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冨田のぞみ

体のサビをほどく「フェロトーシス栄養戦略」

冨田のぞみ · 2026年5月5日 ·

こんにちは、宮澤です。

Kara Fitzgerald, NDによれば、「フェロトーシス」という鉄と脂質の酸化が絡む新しい細胞死が、老化や2型糖尿病、心血管疾患、脂肪肝、認知機能低下の“見落とされてきた共通メカニズム”じゃないかと言われています。この記事では、このフェロトーシスの仕組みと、それを見つけるためのバイオマーカー、そして栄養素を中心とした介入で“治療可能な栄養欠乏症候群”として扱えるかもしれない、という最新の視点が紹介されています(※ウェビナーの案内記事ですね)。

—

僕、昔からSF映画とかで「老化を止める薬」みたいな話が出てくると、つい真面目にメモを取りたくなるタイプでして。
でも現実世界にいると、そんな魔法の薬よりも日常で会う人たちの「ちょっとした不調」の方がずっとリアルなんですよね。

例えば、外来でよくある会話。

– 「健康診断はなんとかOK。でも年々疲れやすいんですよね」
– 「血糖もコレステロールも“少し高め”って言われたくらい」
– 「頭が前より回らない感じがするんですけど、歳だからってことですかね?」

こういうとき、多くの人の頭の中はたぶんこんな感じです。

> 「まあ歳だし、会社のストレスもあるし、仕方ないか」
> 「サプリも気になるけど、何を飲めばいいか分からない」
> 「病気ってほどじゃないから、病院でちゃんと相談しづらい」

この「グレーゾーン」の違和感、実はフェロトーシスみたいな
“静かに進むサビつき”とかなりリンクしている可能性があるんです。

—

ざっくり言うと、フェロトーシスってこういう現象です。

– 鉄(Fe)が多すぎたり、バランスが崩れる
– 細胞膜の脂質が“サビる”(=酸化される)
– その結果、細胞がゆっくり壊れていく
→ これが積もると、代謝・肝臓・心血管・脳にダメージが出る

で、この記事の面白いポイントはここ。

> 「これは単なる“老化の運命”じゃなくて、
> 栄養不足・栄養アンバランスとして“介入可能”かもしれない」

って視点なんです。

—

僕から見ると、フェロトーシスって

– 「体の中で起きている“見えないサビ”」
– それを
– 鉄のコントロール(とりすぎ・蓄積をどう防ぐか)
– 抗酸化システム(グルタチオン、GPX4など)
– 良質な脂質(細胞膜そのものの“素材”)
この3つを軸にケアしていく話

として理解すると、臨床現場の感覚とすごくつながります。

臨床経験から言うと、
検査上は「ちょい高め」「グレー」レベルの人でも、

– フェリチンやトランスフェリン飽和度などの鉄代謝
– 肝機能の微妙な異常
– 酸化ストレスや炎症マーカー
– オメガ3/オメガ6バランス、脂肪酸プロファイル

なんかを総合してみると、

「あ、この人は“早めにサビ取り”を始めたほうがいいな」

というパターンが結構あるんです。

ここで大事なのは、

→ サプリを山ほど飲めばいい
→ 肉を全部やめればいい

みたいな極端な話じゃないってこと。

むしろ、

– 鉄:
– 不必要な鉄サプリを何となく続けていないか
– 赤身肉一辺倒になっていないか
– 献血や検査で“溜まりすぎ”をチェックしているか

– 脂質:
– 揚げ物・加工食品・安い植物油まみれになっていないか
– オメガ3、オメガ9、そして最近注目されているC15:0みたいな
「細胞膜の質を上げる脂」をちゃんと入れているか

– 抗酸化:
– グルタチオンを支える栄養(ビタミンB群、セレン、NAC、
多様なポリフェノールなど)を、食事ベースで取れているか

こういうベーシックな栄養療法を
「老化対策」じゃなくて「フェロトーシス対策」として設計し直すと、
すごく意味がクリアになるんです。

—

顧客の頭の中をもう少し言語化すると、

– 「老化は止められないけど、老け方は選びたい」
– 「薬に頼り切る前に、できることはしたい」
– 「でも、ネット情報が多すぎて何から始めればいいか分からない」

ここに対して、僕が栄養療法で伝えたいのは、

> 「あなたの“サビやすさ”は、検査と栄養設計でかなり変えられる」
> 「フェロトーシスを意識すると、
> “なんとなく健康っぽいこと”から“ポイントを絞った介入”に変わる」

ってことなんです。

だからこそ、

– 鉄・脂質・抗酸化のバランスを
– 検査で可視化して
– 食事と栄養でコツコツ最適化していく

この「地味だけど一番効く作業」を、
もっと多くの人が“学びながら実践”してほしいなと思っています。

「フェロトーシス?なんか難しそう…」
って感じるかもしれないけど、

噛み砕いてしまえば、

> 「体のサビを、鉄と脂と栄養からコントロールして、
> 老化と慢性疾患のスピードを落とす技術」

ってこと。

だから、
アンチエイジングとか、未病ケアに興味がある人ほど、
フェロトーシスと栄養療法はちゃんと学ぶべきテーマなんです。

また書きますね!

—

参考にした記事:
[Ferroptosis & Aging: The Missing Link in Cardiometabolic and Liver Disease](https://www.drkarafitzgerald.com/2026/05/04/ferroptosis-aging-biomarkers-treatment/)

「『欠乏しなければOK』では守れない健康──ビタミンDから学ぶ“栄養を設計する”という発想」

冨田のぞみ · 2026年5月3日 ·

こんにちは、宮澤です。

—

Orthomolecular Newsによれば、ビタミンDの国際的な第一線研究者たちが「現在のビタミンD推奨量や政策は、本当に人々の健康を守れているのか?」をテーマに、2026年5月21日にオンライン公開パネルディスカッションを開くそうです。IOM(医学研究所)の統計的な誤りの指摘、既存ガイドラインの問題点、妊娠・授乳・乳幼児期・免疫・慢性疾患との関係など、ビタミンD研究の最前線を総ざらいし、「どれくらいの血中濃度をどのくらいの摂取で目指すべきか」「公衆衛生の政策をどう見直すべきか」を議論する場になります。オーソモレキュラー医学ニュースサービスは、このイベントを「エビデンスに基づきながらも一般の人にも開かれた対話」と位置づけていて、録画も無料公開される予定です。

—

僕、映画を見るときけっこう職業病が出ます。
病院のシーンがあると、つい「その検査値どうなんだろ」とか「この人、絶対ビタミンD欠乏してそう」とか、余計なことを考えちゃうんですよね。

最近見た海外ドラマでも
・一日中オフィスでPC仕事
・ストレスフル
・太陽ほぼ浴びない
・妊娠中、もしくは小さい子どもがいる
みたいな人がゾロゾロ出てきて、「現実もだいたいこんな感じだよな…」と思いながら見ていました。

実際、クリニックでも
→ オフィスワーカー
→ 妊婦さん
→ 小さいお子さんのママ
→ 慢性疲労・うつっぽさ・アレルギー体質
このあたりの方のビタミンDを測ると、かなりの確率で低い。

でも、みんなの頭の中はだいたいこんな感じです。

– 「ビタミンD?名前は聞いたことある」
– 「日光浴びとけば足りるんじゃないの?」
– 「サプリはなんか怖い」
– 「でも検査するほどのものだとは思ってない」

ここに、今回のパネルディスカッションのテーマがガチっとハマります。
つまり、
「公的な“推奨量”と、実際に健康を守るのに必要な“量”がズレてるんじゃない?」
って話なんです。

—

私から見ると、ビタミンDの問題って「量の問題」じゃなくて「設計思想の問題」なんですよね。

今の多くの公的ガイドラインは
→ 「欠乏さえ防げばOK」
という発想で組まれていることが多い。

でも臨床経験から言うと、
→ 「血中25(OH)Dがぎりぎり欠乏ラインを越えたくらい」
では、
・気分の安定
・免疫バランス
・妊娠・授乳中のトラブル予防
・骨折リスクの低下
こういった“生活レベルで実感できる健康”までは届かないことが多いんです。

栄養療法の視点で見ると、ポイントはすごくシンプルで、

– 食事ガイドライン=「平均的な人が欠乏症にならないための最低限」
– オーソモレキュラー的アプローチ=「その人が最もよく機能するゾーンを探る」

この差なんです。

今回のパネルは、
・統計の取り方の問題(IOMの計算ミスの指摘)
・RCTだけを重視しすぎると現場感覚とズレるよね、という話
・妊娠・出産・授乳の「本当に知りたい」のに一番エビデンスが少ない領域
・「サプリを何IU飲むか」ではなく「血中濃度をどう設計するか」へのシフト
こういうところを一気に議論するので、
「ビタミンDって結局どれくらい必要なの?」
とモヤモヤしている人にはかなりヒントになるイベントだと思います。

僕自身は、
・検査で血中濃度を見て
・ライフスタイル(日光・緯度・服装・仕事環境・妊娠の有無)を聞いて
・必要に応じてサプリで“個別調整”する
というやり方が、一番現実的で安全だと考えています。

「みんな同じ量を飲んでおけば安心」という世界観は、
これからの栄養療法ではたぶん通用しない。

だから、
・ビタミンD=骨のビタミン、くらいの認識をアップデートしたい人
・妊娠や子どもの健康について、自分でちゃんと勉強したい人
・公的ガイドラインをうのみにせず、自分のデータをもとに考えたい人
は、ビタミンDをきっかけに「栄養を設計する」という発想を学ぶべきだと思っています。

最後にポイントだけ整理すると、

– 「日光浴びてれば大丈夫」時代は、ライフスタイル的にもう終わってる
– 「欠乏症にならない」レベルと「ベストパフォーマンス」は全然違う
– 必要なのは
→ 血液検査
→ ライフスタイルの棚卸し
→ 個別の最適量の設計
– ビタミンDは、その入口として学ぶ価値が高い栄養素

こういうことなんです。

また書きますね!

「サプリより先に“太陽”を処方しよう──オーソモレキュラーで考える、賢い日光との付き合い方」

冨田のぞみ · 2026年5月2日 ·

こんにちは、宮澤です。

Orthomolecular Newsによれば、現代医療がどれだけ発達しても「慢性疾患が減らない」背景には、そもそもの前提条件=環境要因が満たされていないことがある、その代表が「日光」だ、という話が紹介されています。日光はビタミンDをつくるだけじゃなく、体内時計の調整、血管での一酸化窒素の働き、ミトコンドリアのエネルギー産生、ホルモンバランス、代謝の調整など、全身のシステムを“司令塔的”に整える入力だという視点です。リスク(皮膚がんなど)だけを強調する今までのメッセージから一歩進んで、「個々人に合わせた、賢い日光との付き合い方」を学ぼう、というのが、第11回 Sunshine Month(サンシャイン月間)の趣旨とのこと。オーソモレキュラー医学としては、「安全で効果的な栄養療法」の一部として、日光+栄養をセットで再定義しよう、という流れなんですね。

—

僕、実は昔かなりのインドアで、休日の最高の贅沢が「カーテン閉めてNetflix三昧」でした。
朝からパジャマのまま、コーヒーだけ飲んで、気づいたら夕方。
ふと窓の外を見たら、既に日が暮れてて、「あ、今日一歩も外出てないじゃん」みたいな。

で、その頃って、なんとなく気分も落ちやすいし、
寝つきも悪いし、朝も起きづらいし、肩もこるし、ずっと疲れてる。

でも当時の僕の頭の中って、だいたいこんな感じでした。

– 「疲れた → サプリで栄養足そう」
– 「眠れない → メラトニンとかマグネシウムかな」
– 「気分が上がらない → セロトニンっぽいサプリかな?」

全部「サプリでなんとかする」発想。
この時点で、外に出て日光浴びる、って選択肢がほぼないんです。

でも、ある時たまたま海外の論文と、このOrthomolecular系のニュースを読み込んでいくうちに、
「あれ、僕がサプリで必死に補おうとしてるもの、かなり日光由来じゃない?」
と気づいたんですね。

そこから、僕の中の優先順位がガラッと変わりました。

—

僕から見ると、「日光」ってサプリで言うと“マルチビタミン+マルチホルモン+体内時計リセット剤”をまとめて一気にとるような行為なんです。臨床でも、血液検査でビタミンDが低くて、睡眠・メンタル・代謝・慢性疲労・頻繁な風邪…みたいなセットで抱えてる人って本当に多い。で、栄養(Dやマグネシウム、オメガ3など)を整えつつ、「日中の屋外」「朝の光」「夕方のちょい散歩」をセットで変えてもらうと、薬を増やさなくても、体調全体の“ベースライン”が上がるケースがかなりあります。もちろん紫外線のリスク管理は必要だけど、「怖いから基本は避ける」がデフォルトだと、人間の設計図そのものとズレていく。僕の結論としては、日光は「敵ではなく、正しく扱うべき強力な味方」で、その力を活かすためにこそ、オーソモレキュラー=栄養療法を学んで、身体側の準備(栄養状態・抗酸化力・代謝)を整えるのが筋だと思っています。

—

じゃあ、読んでくれてるあなたの頭の中はどうなってるか?を、ちょっと想像してみると…

– 「日焼けしたくない → できるだけ日陰・日焼け止めフル装備」
– 「ビタミンD足りないって聞く → とりあえずサプリ買う」
– 「忙しくて外出る時間ない → 通勤とコンビニの往復だけ」
– 「肩こり・寝つき悪い・朝しんどい → 年齢のせい/仕事のせい」

たぶん、こんな感じの人、多いと思うんです。
で、ここに僕がよく使う“整理の図”を重ねると、こうなります。

—

■ 健康の土台は、「サプリ」より前に「環境入力」

身体への大きな入力って、ざっくり言うと

– 光(太陽光)
– 空気(呼吸・酸素)
– 水
– 温度
– 食事(栄養)
– 体の動き(運動・姿勢)
– 情報(ストレス・感情)

この中で、現代人が一番極端に減らしてるのが
→「光(特に自然光)」なんです。

言い換えると、

– 室内でLEDを浴び続ける生活
 =「ずっと薄暗い曇り空の中で、夜だけやたらまぶしい」世界にいるようなもの

– これでは体内時計も、自律神経も、ホルモンも、エネルギー産生も
 うまくスイッチのオン・オフができない

で、その結果として出てくるのが、

→「なんとなくの不調のフルコース」

なんです。

—

■ 日光は「ビタミンD製造機」以上のもの

よくある誤解は「日光=ビタミンD」。
もちろんそれも大事なんですが、それだけじゃもったいない。

日光がやっていることを簡単に並べると…

– 体内時計のリセット
→ 朝の光で「一日24時間のスタートボタン」を押す
→ 夜のメラトニン(睡眠ホルモン)も“ここ”から逆算される

– 一酸化窒素(NO)の放出
→ 血管を広げる・血圧を整える・血流を良くする
→ 「なんか頭がスッキリする」「肩こりが軽い」につながる

– ミトコンドリアの活性
→ エネルギー産生の工場に火を入れるイメージ
→ 「朝からちゃんとエンジンがかかる身体」をつくる

– 自律神経・ホルモンバランス
→ 日中の交感神経、夜の副交感神経の切り替え
→ コルチゾール(ストレスホルモン)のメリハリをつける

– ビタミンD
→ 免疫・骨・筋力・メンタル・ホルモン…を底から支える栄養

こうやって見ると、

「日光浴びない=これ全部にブレーキかけてる」

ってことなんです。
ビタミンDだけサプリで足しても、体内時計も血流もミトコンドリアも放置、だと、
やっぱり“何か足りない”感じになりやすい。

—

■ 「栄養療法 × 日光」で何が変わるか

僕が栄養療法の相談を受けるとき、
血液検査の数値とかサプリ以前に、こんなことを確認します。

– 朝、起きてから何分以内に太陽光を浴びていますか?
– 平日の屋外時間は、一日トータルでどれくらい?
– 日光に対して「肌がんリスク>メリット」というイメージを持っていませんか?

この3つ全部が「ヤバいくらい低い」人が、本当に多い。
で、そういう人にやってもらうのは、

– 朝:起きて30分以内に、5〜15分でいいから外で光を浴びる
 (窓越しじゃなく、直接の光)

– 昼:ランチのとき、スマホいじりつつでいいので外へ出る
 (歩ければベストだけど、立ってるだけでもOK)

– 夕方:帰り道に、1〜2駅分だけ歩いてみる
 (西日でも十分「今日が終わる合図」になる)

これを「サプリ+食事改善」と同時にやってもらうと、

→ 寝つきが自然に良くなった
→ 変な時間に目が覚めにくくなった
→ 朝のダルさがマシになった
→ 気分の浮き沈みが少しマイルドになった

こういう変化が出てくる人が、かなりの割合でいます。

ここでポイントなのは、

– 栄養だけでもダメ
– 日光だけでも足りない

ということ。
体は「環境の入力+その材料(栄養)」の両方が揃って初めて、設計図どおりに働く。
オーソモレキュラーって、本来そういう“環境込みの栄養設計”の話なんです。

—

■ だから、「日光と栄養」をセットで学ぶべき

多くの人の頭の中には、

– 健康対策 = サプリ・運動・食事 をどうするか

で終わっていて、

– 「光環境(太陽光 vs 人工光)」をどう設計するか

が、すっぽり抜け落ちていることが多いんですね。

でも、「慢性疲労」「なんとなくの不調」「メンタルの揺れ」「睡眠の質の悪さ」って、
実はこの“光の設計ミス”から生まれてることが、相当ある。

だから僕としては、

– 日光のリスクだけを怖がるフェーズから
– 日光の「設計」と「栄養サポート」を学んで、自分の武器にするフェーズへ

ここにシフトしてほしいと思っています。

ちゃんと学べば、日光は「老化を早める敵」じゃなくて、
「あなたの身体の設計図を思い出させてくれる、強力な味方」になります。

そしてその力を100%使いこなすためにこそ、
栄養療法=オーソモレキュラーを学ぶ意味が出てくる、
僕はそう考えています。

また書きますね!

「太陽を“敵”にしない生き方──サプリだけに頼らない栄養療法と光の設計図」

冨田のぞみ · 2026年5月2日 ·

こんにちは、宮澤です。

Orthomolecular Newsによれば、今年で11回目になる「Sunshine Month(サンシャイン月間)」がスタートしていて、日光はビタミンDをつくるためだけじゃなく、体内時計、血管の一酸化窒素、ミトコンドリアのエネルギー産生、ホルモンや代謝まで広く調整する“環境入力”なんだ、というメッセージが強調されています。ここ数十年「紫外線=悪者」としての情報ばかりが先行した結果、人間の歴史的な生活スタイル(屋外で太陽を浴びてきた前提)と、現代の「屋内&ブルーライト生活」とのギャップが慢性疾患の増加につながっているのでは?という問題提起で、オーソモレキュラー(栄養療法)は「安全で効果的な栄養」を使って、そのギャップを埋めていこうという立場です。

—

僕、この前ひさしぶりに昼間の映画館に行ったんです。

外は快晴。
でも館内は真っ暗で冷房ガンガン。
2時間映画を観て、外に出た瞬間に
「あ、体がホッとした感じがする」と同時に
スマホでメールを確認してる自分がいて。

これ、今の僕らの生活そのものだなって思いました。

・移動 → 地下鉄や車
・仕事 → オフィスで蛍光灯とPC
・休憩 → カフェでまたスマホ
・夜 → 部屋でLED照明と動画

こういう1日って、実は
「太陽の光をほとんど浴びてない1日」
なんですよね。

だけど、頭の中はこうです。

> 「日焼けしたくない」
> 「シミが怖い」
> 「紫外線は老化の原因でしょ?」

だから、休日も
→ 日傘
→ 日焼け止め SPF50
→ 長袖
→ 念のため帽子

ここまでフル装備すると、
もはや「完全防御」。

結果として起きているのが

– なんとなくのだるさ
– 朝起きられない
– 気分が落ちやすい
– 肩こり・頭痛
– 太りやすい

で、みんなこう考えるんです。

→ 「運動不足かな」
→ 「ストレスかな」
→ 「歳のせいかな」

もちろんそれもあるんだけど、
もう一つ見落とされているのが

「太陽不足」

なんです。

—

私から見ると、今回のSunshine Monthのメッセージって、実は「日光の話をしているようで、栄養療法の本質の話」をしていると感じます。栄養療法って、サプリを足すテクニックではなくて、本来の人間の設計図に戻す作業なんですね。ビタミンDをサプリで補うことも大事だけど、それだけじゃなくて「太陽の光そのもの」が、体内時計・ホルモン・エネルギー産生を一括でチューニングしてくれる。だから僕の臨床経験から言うと、ビタミンDのサプリを飲むだけの人と、「朝の太陽+栄養改善」をセットで取り入れる人とでは、睡眠の質やメンタルの安定感、ダイエットの進み方が明らかに違うんです。日光を“敵”として避け切るのではなく、「いつ」「どれくらい」「どの部位」に浴びると自分の体が一番ご機嫌かを知っていく作業こそが、栄養療法の実践なんだと僕は思っています。

—

ここから、もう少し「顧客の頭の中」を整理してみます。

多くの人の本音って、こんな感じじゃないでしょうか。

– シミは作りたくない
– でも、元気にはなりたい
– サプリは飲んでるけど、いまいち変化がわからない
– そもそも何からやればいいか、よくわからない

ここに対して、僕がよくお伝えしているシンプルな整理はこれです。

1. 太陽は「0か100か」じゃない
– 焼けるまで海辺で寝る → やり過ぎ
– 一日中、室内&日焼け止めフル装備 → 引きすぎ
→ その“間”を探すのが現実的ってこと

2. 「時間帯」と「部位」をコントロールする
– 朝〜午前中のやわらかい光を
顔・腕・足に10〜20分当てる
– 真夏の正午は長時間を避ける
– シミが怖い人は、顔はUVケアしつつ
腕・足・首筋で日光を受ける
→ 「全部守るか全部捨てるか」じゃなく、設計できるってこと

3. 太陽+栄養=セットで考える
– 日光だけ浴びて、
・タンパク質不足
・加工食品多め
・マグネシウム不足
だと、ビタミンDもうまく働きづらい
– 逆に、サプリだけ飲んで
太陽ゼロだと、体内時計もホルモンもズレたまま
→ 光と栄養は、ペアで効くってこと

4. 「なんとなく不調」は太陽不足サインのことが多い
– 朝、起きるのがしんどい
– 午後になると頭がボーっとする
– 夜、変に目が冴える
そんな方に
「まず1〜2週間、毎朝10分だけ外に出てみて」
とお願いすると
→ 睡眠と気分がかなり変わるケースが多いんです

ここで重要なのは

「太陽を浴びろ」という根性論ではなく
「太陽をどう“設計”するか」

なんです。

—

栄養療法的に整理すると、太陽ってこういう存在です。

– ビタミンDを作る“原料”
– サーカディアンリズム(体内時計)の“リセットボタン”
– 血管を拡げて血流をよくする“スイッチ”(一酸化窒素)
– ミトコンドリアを元気にする“外部チャージャー”

つまり、

太陽を適切に使える人ほど
→ サプリや治療の「効き」も良くなる

ってことなんです。

僕のところに来る方でも

– サプリはすでにたくさん飲んでいる
– でも、症状はガチッと改善しない

というケースが本当に多い。

問診で生活パターンを聞いていくと

– 平日はほぼ太陽ゼロ
– 休日もショッピングモールか家

みたいなことがよくあります。

そこで

– 朝の5〜15分の外光
– 昼のちょっとした散歩
– 夜はスマホ時間を短くして照明を落とす

これを「栄養療法の一部」としてセットで提案すると、
血液データだけでは見えない部分が、スッと改善していくんです。

—

だから僕は、栄養療法を学びたい人・実践したい人ほど

→ 太陽との付き合い方を学ぶべき

だと思っています。

「何mg飲めばいいか」より前に
「どう生きれば、身体が正しく働くか」という設計がある。

その設計図のなかで
– ビタミンD
– マグネシウム
– オメガ3
– ビタミンC …

みたいな栄養素・サプリが
“ピース”としてハマっていくイメージです。

・太陽を完全に避ける生活
・サプリだけでなんとかしようとする発想

この2つは、どちらも人間の設計図からズレてる。
僕はそう考えています。

「日焼け=悪」か「太陽神話」か、どちらか極端に振れるんじゃなくて

– 自分の肌質、体調、ライフスタイルを踏まえて
– 太陽と付き合う“自分なりのルール”をつくる

そのプロセスこそが、栄養療法の実践であり、
一生モノの健康スキルになっていくはずです。

また書きますね!

「ビタミンDは“がん予防サプリ”じゃない──全身のバリアを守る『SLBSモデル』という新しいカラダの見方」

冨田のぞみ · 2026年4月24日 ·

こんにちは、宮澤です。

Orthomolecular Newsによれば、ビタミンDは「がん予防の栄養素」どころか、腸・血管・肺・脳・皮膚など全身の「バリア機能」をコントロールする“司令塔”で、ビタミンD不足になると腸のリーキーガットだけでなく、血管・脳関門などあちこちの壁が同時多発的にゆるみ、慢性炎症やがん、自己免疫疾患、加齢性疾患の土台になるという「全身リーキーバリア症候群(SLBS)」という新しいモデルで説明できる、という内容でした。

—

この前、夜ふらっとコンビニ行ったら
明け方近いのに、エナドリとカップ麺買ってる若い人がずらっとレジに並んでて。

「みんな、明日も仕事(か学校)なのに、これで体もつのかな…」って、余計なお世話をしつつ、僕もおでんを握りしめて並んでました。

で、帰り道にふと思ったんです。

僕らって
・睡眠削る
・ジャンク増える
・ストレス溜める
・日光浴びない
このコンボを毎日くらってるのに
「なんで急に体調崩れるんだろう?」って不思議がるじゃないですか。

でも、今回のビタミンDの話って、
これをすごくシンプルに説明してくれるんですよ。

→「体のあちこちにある“壁”が、ジワジワ穴だらけになってる」ってことなんです。

腸の壁、血管の内側、脳を守る血液脳関門、肺の粘膜、皮膚のバリア。
それをまとめて守る“現場監督”の一人がビタミンDで、
不足すると、現場の職人(タイトジャンクションたち)がサボりはじめる。

その結果、
・腸から毒素や未消化タンパクが漏れる(→リーキーガット)
・血管から炎症物質が漏れる(→動脈硬化・高血圧リスク)
・脳のバリアがゆるむ(→認知機能への影響)
・皮膚のバリアが崩れる(→アトピー・湿疹)

こんな感じで、一個一個は「ちょっとした不調」なんだけど、
全部つながって「慢性炎症体質」になっていく、って構図なんですね。

—

僕から見ると、この“全身リーキーバリア症候群(SLBS)”って概念は、栄養療法の現場感覚とものすごく相性がいいです。

臨床経験から言うと、ビタミンDが不足してる人って、
・腸が弱い(ガス・下痢・便秘・食後のだるさ)
・風邪ひきやすい
・肌トラブルが多い
・なんとなくメンタル不調
・炎症系マーカーや自己抗体が高め
このセットを抱えていることが本当に多い。

血液データを眺めると、
「腸だけが悪い」「免疫だけが変」「血管だけが問題」って、単独で起きてるわけじゃないんです。

→むしろ「バリア系がまとめてヘタってる」って見たほうが、パズルがきれいにハマることが多いんですよ。

で、そのハブになっているものの一つがビタミンD、って考え方。
これは、ただの流行りネタじゃなくて、
・タイトジャンクション(細胞と細胞をくっつける“チャック”)の発現を上げる
・炎症を鎮める方向に免疫をチューニングする
・抗菌ペプチドを増やして、バリアの“自衛隊”を強くする
…という、分子レベルのメカニズムとちゃんと整合しているんです。

だから僕は、
「ビタミンDは『足りてればOKなビタミン』じゃなくて、
 “バリアを守るシステム”として設計図の中心にいる栄養素」
って認識で扱ったほうがいいと思ってます。

—

ここまで読んで、頭の中はこんな感じじゃないですか?

> 「じゃあ、とりあえずサプリでビタミンD飲めばいいんでしょ?」

これ、ほぼ全員が思うやつです。
でも、ここでちょっとだけブレーキ。

ビタミンDはたしかに重要なんだけど、
※単体でガンガン飲めばすべて解決、って話ではない※です。

バリアを守るには、ざっくりいうと:

– 原料
– ビタミンD
– ビタミンA(粘膜バリア)
– 亜鉛(上皮修復)
– オメガ3脂肪酸(抗炎症)

– 環境
– 加工食品・糖質過多 → 腸バリアの敵
– 睡眠不足 → 修復タイムを奪う
– ストレス過多 → コルチゾールがバリアを傷つける
– 日光不足 → ビタミンDの自前合成ができない

つまり、体のバリアって、

「サプリ1粒で建て直す」ものじゃなくて
→「栄養+生活習慣でコツコツ修繕していく“家”」みたいなものなんです。

家だって、

・雨漏りしてるのにそのまま
・床はギシギシ
・外壁はヒビだらけ

なのに、玄関だけリフォームしても意味ないですよね。
僕らのバリアも同じで、
腸・血管・脳・皮膚を「一つの家」として見る感覚が大事。

—

今の話を、もう一歩だけ実務寄りにまとめます。

**「バリアを守る」ために、現実的にできること**

1. まず、自分のビタミンD値を知る
– 血液検査:25(OH)D
– 目標の目安:
→ 30 ng/mL未満:不足ゾーン
→ 50 ng/mL前後:論文的に“防御ライン”とされやすい

2. 生活習慣の“バリア破壊要因”を一つずつ潰す
– 毎日の:
→ 過剰な砂糖・スナック・揚げ物
→ 睡眠5時間生活
→ 一日中室内&日光ゼロ
このあたりを、「全部完璧」じゃなくて
→「1つだけでも改善」から始めるのが現実的です。

3. サプリを使うなら“設計”して使う
– ビタミンD単体より
→ ビタミンD + K2
→ できればマグネシウムも意識
– 何mg飲めばいいかは
→ 目的、体重、血中濃度、既存疾患で変わるので
本当は検査+専門家相談がベスト。

4. 「なんのために飲むのか」をイメージする
– 風邪予防ではなく
– がん予防だけでもなく
→ 「自分の体の“壁”をメンテして、炎症体質から抜ける」ために飲むってこと。

この「イメージ」があるだけで、
・なぜ食事も変えるべきか
・なぜ睡眠も大事なのか
・なぜストレスケアも外せないのか
全部、一本の線でつながります。

—

だから僕は、これからの栄養療法では

「どのサプリが効くか?」よりも
「あなたのバリアは、どこから・どれくらい漏れているのか?」

を一緒に考えることが大事になってくると思っています。

ビタミンDは、その“バリア診断と修復”の入口として、
すごくパワフルな指標であり、ツールなんです。

・慢性的なだるさ
・なんとなくの不調
・検査では“異常なし”だけど調子が悪い

こういうときこそ、
→「全身リーキーバリア」という見方と、ビタミンDをはじめとする栄養の視点を学ぶべきなんです。

また書きますね!

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