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臨床分子栄養医学研究会

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冨田のぞみ

「とりあえず」を卒業する戦略的一杯のススメ

冨田のぞみ · 2026年4月21日 ·

こんにちは、宮澤です。

最近、夜中にAmazonプライムで映画をダラダラ観るのが小さな楽しみなんですが(笑)、この前ふと気づいたんです。
登場人物が「とりあえずコーヒー」「とりあえずビール」って何度も口にするじゃないですか。
僕たちの日常もけっこうそれに近くて、

– 朝 → とりあえずカフェラテ
– 昼 → とりあえずおにぎりとペットボトルのお茶
– 夕方 → とりあえず甘いラテかエナジードリンク

みたいな「とりあえず」で一日終わってる人、多いと思うんですよね。
でも本当は、体って「とりあえず」じゃなくて、「戦略的に欲しい栄養」がある。
そこにちゃんと応えてあげると、エネルギーの出方も、メンタルの安定感も、老化のスピードも変わってくる。
今日は、その「戦略的な一杯」として面白いレシピを紹介しながら、栄養療法の考え方をゆるっと話します。

—

### Kara Fitzgerald, NDによれば…

Kara Fitzgerald, ND が紹介している「Vegan Megaboost Shot」は、ビーガンや植物性中心の食事の人が不足しやすい栄養を、一気にカバーするための“栄養濃縮ショット”です。ヘンプシードで完全アミノ酸とDHA、パンプキンシード(or バター)で亜鉛とポリフェノール、ほうれん草で葉酸やアピゲニン、マンゴーでフィセチンやリコペンなど、いわゆる「エピゲノム(遺伝子のスイッチ)」に働きかける栄養をギュッと詰め込んでいて、メチル化(解毒・炎症コントロール・DNAの安定に関わるプロセス)をサポートするよう設計されているのがポイント。作り方はシンプルで、水・ヘンプシード・パンプキンシードバター(または種)・ほうれん草・冷凍マンゴー・バナナ・塩をミキサーで滑らかになるまで回すだけ。バナナを抜けば血糖コントロール重視のプログラムにも対応でき、ほうれん草はケールなど他の葉物にも置き換えOKという、応用のきくレシピです。

—

### 「朝、なんとなく疲れてる」の正体って?

僕のクリニックでも、
「健康診断はセーフなのに、なんか疲れてる」
「メンタルが安定しないけど、どこが悪いと言われるわけでもない」
って人が本当に多いんです。

この状態、ざっくり言うと頭の中はこんな感じになってます↓

– カロリーは足りてる → でも「材料」が足りない
– 食べてはいる → でも「細胞レベルの修理キット」が不足
– 血液検査は正常 → でも「遺伝子まわりの微調整」が追いついてない

要は、
「お腹は膨れてるけど、体が本当に欲しい栄養は入ってきてない」
ってこと。

さっきのVegan Megaboost Shotは、そこをかなり的確に突いていて、

– タンパク質の“質” → ヘンプシードでアミノ酸バランスを整える
– ミトコンドリア(発電所) → 良質な脂質 & 微量栄養素でサポート
– メチル化(DNAのスイッチ調整)→ 葉酸・ベタイン・亜鉛などで後押し

こういう「細胞をちゃんと動かすための部品」を一気に入れてあげる一杯になっているわけです。

—

### 僕から見ると、このレシピは「お守り」じゃなくて「チューニング」

僕自身も20代のころは、
朝はコンビニのパンとコーヒーでヘロヘロ、
午後は血糖の乱高下で眠くて仕事が進まない、
みたいな典型的な“糖質ローラーコースター”生活を送ってました。

そこから栄養療法を学んで実感したのは、

– 「何カロリー食べるか」より
– 「どんな分子を、どんな組み合わせで入れるか」

が圧倒的に大事、ってことなんです。

臨床経験から言うと、Vegan Megaboost Shotみたいなドリンクは、

– サプリをガチャガチャ増やす前に
– 「まずはベースの食事の密度を上げる」ためのツール

としてかなり使いやすいな、と感じています。

特にこういう人には刺さりやすい↓

– ビーガン or ほぼプラントベースだけど、疲れやすい
– サプリより「食べ物」で整えたい
– 時間はない → でも健康は捨てたくない
– 冷たいスムージーなら流し込める、というタイプ

もちろん、これを飲めば「若返り確定」なんて話ではないです。
でも、DNAのメチル化やミトコンドリア、ホルモンバランスを支える栄養素を“まとめて入れる”という意味で、
「自分の体をチューニングする習慣」としてはかなり優秀なんですね。

僕の立場から言い切ると、
こういう一杯は“お守り”というより「日々のパフォーマンスを底上げするための仕組み」として使うのが正解、ってことなんです。

—

### 「じゃあ、僕たちは何を学ぶべき?」

ここまで読んで多分、頭の中はこんな感じになってるはずです↓

– 「なんか良さそうなのはわかった」
– 「でも、いちいち成分覚えるのは無理…」
– 「結局、何から始めればいいの?」

こういうときに大事なのは、
全部を一気に勉強しようとすることじゃなくて、

→「日常の“とりあえず”を、1個だけ“戦略的な一杯”に置き換える」

ことなんです。

例えば、

– 朝のカフェラテ → このMegaboost系ドリンクにチェンジ
– おやつの甘いスイーツ → 半分このドリンクに置き換え
– 夜食 → カップ麺じゃなくて、この一杯で終了

みたいに、「1日のどこか一か所」を差し替える。
それだけでも、
体内では「メチル化」「ミトコンドリア」「炎症コントロール」といったプロセスが、静かに・でも確実に変わり始めます。

だから僕たちが本当に学ぶべきなのは、

– カロリー計算よりも、「細胞が喜ぶ材料の選び方」
– “なんとなくの食事”を、“戦略的な一食”に変える思考
– 「一発逆転」ではなく、「毎日の一杯で未来を変える」という発想

この3つなんです。

Vegan Megaboost Shotは、その練習としてすごくいい教材。
一杯作るたびに、
「あ、今、自分のDNAのスイッチにいい刺激を入れてるな」
ってイメージしながら飲むと、栄養療法が一気に“自分事”になってきます。

—

また書きますね!

参考にした記事:
[Vegan Megaboost Shot](https://www.drkarafitzgerald.com/recipe/vegan-megaboost-shot/)

「糖尿病は“血糖値の病気”じゃない ─ 細胞レベルの壊血病としてとらえ直す3階建てケアモデル」

冨田のぞみ · 2026年4月18日 ·

こんにちは、宮澤です。

昨日、久しぶりに昔の映画「レナードの朝」を見返していて。
長年、原因がよく分からないまま「症状だけ」を薬で抑え続けるって、当事者も医療者も、実はけっこう怖いことだよな…とあらためて感じました。

日常でも似たこと、ありますよね。
エアコンの効きが悪いからって、リモコンの温度をどんどん下げる。
でも本当の原因は「フィルターが詰まってる」だけ。

温度(=数字)をいじっても、システム(=本体)が詰まってたら根本解決しない。
糖尿病も、まさにこれと同じ構造だな、と。

—

Orthomolecular Newsによれば、2型糖尿病は「血糖値の病気」ではなく、本当は「全身のシステムが壊れている病気」としてとらえるべきで、血糖値を下げるだけでは心筋梗塞や脳卒中、死亡リスクは十分に減らせないこと、大量の糖が細胞に入るビタミンCの通り道を邪魔して「細胞の中だけビタミンC欠乏=細胞レベルの壊血病」みたいな状態をつくり、酸化ストレスや炎症、血管障害を悪化させていること、そしてケトジェニック・低糖質などの代謝療法は重要だけどそれだけでは細胞の機能は完全には戻らず、「①血糖コントロール → ②代謝改善 → ③システム全体の回復(栄養・ミトコンドリア・ホルモン・毒素まで)」という3段階で考えないと、本当の意味での回復には届かない…というモデルが示されています。

—

僕のまわりでも

「検診のHbA1cは良くなった」
「薬も減った」

でも

・疲れやすい
・傷が治りにくい
・メンタルが安定しない

こういう人、かなり多いんです。

頭の中の優先順位はだいたいこう。

→ とりあえず血糖値を下げたい
→ 数字さえ良ければ安心したい
→ 食事はできるだけ今まで通りがいい

すごく自然な感覚です。
僕も患者側ならまず「数値」を見ちゃうと思います。

でも、身体の側から見ると優先順位は逆で

→ まず細胞の中がサビないこと(酸化ストレス)
→ エネルギー工場(ミトコンドリア)がちゃんと回ること
→ そのためのビタミン・ミネラル・ホルモンバランスが足りていること
→ その結果として血糖値が整う

っていう順番なんですよね。

—

臨床経験から言うと、低糖質やケトジェニックだけを頑張っても「思ったほど元気にならない人」が一定数いて、そういう人を詳しくみると

・ビタミンC、B1(チアミン)、マグネシウム、ビタミンDがガタガタ
・ストレス過多でコルチゾール高め
・睡眠の質が悪い
・重金属や環境毒性の暴露が強い

みたいに、「見えないところ」がボロボロなことが多いです。
そこを一緒に整えていくと

・同じ食事でも血糖の安定感が全然違う
・体調の「ベース」が底上げされて、リバウンドしにくい

という変化が出てくる。
だから僕は、血糖値はあくまで「結果のメーター」であって、「原因そのもの」ではない、という前提で治療を組み立てるようにしています。

—

この記事で面白いのは「糖尿病=細胞レベルの壊血病かもしれない」という視点。

ざっくりいうと

糖が多い
→ ビタミンCと同じ通り道(トランスポーター)を糖が占拠
→ 細胞の中にビタミンCが入りにくい
→ 血中では足りてるのに、細胞の中はビタミンC不足
→ 抗酸化力ダウン → 血管ボロボロ → 合併症

ってこと。

これ、めちゃくちゃ「しっくりくる」人、多いと思います。

・血糖がいい感じにコントロールされてるのに
→ 目、腎臓、神経のトラブルがじわじわ進む

・インスリンや薬は増やしたくないから糖質は減らした
→ でも疲れやすさやメンタルはあまり改善しない

「なんか釈然としない…」
このモヤモヤの正体の一つが、「細胞の中の栄養失調」なんです。

—

ここで、頭の中を整理してみましょう。

多くの人のイメージは

【糖尿病の図(イメージ)】
糖質のとりすぎ
→ 血糖値アップ
→ インスリンたくさん
→ インスリンが効かなくなる(抵抗性)
→ 糖尿病

なので対策も

→ 糖質カット
→ 運動
→ 薬 or インスリン

ここで止まりがち。

でも全体像はもっと層が深くて

【3階建てモデル】

1階:血糖コントロール(薬・インスリン・GLP-1など)
2階:代謝の調整(低糖質・ケトジェニックなど)
3階:システムの回復(オーソモレキュラー的アプローチ)

3階でやることは、例えば

・ビタミンC、B群、マグネシウム、ビタミンDなどの最適化
・ミトコンドリアのサポート(コエンザイムQ10、αリポ酸など)
・ストレスホルモン(コルチゾール)、甲状腺、性ホルモンのバランス調整
・重金属や環境毒性の評価とデトックスサポート

こういう「地味だけど効く」部分です。

—

身近な例えで言うと

・1階:とりあえず漏れている水をバケツで受ける
・2階:水道の元栓を少し締める
・3階:そもそもの配管を総点検して、サビや詰まりを直す

糖尿病のケアで多いのは

→ 1階で頑張ってバケツを増やす(薬の追加)
→ 2階で水道を締めてみる(糖質制限)

だけど、配管(=細胞・血管・ミトコンドリア・栄養状態)を見ずにやってる感じなんです。
だから

「ずっと水仕事してるのに、家はどんどん傷んでいく」

みたいな現象が起きやすい。

—

僕から見ると、この論文が言っている一番のポイントは

「糖尿病は“高血糖の病気”ではなく、“栄養失調と酸化ストレスで壊れたシステムの最終形の一つ”」

ってこと。

だから必要なのは

・血糖値を下げる技術
だけじゃなくて

・細胞の中にちゃんと栄養を届けるしくみを回復すること
・サビを減らして、エネルギー産生を正常化すること

なんです。

—

ここまで読むと、こんな声が聞こえてきます。

「そんなに色々やるの、正直めんどくさい…」
「サプリを増やせって話でしょ?」
「医者に任せておけばいんじゃないの?」

その感覚もよく分かります。

でも視点をちょっと変えると

→ ただ薬を増やすゲームから
→ 自分の体のシステムを理解して“メンテナンスできる人”になるゲーム

にアップデートできる。

これは、将来の医療費、自分の自由度、やりたいことの持久力、全部に効いてくる投資です。

—

だから僕は、糖尿病の人はもちろん、「境界型」や「家族に糖尿病が多い人」ほど

・血糖値の見方
・糖質の付き合い方
・そして「細胞レベルの栄養療法(オーソモレキュラー)」

を早めに学ぶべきだと思っています。

血糖値だけじゃなく

→ 自分のビタミン・ミネラル状態
→ ミトコンドリアの元気さ
→ ストレスとホルモンのバランス

ここまで見えるようになると、「なんとなく不調」がちゃんと地図を持った「攻略可能な課題」に変わっていきます。

次回は、この記事にも出てきた

・ビタミンC
・ビタミンD
・ビタミンB1
・マグネシウム

あたりを中心に、「糖代謝と細胞の元気」にどう効くのか、もう少し踏み込んで話しますね。

また書きますね!

腸は「繊維の銘柄」で育てる時代

冨田のぞみ · 2026年4月15日 ·

こんにちは、宮澤です。

先日読んだ論文ベースの記事で面白かったのが、「食物繊維は“量”より“種類”が超大事」という話。ざっくり言うと、僕らが「一日◯gの食物繊維をとりましょう」とか言ってる世界観はかなりざっくりで、本当はレジスタントスターチ、オート麦βグルカン、アカシアファイバー、バオバブみたいな“性格の違う繊維”をミックスしてとることで、腸内細菌がいろんな短鎖脂肪酸(酪酸・プロピオン酸・酢酸など)を作りやすくなり、腸のバリア・血糖・脂質代謝・炎症コントロールまで良い方向に動いていく、っていう内容です。さらにポリフェノール(ブドウ種子エキスなど)も腸内細菌の「エサ兼調整役」みたいに働いて、プロバイオティクス(とくにアッカーマンシアみたいな次世代系)の働きを後押しするよ、だから複数の繊維+ポリフェノールを組み合わせたサプリも出てきている、という流れでした。

—

僕、映画を見るときもだいたい「腸」のこと考えてて(笑)。
ヒーローものを観てても、「この人、糖質ばっか食べてそうだな…腸内細菌どうなってるんだろ」とか思っちゃうんです。

日常の外来でも同じで、
「サラダけっこう食べてます」
「ヨーグルト毎日とってます」
って人の腸内環境を検査すると、
あれ? そんなに多様性ないぞ? みたいなことが結構ある。

その人の“頭の中”を想像すると、たいていこんな感じです。

– 食物繊維=レタスかキャベツのサラダ
– 腸にいいもの=ヨーグルト一択
– お通じが出てれば腸はOK→血糖値や脂質、メンタルは別問題

でも実際は、

「お通じが出ている」
 ≠「腸内細菌が多様で、代謝も炎症もいい感じ」

なんですよね。

腸内細菌からすると、

– いつも同じサラダ
– 毎日同じヨーグルト
– 時々オートミール

って、
職場のランチが毎日コンビニおにぎりツナマヨ一択、みたいな世界。

最初は「まあまあ悪くない」けど、
だんだん飽きてパフォーマンス落ちる、そんなイメージです。

—

僕から見ると、今回の記事が言っている要点はかなりシンプルで、

→「腸内細菌に“いろんなエサ”を届けろ」ってことなんです。

ざっくり整理すると、

– 繊維にはいろんな“個性”がある
– レジスタントスターチ
– βグルカン(オート麦)
– アカシアファイバー
– 果物系ペクチン(バオバブなど)
– 不溶性食物繊維(野菜の筋っぽいとこ)
– ポリフェノール(ブドウ種子・ベリー・カカオなど)

– それぞれが違う細菌の“推しメシ”になる
→ Bifidobacteriumが喜ぶもの
→ Akkermansiaが伸びやすいもの
→ 酪酸菌がクロスフィードで活発になる組み合わせ など

– その結果として出てくるのが
→ 酪酸(腸のエネルギー&バリアのガードマン)
→ プロピオン酸・酢酸(血糖や脂質、食欲シグナルに関与)
っていう短鎖脂肪酸たち

だから「とりあえずイヌリンだけ」「とりあえずサイリウムだけ」だと、
ある程度は効くけど、全体の“腸内オーケストラ”を鳴らし切れてないことが多いんです。

—

臨床経験から言うと、
血糖・脂質・メンタル・アレルギー・肌荒れあたりで悩んでる人って、

– 糖質や脂質の量
– カロリー
– タンパク質

にはけっこう気をつけているのに、

「繊維の“ポートフォリオ”」をほぼ意識していない。

ここを少しいじるだけで変わる人が、かなり多いです。

たとえば、こんな組み立て方:

– 朝:
– オートミール+オート麦βグルカン
– そこにきな粉(大豆の繊維+タンパク)、シナモン(ポリフェノール)

– 昼:
– 雑穀入りごはん(レジスタントスターチ)
– 豆たっぷりのスープ(レジスタントスターチ+水溶性繊維)

– 間食:
– ナッツ+カカオ入りビターチョコ(ポリフェノール)
– ドライイチジクやプルーン(不溶性+水溶性+ポリフェノール)

– 夜:
– 根菜&海藻サラダ(不溶性+水溶性)
– 発酵食品少し(味噌、キムチなど)

ここに、どうしても食生活で足りないところを
– レジスタントポテトスターチ
– アカシアファイバー
– バオバブ系の粉末
みたいなサプリで必要最低限足していく、という発想。

大事なのは、

「何グラムとるか?」より先に
「どれだけ“違うタイプの繊維”を、腸に毎日届けているか?」

を考えることなんです。

—

僕の感覚では、
・睡眠を整える
・スマホ時間を減らす
と同じくらい、

「腸内細菌への投資を多様な繊維で行う」

って、これからの栄養療法のベースになるべきだと思っています。

腸は完全に“長期投資の口座”みたいなもので、
今日ちょっと頑張ったからといって、明日いきなり別人にはならない。

でも、

– 繊維の総量を増やす
– 繊維の“種類”を意識して増やす
– ポリフェノールも「腸に届く成分」としてカウントする

この3つを3〜6か月くらい粘り強くやると、
血糖・脂質・肌・メンタル・睡眠の「じわ〜っとした改善」を感じる人が多いんです。

だから僕は、「カロリー計算より、まず“腸の多様性づくり”を学ぶべき」と思っています。
その入口として、「食物繊維=量+種類で考える」って発想を、ぜひ持っておいてほしいです。

また書きますね!

参考にした記事:
Beyond fiber quantity: the role of fiber diversity in shaping the gut microbiome

40代からの「なんとなく不調」はアンドロゲン赤字かも

冨田のぞみ · 2026年4月1日 ·

こんにちは、宮澤です。

Kara Fitzgerald, NDによれば、40〜50代くらいの「なんとなくずっと不調」な男女の中には、見落とされがちな“アンドロゲン低下”が潜んでいることが多く、疲労感・やる気の低下・筋肉量ダウン・頭の回転の鈍さ・QOL低下などに深く関わっているそうです。このウェビナーでは、アンドロゲン(男性ホルモン系)の基礎的な生理作用から、DUTCHテストという乾燥尿によるホルモン検査の読み解き方、加齢やストレスとの関係、そしてホルモン補充だけでなく栄養やライフスタイルも含めた治療アプローチが、男女それぞれのケーススタディを通して解説されるとのことです。

—

僕、最近アクション映画を観ていて思ったんです。
若い頃の主人公って、徹夜しても翌日ピンピンしてるじゃないですか。
でも現実の僕らって、40代に入ると
「昔はこんなに疲れなかったのにな…」
「トレーニングしても筋肉つきにくくなったな…」
って、しみじみ感じる瞬間がある。

患者さんでも同じで、
・検診はオールA
・血液検査もほぼ正常
なのに
→「常にだるい」
→「前みたいに仕事に集中できない」
→「体型だけ中年になってきて、中身はついていかない」
こんな相談が本当に多いんです。

そこで話題になるのが「更年期」とか「ストレス」なんだけど、
実はその裏で静かに落ちているのが、こういうアンドロゲン系のホルモン。

 昔の自分:
 ・朝パッと起きられる
 ・ちょっと無理しても次の日には回復
 ・筋トレしたらすぐ体が変わる

 今の自分:
 ・朝からエンジンがかからない
・週末まで疲れを持ち越す
 ・同じように鍛えても「前と違う…」

この差って、
「根性が足りない」のでも「年だから仕方ない」でもなくて、
かなりの割合でホルモン+栄養+ストレスの“複合赤字”なんです。

—

私から見ると、この「アンドロゲンのブラインドスポット」って、日本でもかなりあるあるです。
臨床経験から言うと、多くの方は

– カロリーはとれているけど、たんぱく質・亜鉛・マグネシウムが不足
– ストレスと睡眠不足で、副腎がヘトヘト
– 糖質過多でインスリンが上がりっぱなし

→ その結果として、
 ホルモンが「作れない」「運べない」「効かない」状態になっている、というパターンが多いです。

つまり、
「ホルモンの検査をして補充する」だけじゃ足りなくて、

– 材料(栄養)が足りているか
– 工場(副腎・卵巣・精巣・肝臓)がちゃんと働ける環境か
– ゴミ出し(解毒・代謝)がつまっていないか

ここまでセットで見ないと、本当の意味で“元気さ”は戻りにくい。
だから僕としては、アンドロゲンを学ぶ=
「中年以降も、ちゃんとエネルギーと筋肉と集中力をキープする技術を学ぶ」ってことだと思ってます。

—

じゃあ、栄養療法の観点で、何から意識すればいいか。
ざっくり言うと、

1. 材料をちゃんと入れる
 - 体重×1.2〜1.5gくらいのたんぱく質
 - 亜鉛:牡蠣、赤身肉、卵、ナッツ
 - マグネシウム:海藻、豆類、ナッツ、カカオ

2. 工場を守る
 - 睡眠時間の「固定」(何時に寝るかを決める)
– 単純糖質を減らして、血糖のジェットコースターをやめる
– 過度な有酸素だけでなく、週1〜2回の軽い筋トレを入れる

3. ゴミ出しを整える
– アルコールの「頻度」をまず半減
– 毎日、野菜を“両手いっぱい”レベルで食べる
– 便通を1日1回以上に整える(ここ、ホントに重要)

これを続けながら、必要に応じてDUTCHテストみたいな検査で、
「今の自分のホルモンと、その代謝のクセ」を可視化する。

そうすると、
「なんか最近ずっとだるい」が
→「どこに負担がかかっているか、だいたい見当がつく」
に変わるんです。

つまり、
– なんとなくの不調を
– なんとなくのサプリでごまかす
のを卒業して、

→「自分のホルモンと栄養の関係を“設計し直す”」段階に行けるってこと。

だから僕は、40代以降の人ほど
「アンドロゲンと栄養療法」を学ぶべきだと思っています。
筋肉と気力の“老後資金”づくりみたいなものですね。

また書きますね!

参考記事:
The Androgen Blind Spot: Why Your Midlife Patients Still Feel Off
(英語・Dr. Kara Fitzgerald のサイト)

The Androgen Blind Spot: Why Your Midlife Patients Still Feel Off

薬だけに頼らない「脳の栄養リセット」入門

冨田のぞみ · 2026年3月28日 ·

こんにちは、宮澤です。

ATMC Teamによれば、今回紹介されていたMGさんのストーリーは「不眠・不安・うつ」で悩み、4種類の向精神薬を自力でやめられずに来所したところから始まります。信頼への不安や「自分でやめられない」ことへの抵抗がありつつも、安全で支え合える環境の中で、薬を減らしながら、自然由来のチンキや各種セラピー(マッサージ、鍼、サウンドヒーリングなど)を使い、睡眠や感情の安定を取り戻していったプロセスが語られています。その中で「自己信頼」「自分で選ぶ力」「境界線を引く力」が育ち、最終的には薬をやめた上で、これからは自分を大切にしながら人間関係を築いていくイメージが持てるようになった、という内容でした。

—

僕、昔から映画を観るときに「この人、もし栄養足りてたらここまで追い詰められなかったんじゃ…」って思っちゃうタイプなんです。
たとえば、夜眠れなくて深夜のキッチンでカップラーメンをすする主人公。
見ながら心の中でこうツッコむ。

「それ、血糖ジェットコースターまっしぐらだよ」って。

現実世界でも同じで、
・寝る直前までスマホ
・カフェインで昼を乗り切る
・疲れたら甘いもの
このコンボで「不眠・不安・気分の波」を抱えている人、めちゃくちゃ多いんです。
で、「メンタル弱いからだ」と自分を責めちゃう。

でも本当は、
心の問題というより「脳と体に必要な材料が足りてないだけ」ってケースも山ほどある。
MGさんのストーリーを読んで、僕はまさにそこを感じました。

—

僕から見ると、このATMCのケースって「メンタル=脳の機能=栄養と環境」という当たり前だけど見落とされがちな視点を、すごく分かりやすく示しているんです。薬をいきなり否定するわけじゃないけど、①安全な環境、②自律を尊重するスタッフ、③自然療法やボディワーク、④人とのつながり、こういう土台があるからこそ「薬を減らす」「自分を信じる」が現実的になる。僕の臨床経験でも、栄養状態を整えずに不眠や不安だけを薬で抑えようとすると、結局→用量が増える→副作用が増える→また薬を足す、というスパイラルになりがちなんです。だからこそ、感情のケアと並行して「血糖」「鉄・亜鉛・ビタミンB群」「腸の状態」をテコ入れする栄養療法は、かなり強力なベースになると考えています。

—

ここからは、もう少しだけ「栄養療法」の話を。

多くの人の頭の中って、こんな感じになってるはずなんです。

– メンタルがしんどい
 → まず思い浮かぶのは「カウンセリング」か「薬」
– ご飯のこと?
 → 「まあ、普通に食べてるし」「サプリは気休めでしょ」

でも、実際に体の中で起きてることはもっとシンプルで残酷で、

– セロトニンやGABAを作る材料が足りない
– 血糖が乱高下して、脳が「危険!」モードになってる
– 鉄・亜鉛不足でエネルギーも解毒も回らない

って状態だったりします。

ざっくりいうと、

– いつも不安で頭が休まらない
 → 血糖とカフェイン・アルコールの問題かも
– イライラ・落ち込みがジェットコースターみたい
 → タンパク質不足+腸内環境の乱れかも
– 寝つきが悪くて、朝はゾンビ
 → メラトニンの材料(トリプトファン+鉄+B6)が足りないかも

こういう「かも」が、実際にはかなりの割合で当たってるんです。

—

じゃあ、何から変えればいいのか?を、MGさんのケースをヒントに整理すると、

1. 「安全」と「安心」を先に作る
 → いきなり全部変えない。
 → まずは「完璧を目指さない」と決めること。

2. 血糖のジェットコースターを止める
 → 朝にタンパク質(卵・納豆・豆腐・魚)をちゃんと食べる
 → 甘い飲み物・菓子パンを「毎日」→「週に2〜3回」くらいに減らす

3. 睡眠の材料を足す
 → 寝る3時間前までに夕食を終える
 → マグネシウムを意識して摂る(海藻、ナッツ、にがり、サプリなど)

4. 脳の「サビ取り」と「土台作り」
 → 魚(EPA/DHA)、良質な油(オリーブオイル、えごま油など)
 → ビタミンB群(肉・魚・卵・レバー・玄米など)を毎日コツコツ

これ、全部やらなくてもOKです。
1つずつでいい。
「昨日よりちょっとマシな選択」が積み上がると、驚くほどメンタルは変わります。

—

臨床経験から言うと、
薬を減らしたい人ほど「栄養」と「睡眠」と「人とのつながり」をサボれないんです。

逆に言うと、

– 栄養がスカスカ
– 寝不足がデフォルト
– 一人で抱え込む

この状態で「薬だけやめたい」は、
ブレーキ外して坂道を下りながら「でも安全に止まりたい」と言っているようなものなんですよね。

だから、順番としては、

1. 体と脳に「材料」を戻す(栄養療法)
2. 安心できる人・場所を増やす(環境整備)
3. それから薬の調整を、主治医と相談しながらゆっくり

この3ステップで考えるのが現実的だし、安全です。
「心の問題」を意志の弱さだけで説明しない。
脳の仕組みと栄養の話を知って、自分のコンディションを自分でマネジメントしていく。
これが、MGさんが手に入れた「自己信頼」にもつながるし、僕が患者さんたちに一番身につけてほしいスキルなんです。

—

まとめると、

– メンタルの不調は「心だけの問題」じゃない
– 栄養・睡眠・環境を整えると、薬に頼りきりじゃない選択肢が見えてくる
– 自分の体と脳の仕組みを知ることは、「自分で自分を守る力」を育てること

ってこと。

だから、「メンタル弱いから…」と責めるより先に、
「自分の脳に、ちゃんと材料あげてたかな?」って視点を一度持ってみてほしいんです。
それが、栄養療法を学ぶべき一番の理由だと僕は思っています。

また書きますね!

参考にした記事:
Much Greater Inner Strength(MGさんのストーリーの原文はこちら)
https://www.alternativetomeds.com/blog/much-greater-inner-strength/

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