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臨床分子栄養医学研究会

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一般

薬より先に「土台」を整えるメンタル栄養リセット物語

冨田のぞみ · 2026年2月4日 ·

こんにちは、宮澤です。

ATMC Teamによれば、この記事のクライアントさんは、到着時にはひどい頭痛や体のだるさ、食欲不振、動悸・胸の締めつけに加えて、強い不安とパニック発作に苦しみ、さらには飲み始めたばかりの抗不安薬(Xanax)を「すぐにやめたい」という状況だったそうです。最初は西洋医学寄りでホリスティックな治療に半信半疑だったものの、解毒プログラム、栄養、自然の中の散歩やセラピー、スタッフや他の入所者との関わりを通じて、少しずつ「感情の安定」「症状の軽減」「自己信頼」「希望」「身体の力強さ」が戻ってきた。薬に頼らずに感情が整い、自己肯定感やリーダーシップも取り戻し、「全身リセットされた感じ」で退所後もヨガ・自然散歩・栄養・セラピーなどセルフケアを続けていく、と前向きに語っているのが印象的でした。

—

### 映画とコンビニで気づいた「栄養のドラマ」

僕、昔からメンタル系の映画が好きで。
「薬飲めば全部解決」みたいなストーリーって、よく出てきますよね。

で、映画を見終わったあと、ふらっと深夜のコンビニに行くとするじゃないですか。

レジ前には
・エナジードリンク
・強い眠気覚ましのドリンク
・カップ麺
・甘い菓子パン

だいたいこのセットが並んでる。

僕はそれを見ながら、心の中でこういう「矢印」を描いてしまいます。

– 寝不足 → カフェインでごまかす
– だるさ → 砂糖と脂でドーピング
– 不安 → お酒か薬でなだめる
– 食欲落ちる → とりあえず食べやすい加工食品

これ、映画の中で描かれる「主人公の苦しみ」と、
コンビニに立つ僕らの日常が、実は同じライン上にあるってことなんです。

心がつらいとき、
僕らの頭の中はこんな感じになりがちで…

– まず「症状」を消したい(不安・動悸・頭痛・イライラ)
– 次に「今この瞬間」をなんとかしたい(今日の仕事、明日のプレゼン)
– そして「根本原因」はあと回し

→ 結果として、
「薬」「カフェイン」「砂糖」「アルコール」に手が伸びやすいんです。

でも、この記事のクライアントさんみたいに、
「薬をすぐにやめたい」「でも不安もつらい」っていう状況に立たされたとき、
初めて「栄養」「解毒」「環境」といった“土台”に目を向けざるを得なくなる。

僕自身、臨床で
・パニック持ちで朝は缶コーヒー2本
・昼は菓子パンとカップ麺
・夜は晩酌+睡眠薬
というパターンの人を何人も見てきましたが、
この「食と生活」のラインを修正しないまま、
薬だけいじっても、なかなか安定しないんです。

—

### 栄養療法って、結局なにをするの?

ざっくり言うと、

> 「脳とメンタルがちゃんと動くための材料と環境を整える」

これが栄養療法なんです。

もっと具体的に言うと、

– 足りないものを補う(タンパク質、鉄、亜鉛、ビタミンB群、オメガ3…)
– 要らないものを出す(重金属、腸内毒素、慢性炎症の原因)
– 脳をいじめる生活習慣を減らす(血糖スパイク、寝不足、過度なカフェイン)

この3本柱。

ATMCの事例でいうと、
・デトックス(解毒)
・食事・サプリメント
・自然、運動、セラピー
・薬の減量サポート

が組み合わさって「積み重なる回復」をつくっている感じですね。

ポイントは、

– 一気に人生を変える「魔法の一撃」じゃなくて
– 毎日1ミリずつ回復する「地味な積み木」

ってこと。

この記事の人も
「Every moment felt like I got a little better and stronger」
って言ってますが、
栄養療法ってまさにそれで、
毎日のご飯・睡眠・呼吸・サプリ・少しの運動の「1ミリ」が積み上がって、
ある日ふと、「あ、前みたいにしんどくないかも」って気づくパターンが多いんです。

—

### 僕から見ると:栄養は「メンタルの下地処理」

僕から見ると、
栄養療法って、家を塗装する前の「下地処理」みたいなものなんです。

・カウンセリング
・認知行動療法
・コーチング
・薬物療法

これらは「表面の色を変えるペンキ」に近い。
もちろん重要だし、きれいに塗れれば人生はかなり変わる。

でも、

– 壁がボロボロ
– カビだらけ
– ひび割れだらけ

の状態だと、
どんな高級なペンキを塗っても、すぐにはがれる。

栄養療法がやっているのは、

– 壁をきれいに洗う(解毒)
– ひびを埋める(不足栄養素の補充)
– 湿気を減らす(腸内環境・炎症コントロール)

→ つまり、**「脳と身体という“土台”を修理する作業」**なんです。

臨床経験から言うと、
・血糖がジェットコースターみたいに乱高下している人
・鉄欠乏で常に酸欠みたいな脳の人
・腸内環境が乱れて炎症だらけの人

こういう状態で、
「不安を受け入れましょう」
「マインドフルネスを」
と言われても、正直かなりきつい。

土台がグラグラのまま、
「メンタルだけで踏ん張れ」は無茶振りなんです。

だから僕は、
・薬をやめたい人
・薬は使ってもいいけど、なるべく減らしたい人
・メンタルの波をもう少し穏やかにしたい人

には、

> 「まず栄養と生活の“下地”を一緒に整えよう」

と提案します。

薬を否定するわけじゃない。
僕も、必要なときに薬があるのは命綱だと思ってます。

でも、
薬だけを“主役”にしてしまうと、
自分の回復力や選択肢を見失いやすい。

この記事のクライアントさんのように、
・自分の感情を取り戻す
・リーダーシップ(自己決定感)を取り戻す
・体の力強さを取り戻す

このプロセスには、やっぱり「栄養+解毒+環境調整」という“地味な積み上げ”が必要で、
そこを学び始めた人から、ちゃんと回復の物語が変わっていくなと感じています。

—

### じゃあ、僕らは何から学ぶべきか?

読者の方の頭の中を、ちょっと想像してみると…

– 病院でもらった薬は飲んでる
– でも根本的に良くなってる気はしない
– 副作用も気になる
– 仕事も家事もあるから、倒れるわけにはいかない
– 正直、栄養とか考える余裕もない

→ でもどこかで「このままは嫌だ」と思っている

そんな感じじゃないかなと思います。

そこで、
いきなり完璧なオーガニック生活を目指す必要はなくて、

– 「今日のコンビニでの選択」を1個だけ変える
– 「カフェインの量」を把握してみる
– 「タンパク質」を今より10gだけ増やす
– 「夜更かし」を週1回減らす

このレベルでOKなんです。

栄養療法のゴールは、

> 「自分の脳と心がどうやって動いているか、ざっくり理解して、
> そのスイッチを自分で少しずつ調整できるようになること」

だから、**栄養を“知識”として学ぶべき**なんです。

– 栄養=ダイエットのためのカロリー計算
じゃなくて、

– 栄養=メンタルを支える“設計図”

として学ぶ。

この記事のクライアントさんは、
治療を通して「セルフケア」「栄養」「自然」「ヨガ」などを自分で選び取りながら、
薬なしでも感情が安定する土台をつくっていった。

僕らも、
今いる場所からいきなりATMCのような施設に行かなくても、

– 自分の食事パターンを知る
– 必要な検査(鉄、ビタミンD、亜鉛、血糖など)を確認する
– 少しずつ生活の「1ミリ修正」を重ねる

ここから始めればいい。

栄養を学ぶってことは、
自分のメンタルの「取扱説明書」を手に入れていく作業なんです。

だからこそ、
症状に振り回されない生き方をしたい人ほど、
薬の前に、あるいは薬と並行して、
**栄養と生活という“土台づくり”を学ぶべき**だと僕は思っています。

また書きますね!

参考にした記事:
[I had begun taking Xanax and wanted to stop it immediately…](https://www.alternativetomeds.com/blog/i-had-begun-taking-xanax-and-wanted-to-stop-it-immediately/)

イヌエガと付き合う力:減薬と栄養で人生を守る

冨田のぞみ · 2026年2月4日 ·

こんにちは、宮澤です。

Diane Ridaeusによれば、抗精神病薬Invega(パリペリドン)は、短期的にも長期的にもかなり幅広い副作用を持ち、特に長期使用では運動障害(遅発性ジスキネジアやパーキンソニズム)、免疫抑制、心血管リスク、感情の平坦化などが積み重なって「人生そのものの質」を大きく下げる可能性がある一方で、減薬や中止は「超・慎重に」やらないと離脱性の精神症状(いわゆる離脱誘発性精神病)を起こしうるため、安全な漸減方法や代替手段をセットで考える必要がある、ということなんです。

—

僕、映画を見るのが好きなんですけど
たまに「悪役だけど、実は心がいい人」ってキャラいますよね。

パッと見は怖い。
でも、物語が進むと「あ、この人がいなかったら主人公もっと大変だったな」とわかる。

薬も似ていて。

Invegaみたいな抗精神病薬って、
・妄想や幻覚で世界がバラバラに感じるとき
・興奮や不安で眠るどころじゃないとき

には「一旦、脳のブレーキを強く踏んでくれる存在」です。

でも、そのブレーキが
・強すぎたり
・長すぎたり
するとどうなるか。

車で言えば
「ずっとサイドブレーキを引いたまま高速を走っている」みたいなものなんです。

走れる。
でも、燃費は最悪。
エンジンは焼ける。
ハンドルも重い。

体で起きていることをざっくり言うと、

– ドーパミンの動きがガツンと抑えられる
– それに連動してセロトニンやその他の神経伝達物質も巻き込まれる
– ホルモン(プロラクチンなど)も乱れる
– 免疫システムや代謝もじわじわ影響を受ける

→ 結果として
「動き・感情・やる気・免疫」が全部、低空飛行になる可能性があるってこと。

—

日常でイメージすると、こんな声をよく聞きます。

– 「前より怒りにくくなったけど、笑えなくもなった」
– 「妄想は減ったけど、なんか“自分じゃない感じ”が続く」
– 「太りやすくなって、風邪もひきやすい気がする」
– 「やめたいけど、主治医からは“ずっと飲む前提”で話される」

頭の中の流れとしては、

1. 今の症状がつらい
2. とりあえず薬で抑えたい
3. 落ち着いてくる
4. 「このまま一生?」と不安になる
5. 自分で減らす → うまくいかない → 余計こわくなる

こんなループになりがちなんです。

—

ここで本題の「栄養療法」とのつながり。

栄養療法って、
薬を否定するためのものじゃなくて、

– ブレーキ(薬)だけに頼る状態から
– アクセル(体の自己調整力)も育てていく

ための「土台づくり」です。

シンプルに言い換えると、

→ 「脳と体が“普通レベル”で働ける材料をちゃんと入れよう」
ってこと。

精神症状がある人の体の中では、よくあるのが

– タンパク質不足 → 神経伝達物質の材料が足りない
– 鉄・亜鉛・ビタミンB群不足 → ドーパミンやセロトニンの合成が不安定
– 血糖値ジェットコースター → 気分・集中が乱高下
– 腸内環境の乱れ → 炎症が脳にも飛び火

こういう「見えないノイズ」が山ほど走っています。

すると、同じInvegaの量でも、

– 栄養状態がボロボロ → 副作用が出やすい、メンタルも不安定
– 栄養状態が整っている → 少ない量で安定しやすい、減薬の余地も出やすい

という差が出てくる。

つまり、

薬の問題だけに見えることの、かなりの部分は
「土台(栄養・睡眠・腸・血糖)がガタガタだから増幅されている」

ってことなんです。

—

僕から見ると、Invegaみたいな抗精神病薬を使っている人ほど、

1. 「長期的な副作用のリスク」を冷静に知る
2. 「急にやめるヤバさ」も同時に理解する
3. そのうえで「栄養と生活習慣で“減薬できる体”を作る」

この3ステップをセットで考えるのが現実的です。

臨床経験から言うと、
「薬をやめる」よりも先に
「薬が効きやすく、副作用が出にくい体にする」ことをやった人の方が、最終的に

– 少ない量で安定したり
– ゆっくり減薬できたり
– 気分や思考の“自分らしさ”を取り戻したり

しやすいと感じています。

だからこそ、

– 今日からできる栄養のテコ入れ(タンパク質、B群、鉄・亜鉛チェックなど)
– 血糖を乱さない食べ方
– 腸内環境と炎症ケア
– 主治医と「超ゆっくり減らす」前提の対話

こういう「土台づくり」を学んでほしいんです。

Invegaの長期リスク情報は大事。
でも、それを知って不安になるだけじゃなくて、

→ 「じゃあ、自分の体側からできることを増やそう」

ここまでセットで考えると、
薬との付き合い方がかなり主体的になります。

また書きますね!

参考にした記事:
Invega Long-Term Effects: Managing the Risks Safely

Fanapt依存から抜け出す「脳と身体の土台づくり」

冨田のぞみ · 2026年1月31日 ·

こんにちは、宮澤です。

Diane Ridaeusによれば、Fanapt(一般名イロペリドン)は統合失調症や双極性障害に使われる「非定型抗精神病薬」だけれど、15年ほど使われてきたわりに長期使用のデータがまだまだ少なく、血糖・体重増加、心電図異常、勝手に動いてしまう不随意運動、肝障害、白血球減少、プロラクチン上昇(男性の乳房の張りや分泌、女性の月経トラブルや骨密度低下)、認知機能低下、嚥下障害、ドーパミン超感受性による精神症状悪化、死亡リスクの上昇などが懸念されるとのことです。さらにFanaptはアセチルコリンを強くブロックする「抗コリン作用」が強く、便秘・尿が出にくい・目のかすみ・認知機能の低下・心臓や眼のトラブル、ひどくなると「赤い・乾いた・見えない・おかしい・熱い・尿が出ない」といった中毒症状まで起こりうる。記事では、薬を一生続ける以外にも根本原因にアプローチする方法があること、減薬はかなり個別性が高いので慎重な戦略が必要なことなどがまとめられていました。

—

僕、昔から「映画の中の精神科シーン」をつい職業目線で見ちゃうタイプで。
主人公が薬を飲んでフラフラしながらも「まあ落ち着いてるからいいか」みたいな描かれ方、けっこうありますよね。

でも現場で話を聞いていると、リアルはだいぶ違う。
たとえば、

– 「夜は眠れるようになったけど、感情まで眠った感じがする」
– 「イライラは減ったけど、頭にモヤがかかったまま」
– 「太った、体が重い、やる気も出ない → さらに自己肯定感が下がる」

こんな声を、何年も同じ薬を続けている人から本当にたくさん聞きます。

—

僕から見ると、Fanaptに限らず「長期の抗精神病薬」を考えるときのポイントは、ざっくり言うとこんな感じです。

– ①「症状を消す」役割
→ 火事の火を消す消火器みたいなもの。急性期にはすごく大事。

– ②「脳と体のブレーキ」を踏みっぱなしにする負担
→ 年単位で続けると、
– ドーパミン:やる気・快楽のシステムが鈍る
– アセチルコリン:記憶・集中・自律神経・筋肉のコントロールが落ちる
こういう「見えにくいコスト」がじわじわ溜まる。

– ③「薬だけでバランスを取ろうとする」ことの限界
→ 生活・栄養・腸内環境・ホルモン・ストレスの構造がそのままだと、
どこかで「効かない」「副作用がきつい」「増量の繰り返し」になりがち。

だから、僕は栄養療法を「薬の敵」ではなく「薬の足場づくり」として使います。
頭の中のイメージはこんな感じ。

薬だけ:
「ぐらぐらのテーブルの上に、重たい花瓶を無理やり置いて立たせてる」って状態。

薬+栄養・生活の立て直し:
「まずテーブルの脚を補強する → そのうえで、花瓶を少し軽くしても倒れないようにする」ってこと。

—

臨床経験から言うと、Fanaptのような抗精神病薬を使っている方で「栄養状態がボロボロ」のケース、本当に多いです。

典型的なパターンをいくつか挙げると、

– そもそも食べてない/食べられない
→ 朝:コーヒーだけ
→ 昼:パンかおにぎり1個
→ 夜:コンビニ弁当+お菓子

– たんぱく質と鉄・亜鉛不足
→ 神経伝達物質(セロトニン・ドーパミン)を作る材料が足りない
→ 抗精神病薬を減らそうとしても、脳に「予備体力」がないから悪化しやすい

– ビタミンB群・マグネシウム不足
→ 解毒・代謝の能力が落ちている
→ 同じ量の薬でも「効きすぎる+副作用が出やすい」体になっている

– 腸内環境がガタガタ
→ 便秘or下痢、不規則な生活、甘いものと小麦やめられない
→ セロトニンの多くは腸で作られるのに、ここが炎症だらけ

こういう土台のままFanaptを何年も続けると、
記事にあるような「アセチルコリン抑制」「血糖・脂質の乱れ」「認知機能の低下」が、
生活習慣と合わさって一気に表に出てくるんです。

—

ここで「栄養療法って何をするの?」を、Fanaptの話と絡めて超シンプルに整理すると、

1. 抗コリン作用でダメージを受けやすいところを守る
 → 脳(記憶・集中)、心臓、消化、目、膀胱
 → 具体的には:
  - 良質な脂質(魚・亜麻仁・えごま)で神経の膜を守る
  – B群・マグネシウムで神経と代謝を回す
– 食物繊維と水分で便秘を最小限にして、腸からの毒素を減らす

2. ドーパミン・セロトニンの「材料」をしっかり入れる
 → たんぱく質(肉・魚・卵・大豆)、鉄、亜鉛、ビタミンC
 → 薬の量をいじる前に、「ガソリンタンクを満タンにしておく」イメージ

3. 血糖と体重コントロールを、薬任せにしない
 → 白米・パン・ジュース中心の「血糖ジェットコースター」生活をやめる
 → 低GIの主食+たんぱく質+脂質をセットにして、血糖の波を小さくする
 → これだけで、
  - イライラ
  - 急な不安
  - 集中切れ
  がかなりマイルドになるケースが多いです。

4. 「減薬の耐性」をつける
 → いきなり薬を減らすんじゃなくて、先に
  - 睡眠
  – 食事
– 日中の光浴び
– 軽い運動
  を整えておく
 → ここができている人は、同じペースで減らしても「ブレーキの戻り」がゆるやかになる印象があります。

—

読者の頭の中を勝手に代弁すると、

– 「薬をやめたいけど、またあのツラい状態に戻るのは絶対イヤ」
– 「でも、このまま一生飲み続けて、体がボロボロになるのも怖い」
– 「どこから手をつけたらいいか分からないし、主治医にどう相談すればいいのかも分からない」

こんな感じだと思うんです。

ここで整理すると、

– いきなりの断薬 → リスク高すぎ
– 主治医任せで「ただ飲み続ける」 → 体の長期リスクが見えないまま
– 自分でできる一歩 → 栄養と生活習慣で「脳と体の下地づくり」

ってこと。

だから僕は、
「薬の是非」より前に、まず

– 血糖のジェットコースターをおさえる
– たんぱく質とミネラルを増やす
– 腸を整える

この3つを、Fanaptみたいな強い薬を飲んでいる人こそ、最優先で学ぶべきだと思っています。
薬の量をどうするかを話し合うのは、その「基礎工事」が少しでも進んでからの方が、安全だし選択肢も増えるからです。

また書きますね!

参考にした記事:
Fanapt Long-Term Effects: Understanding the Risks

リアルタイム更年期ケア:ホルモン波を読み解く栄養戦略

冨田のぞみ · 2026年1月29日 ·

こんにちは、宮澤です。

先日、「Kara Fitzgerald, NDによれば…」という形で紹介されていたウェビナー告知を読んだんですが、要はこういう内容です。更年期・周閉経期のホルモンって、血液検査を数ヶ月に1回ポンと測るだけだと“瞬間の一枚写真”にすぎず、本当の姿が見えにくい。そこで、Miraという在宅ホルモンモニタリングツールを使って、エストロゲンやFSHなどを連続的に追いかけると、診断の精度が上がるし、HRT(ホルモン補充療法)の効果判定や調整もしやすくなる。実際の症例とサイクルチャートをもとに、「リアルタイムでホルモンを見ると、こんなふうに意思決定が変わるよ」という具体的なケーススタディをやりますよ、というのがこの記事の主旨なんです。

僕、ついこの前もNetflixで家族ドラマを見ていて、「お母さんが急にイライラして家族に当たってしまう」みたいなシーンに妙にリアリティを感じてしまって。臨床でも、40代後半〜50代前後の女性が「仕事も家もそこそこうまくいってるのに、心と体がジェットコースターみたいで自分じゃないみたい」と話してくれることがすごく多いんです。でも、その状態で病院に行って、採血を1回だけして「ホルモンは年齢相応ですね、様子みましょう」で終わるケースも少なくない。これって、映画の1シーンだけ切り取って「はい、この人はこういうキャラです」と決めつけるようなもので、本当はもっと波があって、背景があって、日によって全然違う顔をしているのに…という違和感をいつも持っていました。

僕から見ると、更年期のホルモンって「毎日値札が変わる株価」みたいなもので、月1回の株価チェックだけで投資戦略を立てるのは、さすがに無謀だよね、って感覚なんです。臨床経験から言うと、患者さんの頭の中はたいていこんな感じです。
→「夜中に何度も目が覚める」
→「イライラしたくないのに夫や子どもにキツくあたってしまう」
→「検査すると“異常なし”って言われる」
→「じゃあこのツラさは気のせい?メンタルの問題?」
このギャップを埋めるのに、リアルタイムなホルモンデータ+栄養療法の組み合わせは、かなり強力なツールだと思っています。

ここから栄養療法の話に自然に入りますが、僕がやっていることをざっくり書くと、

– からだ全体の「ホルモンを作る・運ぶ・代謝する」インフラを整える
– そのうえで、必要ならHRT(ホルモン補充)やサプリを“狙って”足す
– できるだけ「感覚」と「データ」を合わせていく

ってことなんです。

顧客(患者さん)の頭の中を、もう少しリアルに想像してみると…

– 「ホットフラッシュがいつ出るか分からない」
– 「会議の大事な場面で汗が噴き出したらどうしよう」
– 「寝つきが悪いから、明日の朝もボーッとしてミスしそう」
– 「とりあえずサプリはいろいろ飲んでるけど、何が効いてるのか分からない」

こういう“見えない不安”が渦巻いている状態なんですよね。

ここにリアルタイムのホルモンモニタリングを乗せると、頭の中のモヤモヤが、少しずつこう変わっていきます。

→「この週はFSHが高めで、寝つきも悪くなるパターンだな」
→「このタイミングで、糖質を控えめにして、マグネシウムとビタミンB群を厚めに入れておこう」
→「エストロゲンが下がり気味の時期は、気分の波も出やすいから、予定の詰め込みすぎを避けよう」

つまり、「なんとなくしんどい」から「この時期の私のパターンはこれ」というふうに、セルフマネジメントができるようになっていくんです。

栄養療法的に見ると、更年期ケアの土台はすごくシンプルで、

– 良質なタンパク質(ホルモンの原料)
– オメガ3脂肪酸(炎症とメンタルの安定)
– ビタミンB群・マグネシウム(ストレス耐性と代謝)
– 食物繊維と発酵食品(腸内細菌とエストロゲン代謝)

これを「ただなんとなく」じゃなく、「自分のホルモンの波に合わせて微調整する」って発想がポイントなんです。
ここに、Miraみたいな在宅モニタリングでFSHやエストロゲンの変化をリアルタイムに確認できると、

– 「あ、今は体が頑張って卵巣を叩いてる(FSH↑)時期だから、睡眠とストレスケアを手厚くしよう」
– 「この1ヶ月、HRTを変えた結果、ホルモンの波が落ち着いてきてるな。じゃあ栄養面はこのまま継続」

といったふうに、「手応えのある自己管理」がしやすくなる、というイメージです。

臨床経験から言うと、更年期世代の方がほんとうに欲しいのは
「若い頃のホルモン値に戻すこと」じゃなくて
「これから何が起こるか、だいたい読めていて、対処のカードを自分で持てている感覚」
なんです。

そのためには、

– 点(年1の健診や採血)じゃなく、線(経時的なデータ)でホルモンを見ること
– データに振り回されず、「自分の体感」と「生活パターン」とセットで理解すること
– そして、土台としての栄養・睡眠・ストレスマネジメントを“地味に継続”すること

この3つを、できる範囲でいいから押さえておくのが大事だと僕は思っています。
だからこそ、「ホルモン検査を増やすかどうか?」より前に、「自分のホルモンの波を言語化して、栄養と生活を微調整するスキル」を学ぶべきなんです。
検査は、そのスキルを後押ししてくれる“ナビゲーションツール”くらいに考えると、すごく使いやすくなります。

また書きますね!

参考にした記事:
[Is Infrequent Serum Hormone Testing Failing Peri- & Menopause Care? A Real-Time, Case-Based Guide](https://www.drkarafitzgerald.com/2026/01/28/webinar-hormone-testing-menopause/)

薬の常識では測れない「ビタミンDのほんとの実力」──最低ラインじゃなく“最適ライン”で身体のOSをアップデートする

冨田のぞみ · 2026年1月24日 ·

こんにちは、宮澤です。

Orthomolecular Newsによれば、ビタミンDに関する2025年の主要論文を総まとめしたレビューが出ていて、「ビタミンDをどのくらい摂るべきか」というガイドラインは、これまでの“薬のルール”に縛られたRCT(ランダム化比較試験)だけじゃなく、観察研究(コホート、疫学研究)もちゃんと根拠として採用していくべきだ、という流れがはっきりしてきたそうです。25(OH)Dという血中ビタミンD指標が高いほど、がん、心疾患、脳卒中、糖尿病、アルツハイマー、腎疾患、呼吸器疾患など主要な死因の多くで「発症・死亡リスクが下がる」ことが次々と示されていて、「600〜800 IUで十分」という旧来のガイドラインよりも、むしろ2,000 IU以上、場合によっては4,000〜6,000 IUくらいまで上げて、血中濃度40〜70 ng/mLくらいを目標にした方が、全身的な病気予防には適しているんじゃないか、という話になっているんですね。

—

僕、栄養の勉強を本気で始める前って、「ビタミンD=骨のビタミン」くらいのイメージしかなくて。映画でよくある、老人がカルシウムのサプリ飲んでるシーンあるじゃないですか。あの延長線上にビタミンDを置いてたんです。でも、臨床現場やデータを追いかけるようになってみると、全然イメージが変わった。
・冬になると毎年風邪をひきまくる人
・なぜか一年中だるい人
・「検査はどこも異常なし」なのに体調が安定しない人
こういう人の背景を調べると、「日光にほとんど当たっていない + ビタミンDがめちゃくちゃ低い」ってパターン、すごく多いんです。で、サプリと生活習慣を組み合わせて25(OH)Dを40ng/mL前後まで上げていくと、「あれ、冬でもけっこう元気なんですが」「そういえば最近風邪ひいてないですね」とか、じわじわ身体の“ベースライン”が変わっていく。この論文レビューが言ってることって、僕から見ると「現場感覚とかなり合ってるよね」って話なんです。

—

臨床経験から言うと、ビタミンDの話って、だいたいこんな誤解からスタートします。

– 太陽に当たってるから足りてるはず
– 健康診断で何も言われなかったから大丈夫
– サプリは1,000 IUくらいで十分でしょ?
– 多く飲むと毒になるんじゃないの?

でも、実際のデータをのぞいてみると……

– 日本人の多くが「30 ng/mL以下」=国際的には“不足〜欠乏”ゾーン
– オフィスワーク+日焼け止め常用だと「10 ng/mL台」なんてザラ
– 1,000 IU/日だと、20→30 ng/mLに持ち上げるのがやっと、という人も多い
– 4,000 IU/日くらいでも毒性報告はほぼなく、安全域はかなり広い

ってことなんです。
つまり僕たちの頭の中にはこういうイメージがある。

> 「とりあえず“最低ライン”守れてればOKでしょ」

でも実際には、

> ・最低ライン(骨がギリ折れないレベル)
> と
> ・最適ライン(免疫・脳・血管まで守れるレベル)
>
> は、まったく別もの

ってこと。
今回の記事もまさにそこを数字で示していて、

– 600〜800 IU → 25(OH)Dを「欠乏からとりあえず脱出」レベル
– 2,000 IU → 30 ng/mLを超える人が増える
– 4,000〜6,000 IU → 40〜70 ng/mLに入り、全身的な病気リスク低下が見えてくる

ざっくりこういうイメージだと理解しやすいと思います。
で、太っている人(BMI高め)は、同じ量飲んでも血中濃度が上がりにくいので、さらに多めが必要になる、ってこと。

—

僕から見ると、今回のOMNSの記事が一番大事だと思うポイントはここです。

**「薬と同じルールで栄養を評価したら、ほとんどの栄養は負け戦になる」**ってこと。

薬のRCTはこういう前提で設計されてます。

– 何も飲んでない人 vs 薬を飲んだ人
– できるだけ他の条件をそろえる
– それ以外は変えちゃダメ(生活指導も最小限)

でも、ビタミンDみたいな“土台の栄養”って、本来はこういう世界で働いてる。

– すでにみんな多少は体内に持っている
– 食事・日光・サプリ・生活で常に変動している
– カルシウム・マグネシウム・ビタミンK2など他の栄養とのチームプレー

だから「もともと25(OH)Dが30 ng/mLある人を集めて、1,000 IUだけ足しました → 差が出ませんでした → 効果なし」ってやっても、それは**“設計が悪いRCT”**であって、「ビタミンDが効かない」って意味じゃないんです。
記事の中でも、ヒーニーが提案した“栄養RCTの条件”が紹介されていて、

– 低いビタミンD濃度の人だけを対象にする
– 25(OH)Dを十分高くできる量を投与する
– コファクター(他の栄養)も整える
– 結果は「飲んだかどうか」じゃなく「どこまで血中濃度が上がったか」で見る

こういう条件を満たさないと、そもそも“栄養の実力を測るテスト”になってないよね、ってことなんです。

—

ここで、一歩引いて「読者の頭の中」を想像してみます。

多くの人の頭の中は、だいたいこんな感じになってることが多い。

– テレビの医者「ビタミンDは効果なしの研究も出ています」
→ 「あ、やっぱりサプリって怪しいんだな」と思う
– 別の本「ビタミンDでがんも感染症も予防できる!」
→ 「どっちなんだよ」と混乱する
– 結果 → 「よくわからないから、とりあえず何もしない」

これを整理すると、

> 「研究の質がバラバラ」+「栄養のテスト方法がそもそもズレてる」
>
> → 見かけ上“結果がバラバラ”に見える
> → メディアが都合のいいところだけ切り取る
> → 一般の人はますます混乱する

ってことなんです。
だから、僕たちがやるべき思考は、

– ① 「研究デザインは妥当か?」
– ② 「どのくらいの量を、どのくらいの期間、どのレベルの人に使ったのか?」
– ③ 「血中濃度はどこまで上がったのか?」
– ④ 「観察研究で一貫した傾向は出ているか?」

ここを押さえないと、「結論だけつまみ食い」になってしまうんですね。

—

臨床経験から言うと、現実世界ではこんな“流れ”で変化していく人が多いです。

1. 検査してみる → 25(OH)Dが「20 ng/mL前後」しかない
2. 2,000〜4,000 IU/日+日光+食事で、3ヶ月〜半年かけて40 ng/mL前後へ
3. 風邪をひきにくくなる、花粉症が軽くなる、気分の落ち込みがマイルドになる
4. 「なんか、ベースの体力が上がった感じがする」と自覚してくる

もちろん個人差はあります。でも、“土台のエネルギー”や“炎症レベル”がじわじわ改善していく感じを訴える人はすごく多い。
今回紹介されていたNHANESやUKバイオバンクのデータも、まさにそれを裏づけていて、

– 25(OH)Dが30 ng/mL以上の人
→ 心疾患、がん、呼吸器疾患、腎疾患などの死亡率が有意に低い
– 75 nmol/L(30 ng/mL)を超えるような人
→ 糖尿病や脂質異常症、甲状腺や副甲状腺のトラブルのリスクも下がる

っていう流れになっているんです。
つまり、現場感覚でいうと、

> 「ビタミンDは、“特定の病気の薬”じゃなくて、“身体全体のOSアップデート”に近い」

ってこと。
これを理解していると、
「RCTで○○に有意差が出なかったから効果なし!」
という見出しを見ても、簡単には揺さぶられなくなります。

—

栄養療法的にまとめると、僕が大事だと思うポイントはこうです。

– ビタミンDは「骨のビタミン」ではなく、「全身の調整役」
– ガイドラインの“最低量”と、健康維持の“最適量”は別物
– 薬のルールで作られたRCTだけを見ていると、栄養の価値は過小評価される
– 観察研究+メカニズム+(条件を満たした)RCTを組み合わせて読む必要がある
– 自分の25(OH)Dを一度測ってみて、「どのゾーンにいるか」を知るのがスタートライン

栄養療法って、
「このサプリ飲めばOKですよ」
っていう世界じゃないんです。

– 自分の状態を数字で知る
– ライフスタイルと栄養の“土台”を整える
– 必要ならサプリで「最適ゾーン」に押し上げる

こういう“設計”を学ぶことなんですね。
だから、今回のビタミンDの話も、

> 「ビタミンDってすごいらしいよ!」
> で終わらせる話じゃなくて、
>
> 「自分の身体のOSを、科学的に整えるための考え方を学ぼう」

っていう話なんです。

—

僕としては、
・なぜビタミンDだけじゃなくマグネシウムやビタミンK2も一緒に見るべきなのか
・日本人の生活で、どうやって安全かつ効率よくビタミンDを上げるか
・検査値を見ながら、どこまでを目標にするか

こういうところを、また別の回で具体的に分解していきたいなと思っています。

また書きますね!

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