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臨床分子栄養医学研究会

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腸は「繊維の銘柄」で育てる時代

冨田のぞみ · 2026年4月15日 ·

こんにちは、宮澤です。

先日読んだ論文ベースの記事で面白かったのが、「食物繊維は“量”より“種類”が超大事」という話。ざっくり言うと、僕らが「一日◯gの食物繊維をとりましょう」とか言ってる世界観はかなりざっくりで、本当はレジスタントスターチ、オート麦βグルカン、アカシアファイバー、バオバブみたいな“性格の違う繊維”をミックスしてとることで、腸内細菌がいろんな短鎖脂肪酸(酪酸・プロピオン酸・酢酸など)を作りやすくなり、腸のバリア・血糖・脂質代謝・炎症コントロールまで良い方向に動いていく、っていう内容です。さらにポリフェノール(ブドウ種子エキスなど)も腸内細菌の「エサ兼調整役」みたいに働いて、プロバイオティクス(とくにアッカーマンシアみたいな次世代系)の働きを後押しするよ、だから複数の繊維+ポリフェノールを組み合わせたサプリも出てきている、という流れでした。

—

僕、映画を見るときもだいたい「腸」のこと考えてて(笑)。
ヒーローものを観てても、「この人、糖質ばっか食べてそうだな…腸内細菌どうなってるんだろ」とか思っちゃうんです。

日常の外来でも同じで、
「サラダけっこう食べてます」
「ヨーグルト毎日とってます」
って人の腸内環境を検査すると、
あれ? そんなに多様性ないぞ? みたいなことが結構ある。

その人の“頭の中”を想像すると、たいていこんな感じです。

– 食物繊維=レタスかキャベツのサラダ
– 腸にいいもの=ヨーグルト一択
– お通じが出てれば腸はOK→血糖値や脂質、メンタルは別問題

でも実際は、

「お通じが出ている」
 ≠「腸内細菌が多様で、代謝も炎症もいい感じ」

なんですよね。

腸内細菌からすると、

– いつも同じサラダ
– 毎日同じヨーグルト
– 時々オートミール

って、
職場のランチが毎日コンビニおにぎりツナマヨ一択、みたいな世界。

最初は「まあまあ悪くない」けど、
だんだん飽きてパフォーマンス落ちる、そんなイメージです。

—

僕から見ると、今回の記事が言っている要点はかなりシンプルで、

→「腸内細菌に“いろんなエサ”を届けろ」ってことなんです。

ざっくり整理すると、

– 繊維にはいろんな“個性”がある
– レジスタントスターチ
– βグルカン(オート麦)
– アカシアファイバー
– 果物系ペクチン(バオバブなど)
– 不溶性食物繊維(野菜の筋っぽいとこ)
– ポリフェノール(ブドウ種子・ベリー・カカオなど)

– それぞれが違う細菌の“推しメシ”になる
→ Bifidobacteriumが喜ぶもの
→ Akkermansiaが伸びやすいもの
→ 酪酸菌がクロスフィードで活発になる組み合わせ など

– その結果として出てくるのが
→ 酪酸(腸のエネルギー&バリアのガードマン)
→ プロピオン酸・酢酸(血糖や脂質、食欲シグナルに関与)
っていう短鎖脂肪酸たち

だから「とりあえずイヌリンだけ」「とりあえずサイリウムだけ」だと、
ある程度は効くけど、全体の“腸内オーケストラ”を鳴らし切れてないことが多いんです。

—

臨床経験から言うと、
血糖・脂質・メンタル・アレルギー・肌荒れあたりで悩んでる人って、

– 糖質や脂質の量
– カロリー
– タンパク質

にはけっこう気をつけているのに、

「繊維の“ポートフォリオ”」をほぼ意識していない。

ここを少しいじるだけで変わる人が、かなり多いです。

たとえば、こんな組み立て方:

– 朝:
– オートミール+オート麦βグルカン
– そこにきな粉(大豆の繊維+タンパク)、シナモン(ポリフェノール)

– 昼:
– 雑穀入りごはん(レジスタントスターチ)
– 豆たっぷりのスープ(レジスタントスターチ+水溶性繊維)

– 間食:
– ナッツ+カカオ入りビターチョコ(ポリフェノール)
– ドライイチジクやプルーン(不溶性+水溶性+ポリフェノール)

– 夜:
– 根菜&海藻サラダ(不溶性+水溶性)
– 発酵食品少し(味噌、キムチなど)

ここに、どうしても食生活で足りないところを
– レジスタントポテトスターチ
– アカシアファイバー
– バオバブ系の粉末
みたいなサプリで必要最低限足していく、という発想。

大事なのは、

「何グラムとるか?」より先に
「どれだけ“違うタイプの繊維”を、腸に毎日届けているか?」

を考えることなんです。

—

僕の感覚では、
・睡眠を整える
・スマホ時間を減らす
と同じくらい、

「腸内細菌への投資を多様な繊維で行う」

って、これからの栄養療法のベースになるべきだと思っています。

腸は完全に“長期投資の口座”みたいなもので、
今日ちょっと頑張ったからといって、明日いきなり別人にはならない。

でも、

– 繊維の総量を増やす
– 繊維の“種類”を意識して増やす
– ポリフェノールも「腸に届く成分」としてカウントする

この3つを3〜6か月くらい粘り強くやると、
血糖・脂質・肌・メンタル・睡眠の「じわ〜っとした改善」を感じる人が多いんです。

だから僕は、「カロリー計算より、まず“腸の多様性づくり”を学ぶべき」と思っています。
その入口として、「食物繊維=量+種類で考える」って発想を、ぜひ持っておいてほしいです。

また書きますね!

参考にした記事:
Beyond fiber quantity: the role of fiber diversity in shaping the gut microbiome

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