた人でも、3〜6ヶ月かけて栄養療法+毒素ケア+腸の立て直しをやると、基礎体温が整ったり、生理痛が軽くなったり、肌が変わったり、「明らかに別の体」になっていく。その延長線上で、自然妊娠したり、IVFの採卵数や受精卵の質が良くなったりするケースを何度も見ています。つまり「卵子のタイムリミット」に一喜一憂するより、「今から数ヶ月、自分の体を“妊娠しやすい仕様”に育て直す」と決めた人の方が、メンタル的にも結果的にも報われやすい、これが僕の実感なんです。

—

ここで、読んでいるあなたの頭の中を、かなり雑に言語化してみると…

– 「卵子凍結、高いし怖いけど、何もしないのも怖い」
– 「でも、何からやったらいいの?サプリ?ジム?断捨離?」
– 「そもそも私の体って、妊娠に向いてるの?向いてないの?」

多分、こんなグルグルが起きてると思うんですよね。

このモヤモヤを「栄養療法の目線」で分解すると、だいたいこうなります。

—

### 1. 「妊娠しやすい体」=「ミトコンドリアが元気な体」

– 卵子は体の中でいちばんミトコンドリアが多い細胞
– つまり、エネルギー不足 →
 → 排卵の質が落ちる
 → 受精しても分裂がうまくいかない
 → 初期流産リスクも上がる

ここで効いてくるのが、

– 血糖コントロール(甘いもの・小麦・ジュースをダラダラ摂らない)
– 良質な脂質(魚、オリーブオイル、アボカド、ナッツなど)
– ミトコンドリアを支える栄養素
 → CoQ10
 → カルニチン
 → B群
 → マグネシウム
 → 亜鉛

みたいな、すごくベーシックだけど「ちゃんとやると地味に効く」栄養療法なんです。

—

### 2. 「加工食品まみれ」の生活は、そのまま「卵子いじめ」

記事にも出てきますが、
超加工食品+環境ホルモン(プラスチック、農薬、PFAS…)は、

– ホルモンバランスを崩す
– 酸化ストレスを増やす
– 卵子・精子のDNAを傷つける

→ 要するに「静かに妊娠力を削っていく」存在。

でも逆も真で、

– ペットボトルを減らしてガラス or ステンレスのボトルにする
– ラップ・プラスチック容器をなるべくガラスに変える
– できる範囲でオーガニック食材を増やす
– 市販のお惣菜・スナックを“毎日習慣”から“たまのお楽しみ”に格下げする

こういう小さな選択の積み重ねで、

→ 体内の農薬・プラスチック代謝物がガクッと下がる
ってデータがちゃんと出ているんです。

「全部オーガニックじゃないとダメ」じゃなくて、
・家で作る“ベースのごはん”をちゃんとする
・外食とコンビニは“足し算”じゃなくて“例外”にする
このくらいの切り替えだけでも、卵子にとってはかなりの環境改善になります。

—

### 3. 腸と免疫をなめると、妊娠もうまくいかない

お腹の調子が悪い人、多いですよね。
便秘、下痢、ガス、お腹の張り…

「まあ、体質でしょ」ってスルーされがちだけど、妊娠の観点から見ると、

– 腸で栄養(葉酸、亜鉛、鉄、オメガ3など)が吸えない
– 腸から炎症シグナルがダダ漏れ
– 免疫が過敏になって“着床・維持”を邪魔する

こんなルートで、がっつり妊娠に絡んできます。

僕の感覚だと、

腸がボロボロ
→ 肌が荒れる
→ 生理も乱れがち
→ メンタルも落ちやすい
→ 授かりにくい・流産しやすい

って一連のパターンが、かなりの頻度でセットになっていることが多いです。

だから、

– まずは「毎日ちゃんと出るか」をチェック
– グルテン・乳製品・アルコールを一度リセットしてみる
– プロバイオティクス・プレバイオティクスを“合う形で”使う

このあたりを、妊活の前提条件として整えるのが、栄養療法的には“王道の一手”なんです。

—

### 4. 「不調のパズル」を栄養で読み解く

ここまでをひとことで言うと、

– 卵子凍結=「将来のための保険」
– 栄養療法=「そもそも保険がいらないレベルまで、今の体を底上げする投資」

みたいなイメージに近いです。

もちろん、
・年齢的なタイミング
・仕事やパートナーの事情
・持病
いろんな要素が絡むので、「凍結する/しない」は人それぞれでOK。

でも、どっちにせよ共通しているのは、

→ 「自分の体を“妊娠しやすい仕様”にしておくことは、絶対に無駄にならない」

ってこと。

– 将来妊娠したい人
– 今まさに妊活中の人
– IVFを控えている人
– いつか子どもが欲しいかも…と考えている20代の人

誰にとっても、

「栄養と毒素と腸と炎症のことを、自分の言葉で理解しておく」

これは、これからの時代の“リテラシー”に近いと思っています。

だから僕は、
「卵子凍結すべきか?」より前に、
「自分の体を、ちゃんと“妊娠モード”に整える方法を学ぶべき」
だと伝えたいんです。

また書きますね!

—

参考にした記事:
[Fertility Preservation Beyond Egg Freezing](https://www.drkarafitzgerald.com/2026/05/19/fertility-preservation-egg-freezing/)

ミトコンドリアから逆転する脳と体のチューニング術

冨田のぞみ · 2026年5月15日 ·

こんにちは、宮澤です。

Kara Fitzgerald, NDによれば、今回のポッドキャスト記事「How He Reversed MS & Beat a Stroke | Montel Williams」では、テレビ司会者として有名なモンテル・ウィリアムズが、自身のMS(多発性硬化症)の発症から診断までの長い道のり、脳出血による重度の脳卒中からの回復プロセスをかなり赤裸々に語っています。ポイントは「炎症・酸化ストレス・ミトコンドリア機能低下」という3つの柱が、疲労・脳の霧・感情の不安定さ・神経症状悪化をどう加速させるか、そしてそれをどう栄養・運動・サプリメント(特にミトコンドリアターゲット型の抗酸化物質MitoQ)でコントロールしていくかという話なんですね。MSの早期サインの見抜き方、うつと “感情易変性” の違い、脳の疲れや回復力をどう測りながら治療を個別化していくかといった、機能性医学らしい視点が盛り込まれていて、「MSの人だけの話」じゃなく、慢性疲労や脳疲労、加齢を気にしている人にもかなり応用が効く内容になっています。

僕、昔から人体改造モノの映画が好きで、サイボーグになってパワーアップする話を見るたびに「現実世界で“人間の出力”を一番変えてるのって、結局ミトコンドリアじゃない?」って思ってたんです。
で、日常でもありますよね。

・同じ年なのに、夕方からもうひと仕事できる人
・逆に、午前中だけで燃え尽きてしまう人

この差って、根性じゃなくて「細胞のエネルギー工場の元気さ」だったりします。
今回のモンテルの話も、まさにそこ。

MSという強烈なハンデ+脳出血というダブルパンチをもらいながら

→ 徹底した抗炎症的な食事
→ 毎日の運動(しかもかなりハード)
→ ミトコンドリアを意識したサプリ戦略(MitoQなど)
→ 自分の体調・感情・パフォーマンスを“観察し続けるクセ”

これを何十年も積み重ねた結果、もうすぐ70歳とは思えない回復力とトレーニング量を維持しているわけです。

—

僕から見ると、この話のキモは「病気の名前」じゃなくて、「体のメカニズムを理解して、自分でチューニングする姿勢」なんです。

臨床経験から言うと、慢性症状で悩んでいる方の頭の中って、だいたいこんな感じになっています。

– 「疲れは年齢のせい」
– 「検査で異常ないって言われたから、様子見でいいか」
– 「サプリはどれが正解かわからないから、とりあえず有名どころを飲んでる」

でも、身体の中で実際に起きているのはもっとシンプルで、

– 炎症が高い
– 酸化ストレスが強い
– ミトコンドリアが弱っている

この3つのどれか、もしくは全部なんです。

モンテルのケースを機能性医学っぽく雑に要約すると、

– 強烈な炎症トリガー(ワクチンのオーバードーズ)
→ 潜在的なMSの素因に火がつく
– その後も、
 ・ハードなトレーニング
 ・ストレス
 ・環境要因
 が積み重なって、少しずつ神経ダメージと炎症が進行
– 診断がついてからは、
 → 抗炎症食(ほぼ植物中心・液体化)
 → 体に合わない炎症源を徹底カット
 → ミトコンドリアを意識したサプリ・運動
 で「炎症<修復」という状態をキープするように舵を切った

ってことなんです。

ここで大事なのは、

「MSだからこうした」ではなく、
「炎症とミトコンドリアに悪いものを減らし、良いものを足し続けた」

っていう、病名を超えた戦略になっているところ。

—

もう少し「顧客の頭の中」に寄せて整理すると、

あなたがもし、こんなことを思っていたとしたら──

– 夕方になると脳が動かない
– 朝起きた瞬間から、すでに疲れてる
– 感情の波が激しくなってきた気がする
– 検査は問題ないけど、明らかにパフォーマンスは落ちてる

体の中では、ざっくりこうなっている可能性が高いです。

→ ミトコンドリアの出力が落ちている
→ その結果、
 ・筋肉が回復しない
 ・脳でエネルギーが足りない
 ・自律神経や感情コントロールも乱れてくる

だからやるべきことは、本当はシンプルで、

1. 炎症を上げるものを減らす
 - 自分の体質に合わない食品
 - 過度な飲酒
 - 質の悪い油・加工食品
 - 自分の体力を超えたトレーニング

2. ミトコンドリアを応援するものを増やす
 - 野菜・果物・ハーブなどに含まれるポリフェノール
 - 良質なタンパク質と、必要なビタミン・ミネラル
 - 適度で継続可能な運動(“潰れるまでやる”じゃないやつ)
 - ミトコンドリアを直接サポートするサプリ(CoQ10や、MitoQのようなミトコンドリアターゲット型など)

3. 「自分の基準」を持つ
 - 今日は何時間働けたか
 - どれくらい運動して、翌日の疲労はどうか
 - 感情の波はどうか(イライラ・涙もろさなど)
 - 睡眠の深さや、起きたときのスッキリ感

モンテルはここを徹底的にやっていて、
「自分の体を研究対象にしている人」なんですね。

・何を食べたらどうなるか
・どのサプリを足すと、何週間後にどう変わるか
・運動強度を変えると、回復に何日かかるか

これを延々と観察してきた結果、
MSと脳卒中を抱えながらも、

→ ほとんどの50代を上回るワークアウト
→ 脳の回転スピードもかなり維持
→ 感情の不安定さもかなり軽減

という状態になっているわけです。

—

僕としては、このエピソードから学ぶべき栄養療法のポイントは、

– 病名より「炎症+酸化ストレス+ミトコンドリア」にフォーカスすること
– 食事・運動・サプリをバラバラに考えず、「細胞のエネルギー設計」として組み立てること
– そして何より、自分の体を“観察”し続けること

だと思っています。

どのサプリが正しいか、どの食事法が正解か──
その前に大事なのは、

「自分の体で何が起きているのかを、言語化できるレベルまで観察すること」

なんです。

だから、MSじゃない人でも、脳卒中を経験していない人でも、
慢性疲労・ブレインフォグ・メンタルの浮き沈みが気になる人は、まず

→ 炎症とミトコンドリアの視点から、自分の生活を見直す
→ そのうえで、食事・運動・栄養療法を“実験”としてやってみる

って発想を学ぶべきだな、と思います。

また書きますね!

参考にした記事:
How He Reversed MS & Beat a Stroke | Montel Williams

How He Reversed MS & Beat a Stroke | Montel Williams

老化スイッチを切る作り置き朝ごはんの栄養戦略

冨田のぞみ · 2026年5月15日 ·

こんにちは、宮澤です。

最近、朝ごはんをコンビニのサンドイッチとコーヒーで済ませてる人、多いですよね。
僕も昔は、出勤ギリギリまで寝てて、家を出る3分前にバナナを口に突っ込んでダッシュ…みたいな生活をしてました。
でも臨床で「なんか年齢より老けて見える気がする」「疲れが全然抜けない」という相談を毎日のように聞くようになってから、「朝ごはんって、ただお腹を満たす時間じゃなくて、“老化速度”に直結してる時間なんだな」と本気で思うようになったんです。

—

Miranda Kusi, CNS FMCPによれば、この「Longevity Egg Muffin Cups」は、卵・ほうれん草・ブロッコリー・きのこ・サーモン・ターメリック・種子類などをギュッと詰め込んだ“長寿志向”の朝食レシピで、メチル化(遺伝子スイッチのオンオフ調整)や炎症コントロール、解毒、脳と心血管のサポートをねらった、栄養密度の高い卵マフィンだそうです。小麦粉や加工肉・チーズに頼らず、葉物・クリシファー(ブロッコリーなど)・きのこ・オメガ3・ミネラル・抗酸化物質をまとめて摂れるように設計されていて、グルテンフリー・低糖質、さらに低FODMAPやヴィーガン寄りにもアレンジ可能な“作り置きOKのアンチエイジング朝ごはん”って位置づけなんですね。

—

僕から見ると、このレシピの一番おもしろいポイントは「料理」じゃなくて「栄養デザイン」なんです。卵=タンパク質+コリン、サーモン=DHA、ブロッコリーやほうれん草=メチル化と解毒を支える葉酸・ポリフェノール、きのこ=ビタミンDと免疫サポート、ターメリック=慢性炎症ブレーキ役…みたいに、全部がバラバラじゃなくて、「老化スイッチを静かにして、からだの修復モードを手伝う」方向にそろえてあるってこと。臨床経験から言うと、こういう“ちょっとずつ正しい選択”を毎朝積み重ねている人は、血液データも見た目の印象も、5〜10年スパンでかなり違ってきます。つまり、「なんとなくパンとコーヒー」から「戦略的に栄養を詰め込んだ朝食」へアップグレードすること自体が、立派な“栄養療法”なんです。

—

ここで、読者の頭の中をちょっと代弁すると…

– 「そうは言っても、朝から料理する時間なんてないよ…」
– 「難しい食事療法は無理。続かない」
– 「サプリ飲んでおけばいいんじゃないの?」

たぶん、こんな感じかなと。

でも、このエッグマフィン的な考え方って、実はもっとシンプルで、

→ “老化や不調に関わるスイッチ”を食事でちょっとだけ有利に倒しておく
→ しかも「手軽・作り置き・持ち運べる」形にしておく

ってことなんです。

サプリで“足りない栄養を足す”のも悪くないけど、
日常のごはんで、“からだに都合のいい設計図”を毎日プリントし直してるイメージを持った方が、長期的には確実に差が出ます。

だから僕は、
「時間がない人ほど、“考え抜かれた作り置き朝ごはん”を一つ持っておくべき」
だと思っています。これが栄養療法の入り口として、ものすごく現実的で、続けやすいからです。

—

じゃあ、僕らがこのレシピから何を学べるか?を分解すると、

– ポイントは「高タンパク+高ミネラル+抗炎症+メチル化サポート」を1パックにすること
– 加工肉・砂糖・小麦粉ではなく、卵・魚・野菜・スパイス・種子で“土台”をつくること
– 朝、何も考えずに手に取れる「健康のショートカット」を、週末に仕込んでおくこと

この発想さえ身につけば、別にエッグマフィンじゃなくてもいいんです。
・おにぎりでも
・スープジャーでも
・サラダボウルでも

「栄養の設計図」を意識して、
→ メチル化を助ける栄養(葉酸・B12・コリンなど)
→ 抗炎症・抗酸化のフィトケミカル
→ 腸とホルモンにやさしい脂質とミネラル

を、どう詰め込むかを考えられるようになる。

だから、ただレシピをマネするだけじゃなくて、
「なぜこの食材が組み合わさっているのか?」
「自分の毎日の朝ごはんにどう応用できるか?」

を学ぶべきなんです。ここを理解すると、“食べるたびに少し若返る”みたいな感覚が、現実に近づいてきます。

また書きますね!

参考にした記事:
[Longevity Egg Muffin Cups](https://www.drkarafitzgerald.com/recipe/egg-muffin-cups/)

更年期は壊れる時期じゃなく全身を再設計するチャンス

冨田のぞみ · 2026年5月5日 ·

こんにちは、宮澤です。

Kara Fitzgerald, ND によれば、更年期前後の女性ではエストロゲン低下をきっかけに、血管の内側を守っている「グリコカリックス」というバリアが傷み、同時に一酸化窒素(NO)の産生が落ちることで血圧・動脈硬化リスクが一気に上がり、さらに腸内細菌叢の多様性低下→腸の炎症→LPS(エンドトキシン)増加という流れで慢性炎症とインスリン抵抗性、関節の痛みや軟骨のすり減りまで加速していく、というメカニズムがかなり詳細に語られています。そこに対して、グリコカリックスを守る Arterosil、NOを24時間レベルで底上げする Vascanox、軟骨再生をねらう Cartigenix という3つのサプリを組み合わせると、「血管・腸・関節・代謝」の土台を一気に立て直す戦略になる、というのが記事全体の骨子なんですね。

—

僕、昔からSF映画を見るのが好きなんですけど、「宇宙船のシールドが少しずつ削られて、気づいたら船体がボロボロ」というシーン、よくありますよね。
あれ、臨床で中年以降の体を見ているとそのまんまだな…と感じることが多いんです。

たとえば、

– 40代後半から急にコレステロールが乱れる
– そんなに食べてないのにお腹だけ出てくる
– なんとなく関節が痛いから運動をやめる
→ 動かないから、さらに太る・血糖も上がる
→ 検査すると血圧も上がっている

本人の感覚としては
「ちょっと太った」「年だから膝がね…」くらいの話なんですが、
体の中では

– 血管のバリア(グリコカリックス)が削れる
– 一酸化窒素が出にくくなって血管が固くなる
– 腸のバリアもゆるんでLPSが漏れて慢性炎症
– その炎症で筋肉・軟骨・脳まで“じわじわ消耗”

という「静かな崩壊」が進んでいる、というイメージです。
宇宙船の外壁が少しずつ削られて、ある日いきなり警報が鳴る、あの感じに近いんですよね。

—

私から見ると、このPodcastで語られているのは「エストロゲンが下がる=生理が終わる」という表面的な話ではなくて、「体全体が“同時多発的に”カタボリック(分解優位)に傾くトリガー」としてのエストロゲン低下をどう栄養療法で食い止めるか、というテーマなんです。臨床経験から言うと、40〜50代の方で、血液データ・腸内環境・関節痛・睡眠・メンタルを並べてみると、「一つずつの不調」じゃなくて「同じ炎症とバリア破綻が、いろんな臓器に顔を出しているだけ」というケースがものすごく多い。だからこそ、サプリ単品で「どれが効くか」という発想よりも、まずは食事と腸内環境のてこ入れでLPSを減らしつつ、血管と関節の“構造そのもの”をどう守るか、という順番で組み立てると、同じサプリでも効き方がまったく変わる印象があります。

—

読者の方の頭の中って、きっとこんな感じじゃないでしょうか。

– 「更年期だから太るのはしょうがない?」
– 「膝が痛いと運動できない→でも運動しないと体に悪い、どうしろと…」
– 「サプリはいろいろ出てくるけど、何から手をつければいいの?」

ここを整理すると、

1. まず、「何が壊れているのか」をざっくりイメージ
 → 血管のバリア・腸のバリア・関節の軟骨・筋肉量
2. 次に、「何がカタボリック(分解)を進めているか」
 → LPS(腸からの毒素)、慢性炎症、エストロゲン低下によるNO低下
3. そして、「どこから戻すと一番リターンが大きいか」
 → 腸と血管を立て直すと、全身の“栄養と酸素の物流”が良くなる
 → 関節の痛みを減らすと、動ける→運動→筋肉と代謝が戻る

という流れになります。

要するに、

– 腸を整えてLPSを下げる
– グリコカリックスとNOで血管の“シールド”を厚くする
– 関節を保護・再生して「動きやすい体」に戻す

この3つを軸に栄養療法を組み立てると、

「更年期=ただのホルモン不足」ではなく
「全身の老化を巻き戻すチャンスの時期」

として扱える、ということなんです。

だから僕としては、「どのサプリが良いか」より先に、

– 自分の体で今なにが起きているかをイメージできること
– カタボリック/アナボリックのバランスを“デザインする”という発想を持つこと

この2つをまず学ぶべきだと思っています。
その上で、血管・腸・関節という「土台」に効く栄養療法をどう重ねていくかを一緒に考えていきましょう。

また書きますね!

参考にした記事:
「The Estrogen Effect Nobody Talks About | Kiran Krishnan」

The Estrogen Effect Nobody Talks About | Kiran Krishnan

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