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臨床分子栄養医学研究会

あなたのサプリが効かない理由教えます

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セミナー

アドバンスコースのご紹介

宮澤賢史 · 2022年9月17日 ·

臨床分子栄養医学研究会では様々なご要望に応じて、多種類のアドバンスコースを公開しております。

栄養療法セルフケアコース

栄養療法で自分を知るためのセルフチェックを詰め込んだオンライン・コースです。

栄養療法をマスターするには、まず自分を知ること(自分の根本原因をチェックし、治療方針を組み上げてみる)のが一番早道です。

4つのステップに分けて分かりやすく解説しています。

  • ステップ1 自分に問診する(当てはまるものにチェックをつけるだけ)
  • ステップ2 検査をして確かめる(血液、毛髪、有機酸検査の結果を見ながらチェックするだけ)
  • ステップ3 自分に必要な治療を選ぶ(ステップ1、2の結果から総合判定票を埋めて、次に治療アクションシートにチェックをつけるだけ)
  • ステップ4 順番に治療する(治療順番チャートに書き込むだけ)

5分程度の短い動画で構成されていて、「これを知りたい」というピンポイントな知識習得に役立ちます。

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まごめじゅん特選オンラインコース

分子栄養学実践講座でも大人気のまごめじゅん先生が過去に行っていたコンテンツをまとめてご覧いただけます。

コンテンツは全16本

栄養療法って何?、一般的な医療とどう違うの?

エネルギー代謝などの回路など、一般の方が普段聞きなれないカタカナやアルファベットが満載の専門用語を並び立てても、伝わりません。

栄養カウンセラーを目指している方や今後、栄養セミナーをしたい方にぴったりな、患者さんや生徒さんにわかりやすくお伝えする際のコツもそれぞれの動画で触れられています。

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小池アドバンス

血液検査の深読みと分かりやすい解説でおなじみの小池雅美先生によるアドバンスコースです。

月に1回ZOOMにて講義と症例解析を行っています。

解析する症例は参加者による持ち寄りですので、「小池先生に解析してもらいたい!」という方におすすめです。(WEB版は講義部分のみを配信しますので、症例解析への参加はできません)

講義は子育てから栄養素に至るまで毎回違うテーマを幅広く扱っています。

アドバンスと書いてあるため敷居が高いと思われがちですが初心者さんも大歓迎です。

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鹿沼聡美の薬膳のすゝめ

美養薬膳研究家 鹿沼聡美先生の「分子栄養学」と「薬膳」を融合させたオンライン料理教室です。

毎月1回薬膳や東洋医学に関する講義と、薬膳を身近に感じていただき、日々の献立にとり入れやすい「簡単」で「美味しい」薬膳料理をご紹介していきます。

副腎疲労やお疲れの方は日々のお料理もなかなか大変です。

本当に簡単で美味しい料理を紹介しますので、日々の献立にお役立てください。

~こんなことをやってきました(一部抜粋)~

薬膳の基礎理論を腹落ちさせよう!今すぐ使える舌診(実習:簡単すぎるのに褒められる「うま塩肉じゃが」&秒速でできる副菜

「五臓」は「感情」で理解する!カウンセリングで使える東洋医学(実習:グルテンカゼインフリー!アレンジ自在の簡単「スパイスカレー」)

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大野真理の難しすぎない分子栄養学オンラインセミナー

  • 分子栄養学の基礎を簡単に説明してほしい
  • 分子栄養学を他の人にも勧めたいけど難しいと思われる。
  • クライアントにうまく説明できない。

など思う方は少なくありません。

この講座では、分子栄養学を初めて学ぶ方にもわかりやすくクライアントに説明するときに参考になるようなコンテンツを公開していきます。

毎月第3木曜日10:00からZOOMにて開催します。(動画公開もしますので見逃した方も安心です)

お申込みはこちら

分子栄養学実践講座受講者の出版した書籍のご紹介

冨田のぞみ · 2022年6月27日 ·

分子栄養学実践講座の受講者の方々が出版された本をご紹介します。

副腎疲労や腸内環境改善などに特化したもの本もあれば、根本原因を見つけ出すもの、食事にフォーカスしたものと様々で、中には専門的内容のものもありますが、「分子栄養学」という共通言語をマスターしている方ならすんなり読めるはずです。

アスリート医師が教える~最強のアンチエイジング食事術

アスリート医師が教える~最強のアンチエイジング食事術

黒田愛美先生 ゼティスビューティークリニック副院長
分子栄養学実践講座第9期〜
臨床分子栄養医学研究会 認定医

YouTubeの超人気チャンネルにも取り上げられたという書籍です。一緒にYouTubeもご覧になると良いかもしれません。

なぜ、人は病気になるのか?

なぜ、人は病気になるのか?

寺田武史先生 アクアメディカルクリニック院長
分子栄養学実践講座第13期〜
臨床分子栄養医学研究会 認定医

ストレス、不眠、運動不足、炎症といった分子栄養学の根本原因の集大成で、かなり濃い内容です。これがすっきり理解できれば講座受講しなくても良いかも?

体が勝手に元気になる だる消しスープ

体が勝手に元気になる だる消しスープ

御川安仁先生
ナチュラルアートクリニック院長
分子栄養学実践講座第1期〜
臨床分子栄養医学研究会 認定医

ミトコンドリアを増やし活性化させることで、体も元気になります。ミトコンドリアを活性化させるためのスープは材料もスーパーなどで手に入り、冷凍しておけばお湯を注ぐだけでいつでも食べることができます。

子どもが天才になる食事

子どもが天才になる食事~2週間で脳が生まれ変わり成績アップ!

菊池 則公氏 きくち針灸院 代表
分子栄養学実践講座第8期〜
臨床分子栄養医学研究会 認定指導カウンセラー

鍼灸師であり鍼灸院向けの分子栄養学講座も開催されている菊池 則公先生と学習塾経営をされているお兄様との共著です。食べ物の細かい解説が秀逸です。

食と栄養を学ぶための生物学

食と栄養を学ぶための生物学

塚元葉子氏
分子栄養学実践講座第12期〜
臨床分子栄養医学研究会認定カウンセラー

管理栄養士の教育用?として作られていますが、分子栄養学の基礎事項を押さえる本としても最適です。細胞の構造とか、小胞体ストレスとか、最低限の医学知識(タイトジャンクションの構造とか)などがコンパクトにまとめられています。

おとな女子はいつもなんだか調子が悪い

おとな女子はいつもなんだか調子が悪い

倉橋麻央氏
分子栄養学実践講座第10期〜
臨床分子栄養医学研究会 認定指導カウンセラー

健康や食事、サプリに興味があって分子栄養学のカウンセラーを目指したいけど、いまいち自分に何ができるのかわからない。そんな方が一番読むべき本はこれです。倉橋さんが10年間かかって自分の体調を克服して、その経験を活かしてカウンセラーになった経緯が書かれています。

サプリメントの正体

サプリメントの正体

田村忠司氏
株式会社ヘルシーパス代表取締役
分子栄養学実践講座第12期〜

医療機関向けサプリメントを製造販売している会社社長の著書。数多くあるサプリメントからどんな商品を選ぶべきなのかのヒントになります。

妊娠率8割 10秒妊活

妊娠率8割 10秒妊活

くろせまき氏
分子栄養学実践講座第12期〜
臨床分子栄養医学研究会認定カウンセラー

妊娠を成立させるためには子宮内膜を正常に保つことが大切です。簡単にできるエクササイズで子宮内膜の厚みを増すエクササイズを写真やイラストで紹介しているのでわかりやすい。また腸内環境改善のための食事法なども解説しています。

「週末断食」でからだスッキリ!

「週末断食」でからだスッキリ!みるみる痩せて、気分もUP!

田中裕規氏
分子栄養学実践講座第9期〜
臨床分子栄養医学研究会 認定指導カウンセラー

オートファジーを行うため、デトックスのためにも定期的に行うファスティングは効果的です。20,000人以上のファスティングを指導してきて著者が、ファスティングの方法だけでなく血糖値を安定させる方法も紹介されています。

疲れとストレスからの回復ごはん

心療内科医が教える 疲れとストレスからの回復ごはん

姫野友美先生
ひめのともみクリニック院長
分子栄養学実践講座第2期~

低血糖対策、グルテンフリーの入門書として最適です。姫野先生の本はどれもわかりやすいですが、これは特にイントロが漫画になっていて副腎疲労の人でも読み進めやすいです。

疲れがとれない原因は副腎が9割

疲れがとれない原因は副腎が9割

御川安仁先生
ナチュラルアートクリニック院長
分子栄養学実践講座第1期〜
臨床分子栄養医学研究会 認定医

副腎疲労や腸内環境など多くの根本原因とその対処法を平易にまとめてあり読みやすいため、患者さんにもおすすめです。

自己治癒力を高める医療

自己治癒力を高める医療~病気になるプロセスに寄り添う
小西康弘先生
小西統合医療内科 院長
分子栄養学実践講座第2期~

病気の上流を見るという考えは、まさに根本原因検索の考え方です。根本原因を見つけ出すバイオロジカル検査がどういうものかを知りたい方にも最適。

腸内細菌が喜ぶ生き方

腸内細菌が喜ぶ生き方

城谷昌彦先生 ルークス芦屋クリニック院長
分子栄養学実践講座第3期

腸疾患を患ったご経験を持ち、腸内フローラ移植を積極的に行っている筆者による腸バイブル。リーキーガットのこと、腸管修復4Rプログラムのこと、バイオロジカル検査の事から、酪酸に免疫細胞が反応して制御性T細胞が作り出されるといった、腸管の免疫臓器としての働きまで詳しく説明されています。

低炭水化物ダイエットへの警鐘

低炭水化物ダイエットへの警鐘

(翻訳)鈴木晴恵先生 鈴木形成外科院長
分子栄養学実践講座第1期

マンガでわかる 誰でも健康になれるノブナガ式食べ方大全

マンガでわかる 誰でも健康になれるノブナガ式食べ方大全

吉冨信長氏
分子栄養学実践講座第3期〜

文章+漫画の構成なのでとにかく読みやすい。その中にも吉冨さんらしくエビデンスが満載の一家に1冊おいて欲しい本です。スーパーで何を選ぶべきか、何を避けるべきかを明確に示しているので初心者にもおすすめです。

マンガでわかる ココロの不調回復 食べてうつぬけ

最新版 マンガでわかる ココロの不調回復 食べてうつぬけ

奥平智之先生 山口病院副院長

分子栄養学実践講座第16期〜

「テケジョ(鉄欠乏女子)」を世に広めた大ベストセラー本。症例を漫画で分かりやすく紹介、解説しているので年単位で不調があるけど原因が分からないや、鉄欠乏と言われたことがあるけどどうしていいか分からないという方に特に分かりやすい本です。

体と心の不調が消えていく ゆる食事術

体と心の不調が消えていく ゆる食事術

圓尾和紀氏

分子栄養学実践講座第15期〜
臨床分子栄養医学研究会 認定カウンセラー

YouTubeのチャンネル登録者14万人を超える大人気管理栄養士まるおさんの著書

「病院に行くほどでもない不調」を抱えていて食事が大切なのは分かるけど、何からはじめればいいの?という方向けに、段階的に食事改善の方法が紹介されています。

いくなり全てを変えるのは難しいかもしれませんがゆる~く始めることならできるのではないでしょうか?

元気なカラダを手に入れる3つのミト育

寺田武史先生 アクアメディカルクリニック院長
分子栄養学実践講座第13期〜
臨床分子栄養医学研究会 認定医

ミトコンドリアを元気に育てる(ミト育)のためにトライアスリートである寺田先生が行っている方法を公開しています。

食事や腸内環境、デトックスについても触れられているため分子栄養学の初心者でまず何から取り組んだらいいのか分からない方に最適な1冊です。

やさしい分子栄養学

鹿沼聡美

分子栄養学実践講座第13期〜
臨床分子栄養医学研究会 認定カウンセラー

元々医療関係ではない著者が 「まずは、ココを押さえておきたい!」 「最低限、ココがわかれば、自分でも取り組める!」をまとめた1冊

栄養で人生は変わる

那須 由紀子

心療内科に行く前に食事を変えなさい

姫野友美

口臭を気にする女、気にしない男

櫻井 直樹

不安・パニックは栄養不足が原因です

神楽 恵子

その他、分子栄養学のおすすめ書籍

コロナの2年間で起こったこと、これから間違いなくおこること

宮澤賢史 · 2022年1月2日 ·

明けましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願いします。
​
お正月、ゆったり過ごされていますか?ゆっくりしていると、頭が冴えて次々といろんなことがひらめきます。今日は今後の栄養療法の方向性の話です。
​
コロナ禍の2年間は、経済の二極化が進んだそうです。富裕層の世帯数は2013年以降一貫して増えているのに、Yahooニュースは、コロナの影響で生活が苦しいという記事ばかり。中間層の人がどんどんいなくなっているんです。
​
これは、知識社会に適応できない人の収入が増えないために起きている状況です。

知識を持っている人、上手く使える人とそうでない人の差は10年前から結構あったのですが、直接あっての営業とか、店頭でのパフォーマンスとか、プレゼントの手渡しとか、そういう物質社会の良い面を出す機会が激減したため、差が顕著に現れたんです。

​
その差を分けているのは知識です。どんなビジネスが順調で、どんなビジネスがジリ貧か、完全に分かれています。同じもの作りでも、「はじめに物ありき」で売っている場合はジリ貧、知識に基づいて作られた物を売っている場合は順調。
​
例えば僕が去年買った青いiMac。

カラーバリエーションが選べるようになったのでノリで買ったのですが、恐ろしく早いです。動画編集も問題なし。マイクロチップが変わるとこんなに変わるのですね。
​
今までApple社は、パソコンの心臓部であるマイクロチップをインテル社から供給してもらっていたのですが、ついに自社開発に成功しました。設計段階からMacのOSに最適化できたようで、その結果CPU性能は85パーセント、グラフィックス性能は最大2倍です。このインパクトは大きく、Appleの時価総額(会社の規模)は値上がりを続け、世界1位を独走中です。
​
反対にインテル社の株は今年ピークから25%も落ちました。独占的な供給元から、下請けに成り下がったためです。ユーザービリティ含む様々な知識を集約してチップを設計したAppleに、まず製品ありきでやってきたインテルはなす術がなくなってしまいました。
​
​
サプリメントの業界も同じです。
​
10年前まではサプリメント会社が実権を握っていました。
その時はインテルと同じく「まず商品ありき」だったから。
​
アメリカで話題になった栄養素とか、日本で解禁になった成分とか、そういうのを決めてキャンペーンを張り、それに消費者が追従する。
​
それが当たり前でした。
​
​
でも今は違います。特に海外では臨床現場での経験をフィードバックした、明らかに治療を意識したサプリメントが数多く出るようになりました。
​
例えば、DaVinci LaboratoriesのCandida away

  • マグネシウム(カンジダのアセトアルデヒドを分解する酵素の補酵素)
  • セルラーゼ(カンジダのバイオフィルムを破壊する酵素)
  • カプリル酸、グレープフルーツシード(抗真菌作用)
  • ベタインHcl(胃のpHを下げて抗菌作用を持つ)
  • ベルベリン(腸管の炎症抑制)


と、まさにプロがカンジダ除菌に使うプロトコールをこの1本で再現しています。

このような医療者や患者のニーズを組んで、臨床経験からのフィードバックを盛り込んだ知識集約型のサプリが今の主流になりつつあります。
​
​
まず製品ありきで、なんとなく販売したサプリメントは全く売れず、抗酸化、デトックス、ファスティングなど明らかな目的を持つ知識集約型のサプリメントはバカ売れ。
​
以上の例からもわかるように、この二極化は知識の差です。この2年で知的所有者に向けて、そうでない人から急速にお金の移動が起きました。
​
おそらく、今年からその流れはますます強くなっていくでしょう。
​
では、今後はどうなるのか?
​
僕の予測は「製品と知識が分離する」です。
​
今年以降、栄養療法業界に関してはますます効率化が進むでしょう。
​
今後もオンライン診療は伸びるでしょう。リモートでの診療やカウンセリングがますます増えるでしょう。
​
現在個別で診療所が行なっている検査は検査センターに集約されるか、郵送でできるキット化がすすむでしょう。
​
サプリメントはクリニックで在庫を持つことがなくなり、処方内容を伝達したサプリ倉庫からの直送が主流になります。
​
その結果どうなるか?
​
医師やカウンセラーは、検査やサプリを売る商売から、自分の診察やカウンセリングなどの知識にチャージするようになります。
​
(サプリメントで利益を得るのではなく、サプリメントの処方せんの料金をもらう、検査を売るのではなく、検査結果の説明にチャージするようになります。)
​
​
医師はサプリメントや検査といった物質的なものを扱う必要がなくなり、その概念だけを頭に入れておけば診療できるようになります。頭脳とラップトップがひとつあればどこでも仕事ができるようになるでしょう。
​
なんていい時代なんでしょうか!
​
但し、問診から患者さんの具合悪さの原因を探り、検査を選び、出てきた検査結果を元に、治療方針や推定治療期間を説明できるような知識を持っていればですが。
​
もちろん、食事や心理的なバックアップなど、知識を提供するのが仕事のカウンセラーには、非常にいい時代になるでしょう。
​
​
さらに言えば、あと数年以内に実現するであろうVR(仮想空間)はこの流れを加速させるはずです。
​
Appleの開発が今のペースで続けば、今年後半にmacの画像処理速度は現在の20倍を超えるそうです。仮想空間に診療所やカウンセリングスペースが出現するのにそう時間はかからないでしょう。
​
同時通訳機能は標準装備になり、誰でも世界の栄養療法医やナチュロパス、カウンセラーと話をすることができるようになるかもしれませんね。
​
​
というわけでまとめると、自分の知識で勝負できる人はこれから最高の時代を迎えます。今後、価値感がますます知識偏重になっていくからです。
​
(仮想空間なんて夢でしょうと思っている方、去年フェイスブックの会社名が仮想空間を表すメタに変わったのご存知ですか? 家にいながらディズニーランド体験ができるのはもうすぐです)
​
​
p.s. 分子栄養学実践講座を受講された方、研究会の方へ。
​
ご安心ください。元々うちの方向性は、かなり知識偏重だから。すでに去年にもその兆しは見えていたと思いますが、世界は間違いなく我々の方に向かって流れています。今後も一緒に知識をブラッシュアップしていきましょう。
​
​
p.p.s. 分子栄養学実践講座に入ろうかどうか今まで様子見てた方へ。
​
この講座は栄養療法のプロフェッショナル養成講座です。サプリメントを作ったり、特定のサプリメントの公認をしたりしていませんので、「初めに製品ありき」の考え方に染まらず、知識集約型の考え方を身につけていただけます。
​
知識集約型を行なっているところはまだ少ないです。栄養外来を行うにも、カウンセリングで独立するにしても、あと2、3年は競争優位性が保てるので今のうちに実績を作り、業界でポジションをとることをお勧めします。
​
講座期間は半年間ですが、実際に栄養療法のフレームワークを自在に使えるようになるのに平均で1年半〜2年ほどかかる方が多いです。
​
お考えの方は、どうかお早めのご決断を。
​
​https://www.bunshieiyou.com/

実践講座で習った事をカウンセラーはどのように活用したら良いのでしょうか?

宮澤賢史 · 2020年7月30日 ·

7月末は、多くの方から講座のご質問をいただく時期ですが、その中でも一番多いご質問についてお答えします。




その質問とは、これです。

「カウンセラーは、医師のようにデータを読んで診断したり、治療サプリを処方したりできないとの事ですが、じゃあ何ができるのでしょうか?」


答え

カウンセラーの仕事は、クライアントに解決策を直接提示する事ではありません。

クライアントが自らに向き合い、自分なりの理解に自発的にたどり着き、その結果、自分の問題に対応できるように導いてあげる事です。

で、この導くというのはとても重要な事なんです。なぜなら、栄養療法の成否は、患者さんのモチベーションで決まるからです。




栄養療法、どっちの方が結果が出やすいと思いますか?

A 患者さんを診断して、摂るべきサプリや食事方法を指導する

B 患者さんに自己診断の方法を教えて、自分で摂るサプリや食事を自分で決めてもらう

自分の頭で理解し、腑に落ちた治療法へのモチベーションは、単純にこれ飲んでと言われた場合と比べものになりません。

頭ごなしに「明日からグルテン、カゼイン、カフェイン、アルコール、精製糖質を完全に抜いてください。」と言われてもできる人はほとんどいないでしょう。

その一方で、「グルテンがゾヌリン蛋白を分泌させ、ゾヌリンが腸のタイトジャンクションを開いてしまうため、大量の異物が腸を通り抜けて体内に炎症を引き起こす事」、「自分の症状がそれから起きている可能性がある事」を理解できれば、グルテンを一定期間止めるのはそれほど大変な事ではないでしょう。



はっきり言って、診断治療よりカウンセリングの方が難しいです。

「あなたはB6とCとマグネシウムが足りないので、サプリで補給してください。」というのは簡単。

「足りない栄養と、症状を自覚させ、自らが対処できるように導いてあげる」ていうのは大変。





自分の検査結果を深く理解し、自分の体の声に耳を傾け、様々な食事やサプリを試行錯誤しながら試してみる。

そのようにして分子栄養学を深く理解しないと、カウンセリングはできません。





だからこそ、その場で簡単にできる診断法のような薄っぺらいことは教えていません。

基礎講座で三大栄養素の代謝からきっちり学んで、考え方のフレームワークを作っていただくように、骨太な講義になっているし、ズーム検討会で、他の方の自己分析結果を聞く事で、自らの気づきを促す訓練をしていただいているのです。



自ら「気づき」を得る事が、自分のクライアントにどのように気づきを起こさせるかの重要なヒントになります。

これは栄養療法を行う医師にとっても重要な事で、治療の成果は患者さんの食事や生活習慣のコンプライアンスをいかにあげるかにかかっていますが、それはどのように気づきを与えるかと同じ事を意味しています。

保険診療にどうやって栄養療法を導入すればいいのかわからない

宮澤賢史 · 2020年7月29日 ·

内科の医師の方からご質問いただいたのでお答えします。

Q

「保険診療にどうやって栄養療法を導入すればいいのかわからない。

 普段の診療に使えるのか?

 そもそもエビデンスはあるのか?」


A

「はじめにサプリありき」と考えないことです。

どうやってサプリを処方しようかを考え始めると、失敗します。

体内のメカニズムを把握し、個人差を踏まえて、最適な栄養、ライフスタイルを患者さんに提案することをお勧めします。



例えば、高血圧症。

高血圧の原因の一つは血管平滑筋の収縮による血管抵抗の増大です。血管平滑筋の収縮は、筋細胞内にカルシウムが流入してくることがトリガーとなります。カルシウムは細胞膜のカルシウムイオン・チャンネルを経由して流入しますので、ここのブロックが降圧に有用です。



ここに作用する代表的薬剤がカルシウム・ブロッカー(カルシウム拮抗薬)です。カルシウム・ブロッカーは、正確に言えば、カルシウム・イオンチャンネル・ブロッカーです。

栄養で同様の機序を持つのがマグネシウムです。マグネシウムはカルシウムと体内で拮抗し、細胞内へのカルシウム流入を抑えます。最近のメタアナライシスでもマグネシウムによる降圧効果が報告されています。



例えば糖尿病。

インスリン分泌機能低下が大きな原因の一つです。

膵β細胞において、インスリン分泌は、細胞外から内へカルシウムが流入することが引き金になって起こります。とすると、インスリン分泌を増やすためにはカルシウムサプリを摂れば良いように思えますが、それは逆効果です。

通常は細胞外と細胞内のカルシウム濃度は1万:1で、極端に細胞外濃度が高くなっています。だから微量のカルシウムが細胞内に入ることがシグナルとして認識されるのです。

インスリンの分泌の反応性を高めるためには、この濃度さを保つことが重要で、そのためには細胞外のカルシウムを増やすのではなく、細胞内のカルシウムを減らすことです。

マグネシウムは、細胞内外のカルシウムの濃度さを一定に保ち、インスリン分泌の恒常性を保ってくれます。

(マグネシウム摂取量とDM発症率は逆相関する)

というわけで、マグネシウムは高血圧や糖尿病の発症抑制に非常に有用ですが、問題は吸収の悪さです。酸化マグネシウムのように下剤として使用されていることから分かる通り、マグネシウムは吸収があまり良くなりミネラルです。名著「奇跡のマグネシウム」によると、マグネシウム阻害要因として一番大きいのは腸内環境の悪化です。

一番簡単な解決策は、一緒に食物繊維を摂ることです。食物繊維が乳酸発酵してできる短鎖脂肪酸は、腸間膜上皮でのイオン交換を促進します。

安心してください。栄養療法に関するエビデンスはだいぶ出揃ってきています。

メカニズムとエビデンスをバランスよく踏まえて「高血圧、糖尿病にマグネシウムが有用で、食物繊維と一緒に取ると効果が高い」という事を教えてあげれば良いのです。

治療へのモチベーションは情報から成り立っています。情報を得た患者さんは、こちらが勧めなくとも勝手に色々と調ベ始めます。

ついには、上記の情報を教えてくれた、自分の事をよく考えてくれてしかも栄養に詳しいドクターであるあなたに「マグネシウムのいいサプリメントないですか?」と聞いてきますから。

実際には、食事内容のアドバイスから始めます。マグネシウムを含むごま、桜海老、海藻などが摂れているか。ミネラル吸収を阻害するフィチン酸を含む玄米などの食べ過ぎがないか、ゴボウ、舞茸、もずくなど水溶性食物繊維がきちんと摂れているか。

その上で、さらに効果を得るためには、サプリメントで量を摂った方がいいかもしれないと伝えてあげれば良いと思います。必ずしも自費診療を導入する必要はないですし、こういった患者教育ができるスキルは勤務医の方にも今後欠かせないものになるでしょう。

そうです。

栄養療法は、病態の根本にアプローチできて、患者さんの利益に貢献できる、素晴らしい治療方法論です。

医師が導入しないなんて、もったいないですよ。

一つだけネックがあるとすれば、それは生理学と生化学という学問のハードルです。

栄養療法はメカニズムを知らないと、治療の組み立てがうまくいきません。

栄養素の代謝とか、マグネシウムの吸収の機序とか、細胞の働きと仕組みとか。

これを知らないと応用が効かないため、「高血圧にはマグネシウム」という1:1対応の単純な思考回路が出来上がり、あなたのクリニックがサプリの販売代理店と化してしまう恐れがあります。

大丈夫です。

臨床に長けている先生方でも、基礎医学は苦手な事は僕もよくわかっています。

実践講座は、その基礎をいかにわかりやすく、ステップバイステップでお教えするかに重点をおいています。

大学2年の時に、生理学、生化学、ドイツ語の単位を全て取れずに、留年しかかった僕でも分かるような内容になっています。

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