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臨床分子栄養医学研究会

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現在の場所:ホーム / アーカイブ冨田のぞみ

冨田のぞみ

「『とりあえず薬』を卒業して、体を一つのシステムとして整えるオーソモレキュラーという視点」

冨田のぞみ · 2026年2月24日 ·

こんにちは、宮澤です。

Orthomolecular Newsによれば、2026年2月25日に上海から「バイオロジカル歯科」「レドックス医学(酸化と還元の医学)」「オーソモレキュラー(栄養療法)」の専門家たちがZoomでクロス大陸ディスカッションを行うそうで、口腔と全身のつながり、酸化ストレスと慢性疾患、長期化する新型コロナ後遺症へのアプローチ(高用量ビタミンCや紫外線血液照射療法など)がテーマになっています。スイスの生物学的歯科のパイオニアVolz医師、レドックス医学で有名なLevy医師らが登壇し、「症状ごとにバラバラに治す」のではなく、「体全体のシステムを一体として整える」統合アプローチを議論する場です。

—

僕、つい最近、久しぶりに昔の映画を見返していたんですが、主人公が「とりあえず痛み止め」「とりあえずカフェイン」で無理やり走り続けて、最後にどーんと倒れるシーンがあるんですね。あれって、けっこう現実でもよく見る光景だなと。
・頭痛 → とりあえず鎮痛剤
・だるい → とりあえず栄養ドリンク
・眠れない → とりあえずお酒
こんな「とりあえず」が積み重なって、気づけば「慢性疲労」「原因不明の不調」「長引く感染症」みたいな状態になっている人、ものすごく多いんです。

で、今回のオーソモレキュラーのニュースに出てくる話は、ざっくり言うと

– 口の中(歯・歯茎・インプラント)と
– 全身の炎症・老化・慢性疾患
– そして酸化ストレスと栄養(ビタミンCなど)

を「全部つながった一つのシステム」として見ましょう、という流れなんですね。

—

僕の普段の臨床でもよく見るのが、

→ 検査では「異常なし」
→ でも、実際には
 - 疲れやすい
 - 集中力が続かない
 - 風邪をひくと長引く
 - なんとなく気分も落ちる

こういう「グレーゾーンの不調」です。

ここに共通しているのが、

– 酸化ストレスが高い(=体がサビている)
– 抗酸化・解毒を支える栄養が足りない
 (ビタミンC、B群、マグネシウム、亜鉛など)
– 口の中の慢性炎症(古い金属、根管治療歯など)が地味に火種になっている

ってパターン。

今回のニュースでは、
「長期化するコロナ後遺症(Long COVID)」と「血液の固まりやすさ(過凝固)」に対して、
・レドックス(酸化・還元)バランスを整える視点
・ビタミンCなど栄養を使ったオーソモレキュラー療法
・紫外線血液照射(UBI)といった先端療法
が語られるとのことですが、ポイントは

→ どのテクニックがスゴいか
ではなく

→ 体の「サビ」と「炎症」をどうやって根本から減らすか
→ そのために、栄養・口腔環境・血液・免疫をどう統合的に見るか

ここなんです。

—

僕から見ると、栄養療法(オーソモレキュラー)は

– 「特別な治療法」というより
– 「人間がそもそも持っている修復システムを、元の設計図どおりに動かしてあげるための燃料と部品をちゃんと入れること」

って位置づけです。

臨床経験から言うと、
・サプリだけ大量に飲んで、食事はコンビニ&ファストフード
・歯はボロボロで慢性炎症だらけ
・睡眠はいつも削っている
この状態で「ビタミンC飲んでるから大丈夫ですよね?」って人、少なくありません。

正直、その状態だと

→ 栄養は「薬」じゃなくて「消耗品」扱い
→ 入れても入れても、炎症とストレスで燃え尽きていく
→ 体感も変わりにくい

ってことが起きます。

ちゃんと効かせるには、

– 口の中の慢性炎症を放置しない(生物学的歯科の視点)
– 酸化ストレスを上げている生活習慣(睡眠不足、過度の飲酒、喫煙など)を見直す
– そのうえで
 → ビタミンC
 → ビタミンD
 → マグネシウム
 → 良質なたんぱく質
 → オメガ3脂肪酸
など「体の修復の材料」になるものを、必要量しっかり入れる。

こんなふうに、
・原因
・環境
・材料
を「一つのシステム」として扱ってはじめて、栄養療法は本来の力を発揮する、というのが僕の実感です。

—

多くの方の頭の中は、たぶんこんな感じだと思います。

– 「サプリを1つ足せば、1つ症状が消える」
– 「ビタミンCは風邪用」
– 「口の中の問題は歯医者さんだけの話」
– 「内科と歯科とメンタルは別々」

でも、実際に体の中で起きているのは、

→ 口の中の炎症
 ↓
→ 血液を通じて全身の炎症へ
 ↓
→ 酸化ストレス上昇
 ↓
→ ミトコンドリア(細胞の発電所)が疲弊
 ↓
→ だるい・治りが悪い・メンタルも落ちる

…という一連の流れなんです。

だから大事なのは、
「どのサプリを飲むか?」以前に

– 自分の体で「何がどこで詰まっているか」
– その詰まりを外すのに「どの栄養がどれだけ必要か」
– その土台として「口・腸・睡眠」をどう整えるか

を体系的に学ぶこと。

僕は、栄養療法は
・一発逆転の魔法
じゃなくて、

・「体というシステムの設計図を理解して、長期的にチューニングする技術」
だと思っています。

だからこそ

– 医師や歯科医などの専門家はもちろん
– 慢性不調で悩んでいる当事者自身も

「オーソモレキュラー(栄養療法)」を“自分の言葉で説明できるレベル”で学ぶべきだと考えています。
自分の体のことを、他人任せにしないために。

また書きますね!

「ワクチンだけに頼らない感染症対策――“栄養で免疫の土台を整える”という発想を取り戻そう」

冨田のぞみ · 2026年2月24日 ·

こんにちは、宮澤です。

最近、Amazonプライムでパンデミック映画をぼーっと観てたんですけどね。
どの作品も「ワクチン開発」「新薬」「政府の会議」みたいなシーンばかりで、誰も「ビタミン足りてる?」なんて話をしないわけです。

日常でも同じで、風邪をひいたとき
「薬飲んだ?」とは聞かれるけど
「最近、日光ちゃんと浴びてる?」とはまず聞かれない。

Orthomolecular Newsによれば、今回紹介された記事では、まさにその「見えない前提」がテーマになっています。
要するにこういう話です。

—

### 記事の要点(超ざっくり)

・アメリカの感染症政策(特にFauci体制)は
 → ビタミンDをはじめとする栄養による「ホスト(人間側)の強化」より
 → ワクチン・抗ウイルス薬といった「ウイルス側への攻撃」を優先してきた、という構造的な問題提起。

・ビタミンDについては、2000年代半ばから
 → 呼吸器感染との関連
 → 免疫調整、抗菌ペプチドの産生、炎症のコントロール
 がかなりはっきり論文で出ていたのに、
 国家レベルの「戦略」としては扱われなかった。

・COVID-19期間中も
 → NIHガイドラインは「ビタミンDは推奨も否定もしない。証拠不十分」
 → その一方で、新規ワクチンや薬は緊急使用で一気に加速
 この「証拠のハードルの非対称性」がおかしくない?という問い。

・ビタミンC、亜鉛、セレンなど、他の免疫に関わる微量栄養素も同様で、
 「安い・リスク低い・生理学的根拠は十分」なのに
 政策のメインには置かれなかった。

・誰か一人の陰謀というより
 → 資金配分
 → 研究の優先順位
 → ガイドラインの書き方
 といった「構造」と「文化」の問題なんじゃないか、という整理。

…という内容なんです。

—

### 日常レベルに落とすとどういう話?

多くの人の頭の中って、たぶんこんな感じです。

– 風邪・インフル・コロナ対策
 → マスク
 → 手洗い
 → ワクチン
 → 薬(解熱剤とか咳止め)

「栄養で土台を上げる」は、抜け落ちてるか、せいぜいオマケ。

でも、実際のからだの中で起きてることは
 ウイルス vs 僕ら
のガチンコ勝負なんじゃなくて、

 ウイルス vs 「僕らの免疫システムのコンディション」

なんです。

このコンディションを左右してるのが
– ビタミンD
– ビタミンC
– 亜鉛
– セレン
…みたいな「地味だけど必須のパーツ」たち。

イメージでいうと、

– ワクチン・薬 → 「武器の性能」
– 栄養 → 「兵士の体力・防御力・チームワーク」

武器だけ最新でも、兵士が栄養失調でヘロヘロだったら勝てないよね、ってことなんです。

—

### 僕から見ると(臨床経験も踏まえて)

僕のクリニックでも、何年も患者さんを見ていると、
「感染症にやたら弱い人」と「そこそこ強い人」の違いが見えてきます。

ざっくり言うと、

– 冬になると毎年のように風邪→長引く→気管支炎コース
– 常に疲れてて、寝ても回復した感じがしない
– 検査すると、ビタミンDが不足〜欠乏レベル

こういう人は本当に多いです。

逆に、
– ビタミンDの血中濃度をちゃんと上げる
– ビタミンC・亜鉛・マグネシウムを整える
– 腸内環境を立て直す

こういう「栄養療法」をコツコツ続けると、

→ 「そういえば、今年は寝込むほどの風邪ひかなかった」
→ 「家族がインフルになっても、僕だけ軽症で済んだ」

みたいな変化は、かなりの頻度で起こります。
これ、体感としてはすごく大きい。

もちろん、
「ビタミンDさえ飲んでいればコロナにかからない」
なんて単純な話では全然ないです。

でも、
– 重症化リスクを少しでも下げる
– 回復までの時間を少しでも短くする

こういう「地味だけど重要な確率調整」は、確実に起きている感覚があります。

僕から見ると、今回の記事が言っている本質は

> 「ワクチンか栄養か」の二択じゃなくて、
>  『病原体対策』と『ホスト(僕らのからだ)の最適化』を
>  両方やらないと、本当に強い医療にはならない

ってこと。

そして残念ながら、
– 政策
– 研究費
– 大手メディアの情報
を見ていると、栄養側は明らかに「脇役」扱いなんです。

臨床の現場で、患者さんの血液データと経過を見ていると、
「これは脇役にしておくにはもったいなさすぎる」
と僕は感じています。

—

### あなたの「頭の中の優先順位」をちょっと書き換えるなら…

読んでいるあなたの頭の中では、
こんな優先順位になっていませんか?

1. ワクチン・薬 → メインの対策
2. 生活習慣 → まあ大事だよねレベル
3. 栄養(ビタミン・ミネラル) → サプリ好きな人の趣味

もしそうなら、僕としてはこう書き換えてほしいんです。

1. ベース:栄養と睡眠で「免疫の土台」を整える
 → ビタミンD・C・亜鉛・セレンなどの不足をまず埋める
2. 次に:マスクや手洗いなどの物理的対策
3. その上で:ワクチン・薬などの医療リソースを必要に応じて使う

つまり、

– 「薬でなんとかする」の前に
– 「からだが戦える状態にしておく」

ってこと。

これは「代替医療に走れ」という話ではなくて、
「生理学的に当たり前のことを、当たり前にやろうよ」という提案です。

—

### だから「栄養療法」を学ぶべき

今回のOrthomolecularの記事は、
– 国の政策レベル
– 研究費の配分
– ガイドラインの書き方

といった「上の世界」の話がメインですが、
日常レベルに落としてしまえばメッセージはシンプルです。

→ 僕らは、自分のからだの「基礎設定」を、
 もっと自分で整えていいし、整えるべきなんです。

そのために必要なのが「栄養療法」という考え方。

・何をどれくらい摂れば、血中濃度がどう変わるのか
・どの栄養素が、免疫・ホルモン・脳にどう関わっているのか
・食事だけで足りない部分を、どうサプリで補うのか

これを知らないまま生きるのは、
「スマホを省電力モード&低速通信のまま使い続ける」ようなもの。
本当はもっと性能を出せるのに、出していないってことなんです。

だから僕は、薬やワクチンの議論と同じくらい、
「ビタミンDをはじめとする栄養の話」を、
一人ひとりがちゃんと学ぶべきだと考えています。

次回は、
– ビタミンDをどのくらい目指すといいのか
– 日本人で不足しやすいパターン
– サプリを選ぶときのざっくり基準

このあたりを、もう少し具体的に書いてみようと思います。

また書きますね!

「病名より“バリア力”を守れ――全身のリーキー化(SLBS)から考える、これからの栄養と予防医学」

冨田のぞみ · 2026年2月22日 ·

こんにちは、宮澤です。

Orthomolecular Newsによれば、「Systemic Leaky Barrier Syndrome(SLBS)」という新しい概念が提案されています。これは、腸だけでなく、血管、血液脳関門、腎臓、肺、皮膚、胎盤など、全身の“バリア機能”が同時多発的にゆるんでいくことで、慢性腎臓病・高血圧・神経炎症・がんなど、さまざまな慢性疾患を引き起こし悪化させるというフレームワークです。背景には、環境毒素・慢性炎症・酸化ストレス・ミトコンドリア機能低下・微量栄養素不足などの共通因子があって、それがバリアの構造と修復力をじわじわ壊していく。だから、病名ごとに臓器だけ見るのではなく、「バリアをどう守るか」「栄養と赤白バランス(酸化と還元)をどう整えるか」が、慢性病やがん予防の“上流のカギ”になるんじゃないか、という話なんです。

—

僕、映画を観ていていつも思うんですけど
「SFでもホラーでも、一番怖いのって“防御ラインが抜かれる瞬間”だな」と。

・宇宙船の外壁に小さなヒビが入る
・ゾンビが城壁の小さな穴から入り込む
・セキュリティのパスワードが1個バレる

最初は「まあ大丈夫でしょ」っていう小さな破綻なんだけど
気づいたときには、船内パニック・城は陥落・会社の機密ダダ漏れ…みたいな結末になる。

これ、僕たちの体でもほぼ同じことが起きていて
それを医学的にまとめ直したのが、今回のSLBSの話だな、と思いました。

—

### 「バリアが壊れる=いろんな病気の共通の土台」ってこと

この記事で言っていることを、すごくラフにまとめると

> 体中のバリアが、じわじわ穴だらけになっていく現象
> =多くの慢性病の“共通の下地”なんじゃないか?

って視点なんです。

たとえば、こんなバリアたち:

– 腸のバリア(いわゆるリーキーガット)
– 血管の内皮(動脈硬化・高血圧と直結するところ)
– 血液脳関門(脳を毒素から守るフィルター)
– 腎臓の濾過膜(たんぱく漏れ、腎機能低下の現場)
– 肺のバリア(アレルギー・喘息・感染に関与)
– 皮膚のバリア(アトピー、慢性湿疹など)
– 胎盤バリア(母体と赤ちゃんの命綱)

これらは全部バラバラなようでいて
共通の“部品”で成り立っているんです。

– タイトジャンクション(細胞同士をくっつけるファスナーみたいなもの)
– 細胞骨格(建物でいう鉄骨)
– 細胞と細胞のスキマを埋めるマトリックス(コンクリ)
– ミトコンドリア(修復工事に必要な電力会社)
– 抗酸化システム(サビから守るメンテナンス班)

ここが

→ 酸化ストレス
→ 慢性炎症
→ 微量栄養素不足(ビタミン・ミネラル)
→ 環境毒素(農薬、重金属、空気汚染など)

で長年いじめられていると、
すべてのバリアが“まとめて弱っていく”ってことなんですね。

—

### 「症状はバラバラなのに、根っこはけっこう一緒」っていう現場感

臨床経験から言うと、栄養療法のカウンセリングでよくあるパターンがこれです。

– お悩み①:
 「お腹が弱くて、下痢と便秘をくり返す。検査では異常なし」
– お悩み②:
 「花粉症・鼻炎・肌荒れがずっとよくならない」
– お悩み③:
 「ここ数年、頭がぼーっとしてミスが増えた。年のせいと言われた」

病院では
→ 消化器内科
→ 耳鼻科+皮膚科
→ 精神科 or 脳外・神経内科

にそれぞれバラバラに行くケース。

でも、栄養状態を見ていくと

– 鉄過剰+亜鉛不足
– ビタミンD・ビタミンC・ビタミンB群不足
– オメガ3不足で、オメガ6過多
– 腸内環境の乱れ(悪玉優位・短鎖脂肪酸不足)

がセットで出てきて

結果として
→ 腸のバリアがゆるむ
→ 血管内皮も傷みやすい
→ 血液脳関門もゆるみやすい

みたいな「全身のゆるみパターン」になっていることが多いんです。

症状の出方は人それぞれだけど
“土台の壊れ方”は似ている、って感覚。

この記事のSLBSの考え方は
僕が現場でずっと感じてきた「なんか、みんな同じ方向から壊れてるよね?」を
理論としてきれいに整理してくれた感じがします。

—

### がんとの関係:「遺伝子だけ見てても足りないよね」問題

ニュースの中で特に大事だなと思ったのが
がんとの関係の部分です。

僕たち、がんというとつい

– 遺伝子変異
– 〇〇がん遺伝子
– うちは家系的に…

みたいな話に意識が行きがちですが

現場で感じるのは

> 「がん細胞が“育ちやすい土壌”が出来ているかどうか」

のほうが、むしろインパクトが大きい人が多い、ということ。

この記事の言い方だと、

– バリアが壊れる
 → 慢性炎症がずっと続く
 → 酸化ストレスでDNAも傷みやすい
 → 修復やアポトーシス(不要な細胞の自殺)が下手になる
 → 細胞が居座りやすくなる+周囲の組織もゆるんで侵入し放題
 → 結果として、がんが育ちやすい環境になる

っていう流れ。

つまり

「がん=突然やってくる敵」じゃなくて
「バリア崩壊が進行した先に出てくる“最終ステージの現象”のひとつ」

って捉えたほうが
やるべき対策が見えやすいんです。

—

### 栄養療法的にいうと、「バリア修復のための栄養」が超重要ってこと

僕から見ると、SLBSって

> 栄養療法のやっていることを、
> “システム医学の言葉”で説明した枠組み

なんですよね。

実際、バリアの修復に関わる代表的な栄養素って、こういうものです:

– ビタミンC:
 コラーゲン合成、抗酸化、防御修復のど真ん中

– ビタミンD:
 免疫調整+上皮バリアの維持

– ビタミンA(レチノール)&亜鉛:
 粘膜バリア・皮膚修復の要

– ビタミンB群:
 エネルギー産生(ミトコンドリア)+メチル化反応(DNA修復にも関与)

– オメガ3脂肪酸(EPA/DHA):
 炎症を「始めてちゃんと終わらせる」ための材料

– マグネシウム:
 300以上の酵素反応に関与、修復の裏方のボス

– 良質なたんぱく質:
 修復工事の「素材」そのもの(大工だけいても木材がなければ無理)

これを

→ 普段の食事
→ 必要に応じてサプリメント

でしっかり供給していくのが、栄養療法でやっていること。

「腸だけ」「血管だけ」「脳だけ」を狙うというより

> “体中のバリアをまとめて底上げする”

ってイメージなんです。

—

### 「お客さんの頭の中」って、だいたいこんな感じだと思う

実際にカウンセリングでよく聞くのは、

– 「腸を治したら全部よくなりますか?」
– 「サプリで血管だけ強くできますか?」
– 「脳に効く栄養だけ教えてください」

みたいな、“部位ごとの部分最適”の発想なんですよね。

でも、SLBSの視点で見ると

腸だけ・脳だけ・血管だけを狙うというより

> 「バリア全体を守るための
> ・栄養
> ・生活習慣
> ・毒素対策
> を、まとめて底上げしていく」

っていう“全体設計のほうがコスパいい”ってことになります。

イメージとしては、

– × 「家のこの1枚の窓だけを、防弾ガラスにしたい」
– ○ 「家じゅうの窓と壁の強度を、標準以上に底上げしたい」

って感じなんです。

—

### じゃあ、僕らは何からやればいいのか?

全部一気にやろうとするとパンクするので
現実的なステップで考えると、こんな順番がおすすめです:

1. **まずは“壊さない”から始める**
– 超加工食品・過剰な砂糖・トランス脂肪を減らす
– アルコールと喫煙を“習慣”から“たまのイベント”レベルに落とす
– 過度な夜更かしをやめて睡眠時間を確保する
→ 「バリアをこれ以上いじめない」が第一歩

2. **同時に“材料とエネルギー”を入れる**
– たんぱく質:
体重×1.0〜1.5 gを目安に意識して摂る(腎臓に問題がある人は主治医と相談)
– 野菜・果物:
1日350g以上+色の濃い野菜を増やす
– 良質な脂質:
魚・亜麻仁油・えごま油などでオメガ3を意識的に増やす

3. **必要に応じて“ピンポイント栄養”を足す**
– 血液検査などを見ながら
→ ビタミンD
→ 鉄過剰&亜鉛不足の是正
→ ビタミンB群・C・マグネシウム
を個別に補う

4. **腸からスタートしつつ、“腸だけで終わらせない”**
– グルテンや乳製品など、自分に合わない食品を一度減らしてみる
– 発酵食品・食物繊維(特に水溶性)を適度に増やす
→ でも、「腸さえやればOK」ではなく
それを入口に、全身のバリアを意識していく

—

### 僕の結論:「病名より、“バリアがどれくらい守れているか”を気にしたほうがいい」

私から見ると、
これからの時代の健康づくりは

– 「〇〇病にならないようにする」より
– 「バリアをスカスカにしない生活を続ける」

って発想のほうが、ずっと実用的なんじゃないかなと思っています。

病名って、ある程度“後半戦”になってからつくラベルであって
本当に守りたいのは、その前の

– バリアの強度
– 修復力
– 酸化と炎症のバランス

なんですよね。

栄養療法は、まさにこの

> 「バリアを守るための設計図+材料+修復システム」

を整えていくアプローチなんです。

だから、単なる「サプリの話」でも
「腸活だけ」の話でもなくて

**“全身のバリアをどう守るか”を学ぶための道具箱**
として、栄養をちゃんと勉強してほしいなと僕は思っています。

また書きますね!

クレアチンで細胞エネルギー革命:疲労脳とサルコペニアに挑む

冨田のぞみ · 2026年2月20日 ·

こんにちは、宮澤です。

Miranda Kusi, CNS FMCPによれば、クレアチンは「筋トレサプリ」という枠を超えて、筋肉・脳・心血管・代謝・骨・気分・睡眠、そして加齢そのものに関わる“エネルギー制御分子”として再評価されているそうです。ATP再生、ミトコンドリア機能、細胞の水分バランス、酸化ストレス、メチル化需要など多方面に働きかけ、特に「運動とセット」で使うと、筋力・筋量・血管機能・血糖代謝・認知機能・閉経周辺の不調・睡眠などに幅広くプラスのデータが出ており、高齢期のサルコペニア予防や健康長寿の文脈でも注目されている、というのが記事の要点です。

—

僕、昔から映画を見るとつい「この人、タンパク質足りてなさそうだな…」とか思っちゃうタイプで。
例えば、疲れたサラリーマンが夜遅く帰ってきて、カップ麺すすりながらソファで寝落ちするシーン。

あれ、現実でもよく見ますよね。

・頭はボーッとする
・体はだるい
・でも甘いものとカフェインでごまかす
・運動する気力もない

で、週末に「よし筋トレだ!」とジムに行っても、すぐバテて「やっぱり自分は意志が弱い…」って落ち込むパターン。

実はこれ、意志の問題というより「細胞のエネルギー不足」ってケースがかなり多いんです。
ガソリンがほぼ空の車で、高速を走ろうとしているようなもの。

そこで出てくるのがクレアチン。

・筋肉の中の「瞬発的なバッテリー(PCr)」を増やす
・脳みそのエネルギー回路もサポート
・血管や代謝にも静かに効いてくる

つまり、
「頑張れない自分」→「エネルギー通貨(ATP)までのルートが詰まってる自分」
ってことなんです。

こういう視点で見ると、
プロテインやビタミンと同じくらい、「クレアチンをどう使うか」を学ぶ価値はかなり高いんですよね。

—

私から見ると、クレアチンって「ボディビルダーの体重増やす粉」ではなくて、「エネルギー回路を底上げする“基礎インフラ栄養素”」に近い存在です。臨床経験から言うと、40〜50代以降で「筋力低下+疲れやすさ+集中力の落ち」を抱えている人に、十分なタンパク質・筋トレ・睡眠の土台を整えたうえで低〜中用量のクレアチンを組み合わせると、トレーニングの伸び方や日中の集中力が“グン”と変わる人がいます。一方で、飲めば勝手に痩せる・勝手に賢くなる、みたいな魔法はなくて、「栄養+運動+睡眠」のベースがないところにクレアチンだけ入れても、正直そこまでの変化は出ません。だからこそ、「クレアチンを飲むかどうか」より前に、「自分のエネルギー設計図をどう整えるか」をセットで考えることが大事で、その中でクレアチンはかなりコスパのいい“最後のひと押し”として使える、というのが僕のスタンスです。

—

じゃあ、読んでくれているあなたの頭の中はどうなっているかというと…

– 「クレアチンって、筋トレガチ勢だけのものじゃないの?」
– 「むくむって聞いたことあるし、ちょっと怖い」
– 「痩せたい・若くいたいけど、サプリ増やしたくない」
– 「とりあえずプロテインだけ飲んでればいいんじゃないの?」

こんな感じじゃないでしょうか。

ここを整理すると、クレアチンの位置づけはかなりシンプルで、

– クレアチンは「筋肉だけ」じゃなくて
→ 脳・血管・代謝・骨・気分・睡眠にも関わる“エネルギー栄養素”

– 効果が一番はっきり出るのは
→ 「クレアチン+筋トレ(特にレジスタンストレーニング)」の組み合わせ

– 加齢とともに落ちていくものを
→「外から補って、衰えスピードを緩める」ために使える

– ただし
→ 「食事が乱れて寝不足・運動ゼロ」の状態だと、ブースト効果はかなり弱い

ってことなんです。

だから僕は、

・筋肉を落としたくない
・脳のパフォーマンスを落としたくない
・年齢の割に動けるカラダでいたい

と思う人ほど、
「クレアチンそのもの」より、

→ 自分のエネルギー代謝の全体像
→ 筋肉と脳と血管がどうつながっているか
→ その中でクレアチンをどこに入れると効率がいいか

を学ぶべきだと思っています。

クレアチンは、その“設計図”が描けたときに、初めて本領を発揮するサプリなんです。

このあたりの「実際の飲み方」「どんな人に向いているか/注意が必要か」「他の栄養との組み合わせ」あたりも、また改めて掘り下げて書きますね。

また書きますね!

—

参考にした記事:
[Creatine Benefits Beyond Muscle: Emerging Research on Brain Health, Metabolism, and Longevity](https://www.drkarafitzgerald.com/2026/02/19/creatine-benefits-brain-health-aging/)

「映画みたいな突然の心臓発作を避けるために――“なんとなく不調”のうちから始める、本気の栄養戦略」

冨田のぞみ · 2026年2月20日 ·

こんにちは、宮澤です。

Orthomolecular Newsによれば、心臓発作で2度「臨床的に死亡」したハンス・ディールさんが、医師から「もう長く生きられない」と宣告された後、自ら薬をやめて高用量ビタミンC・アミノ酸(パウリング療法)とその他の栄養素を徹底的に補う自己実験を10年以上続け、その結果、重い冠動脈疾患だけでなく、高血圧・不整脈・Raynaud・甲状腺機能低下(橋本病)・風邪やインフルエンザなど数々の慢性症状が改善したという報告が紹介されています。彼は、ビタミンC 20g/日、リジン・プロリン、ビタミンD、マグネシウム、カリウム、アルギニン・シトルリン・タウリン、オメガ3などを血液検査でモニタリングしながら長期的に続け、「薬のような副作用は一切なかった」としつつ、「これはあくまで自己実験であり、薬を勝手にやめるな」と強く注意喚起しているんですね。

—

僕、けっこう心臓ものの映画が好きで。
救急車が来て、心臓マッサージして、電気ショックして…あのシーンを見るたびに「もし自分や家族だったら」と変にリアルに想像してしまいます。

で、映画を見終わってふとスマホを見ると、
・血圧高めだけど薬は嫌
・コレステロールが気になる
・動悸や不安はあるけど検査は「異常なし」
みたいな相談がLINEにポコポコ入ってる。

このギャップ、すごくないですか。

スクリーンの中では「命を救うドラマ」が全力で展開されてるのに、
現実の僕らは

> なんとなく不調
> でも検査はグレーゾーン
> 病名もつかない
> とりあえず様子見か薬

という「じわじわ体力と気力が削られていく日常」を生きている。

これを放っておくとどうなるかというと、

 なんとなく不調 → 放置 → ある日いきなり「イベント」発生
 (心筋梗塞、脳梗塞、がんの宣告…)

っていうパターン。
映画みたいな「突然のクライマックス」って、実はその何年も前からじわじわ準備されてるんです。

で、今日のパウリング療法の話。

ハンスさんは、まさにその「クライマックス」を2回も経験して、
しかも「もう長くない」と言われたところから大逆転している。

そこにあるメッセージって、

→ 「ギリギリになってから治療」じゃ遅い
→ 「栄養の過不足」を本気で整えると、想像以上に体はリカバリするかもしれない

ってことなんです。

—

### 僕から見ると、このケースは「栄養の本気度」の話

臨床経験から言うと、ハンスさんがやっていることは、
一般的なサプリのイメージ(マルチビタミンを1日1錠)とは、まったく別物です。

ざっくりいうと、

– ビタミンC:20g/日(普通は100〜1000mgくらい)
– リジン:5〜6g
– プロリン:2g
– ビタミンD:1万IU/日(血中濃度を100〜120ng/mlに)
– マグネシウム:1〜1.5g
– カリウム:食事+サプリ(塩化カリウム)
– アルギニン・シトルリン・タウリン:いわば「血管・血圧カクテル」
– オメガ3脂肪酸:1.5g+魚多めの食事

これ、「ちょっと健康意識高め」どころじゃないです。
完全にフルカスタム。

しかも重要なのは量だけじゃなくて、

→ 定期的に検査して、自分の数値を見ながら微調整している
→ 10年以上、継続している

ってとこなんです。

ここ、すごく大事で。
多くの人の頭の中はこんな感じになってます。

– 「サプリ=お守り」
– 「1〜2ヶ月で効かなきゃ意味ない」
– 「食事で足りるはず」
– 「健康診断で問題ないから大丈夫」

でも、実際の現場で見ていると、

– 健康診断オールAなのに
 → 慢性疲労
 → うつっぽさ
 → 動悸・不眠
 → 冷え・肌荒れ
がある人なんて普通にいます。

– 「バランスよく食べてます」と言いながら
 → 朝はパンとコーヒーだけ
 → 昼はパスタか丼物
 → 夜はコンビニ弁当+ビール
だったりする。

これ、ビタミン・ミネラル・アミノ酸の「絶対量」が足りてないことが多い。

栄養療法の視点だと、

 ・病名がつく前から
 ・数値が「正常範囲」にあるうちから
 ・足りない栄養を本気で埋めていく

って発想なんです。

—

### 「薬 vs 栄養」じゃなくて、「短期戦 vs 長期戦」

誤解してほしくないのは、
僕は「薬を全部やめてビタミンを飲め」と言いたいわけではないです。

むしろ逆で、

– 心筋梗塞・脳梗塞・不整脈など、
 命に関わる局面では薬はめちゃくちゃ重要
– 血圧や心拍を急いで下げたいときに、栄養だけで対処するのは危険

だから、
「自己判断で薬をやめる」のは本当にやめてほしい。

ハンスさんの報告にも、ちゃんと注意書きがついてますよね。
「決して医師と相談せずに薬を中止してはいけない」と。

じゃあ栄養療法は何なのか。

僕の感覚では、

→ 薬:短期戦。
 ・今のリスクを下げる
 ・炎症や血圧をすばやくコントロールする

→ 栄養:長期戦。
 ・血管の材料を整える
 ・ホルモンや免疫の土台を立て直す
 ・「そもそも病気になりにくい体」をつくる

って役割分担だと思っています。

どちらか一方ではなく、

 短期戦(薬)で命と時間を稼ぐ
 +
 長期戦(栄養)で体の土台をつくり変える

この両輪が回ると、かなり景色が変わってくる。

ハンスさんの「奇跡的な副作用」は、
まさにこの「長期戦」の成果なんです。

—

### 「何からやればいいの?」という人への、現実的なステップ

もちろん、
いきなりビタミンCを20g飲めとか、そこまで極端な話をしたいわけじゃないです。

でも、今の日本の多くの人は、

 ・忙しい
 ・ストレスフル
 ・睡眠不足
 ・加工食品と糖質多め
 ・運動少なめ

= 栄養の「赤字経営」になっているケースがかなり多い。

企業でいうと、
売上(=食事からの栄養)がギリギリ、
でも出ていくコスト(=ストレス・炎症・毒素処理)が多すぎてキャッシュアウト寸前、みたいなイメージです。

だから本当は、
「どのサプリを飲むか」より前に、

1. まず「現状把握」
 → 健康診断だけじゃなく、
  ・ビタミンD
  ・フェリチン(貯蔵鉄)
  ・亜鉛
  ・マグネシウム(できればRBC Mg)
  ・ホモシステイン
  ・Lipoprotein(a)(測れる施設は限られますが)
 などを一度チェックしておくと、かなりヒントが増えます。

2. 食事の「総量」と「質」を整える
 → タンパク質:体重×1.2〜1.6g/日を目安
 → 毎食、肉・魚・卵・大豆などをしっかり
 → 精製糖・小麦・揚げ物・加工食品は「毎日→たまに」くらいに減らす

3. ベースサプリをシンプルに入れる
 → ビタミンD(検査して不足なら補う)
 → オメガ3(魚が少なければ)
 → マグネシウム(便通と睡眠が変わりやすい)
 → ビタミンC(少量から)

ここまででも、

– 朝のだるさ
– イライラ・不安感
– 頭痛・肩こり
– 冷え・むくみ

が劇的に変わる人はけっこういます。

そのうえで、

 ・心臓病、高血圧、自己免疫疾患などがある人は
  → 栄養療法に詳しい医師・クリニックと組んで
   パウリング療法レベルのことを検討する

という流れにするのが、安全で現実的かなと。

—

### 僕の結論:「体は、ちゃんと材料をもらえれば想像以上に復活する」

ハンスさんのケース、人によって受け止め方はいろいろあると思います。

・「そんな大量のビタミン、危なくない?」
・「本当にそれが効いたの?」
・「自分には関係なさそう」

僕自身は、研究データも見つつ、臨床での手応えも踏まえて、

– 高用量のビタミンやアミノ酸が
 「劇的に」効く人がいるのは事実
– とはいえ、すべての人が同じように効くわけではない
– だからこそ「検査+モニタリング+専門家の伴走」が必須

だと考えています。

でも、もっとシンプルに言うと、

→ 体は「材料」が足りていないとき、本気を出せない
→ 材料が十分に入ってくると、自己修復能力が一気に解放される

ってことなんです。

今の医療はどうしても、

 ・薬(スイッチ)
 ・手術(工事)

に目が行きがちだけど、
そもそも「建材(材料)」が足りなければ、工事しても家はボロいまま。

だからこそ、これからの時代は、

 ・薬の使い方を学ぶだけじゃなく
 ・栄養(=体の材料)の使い方を学ぶ

ことが絶対に必要になってくる。

栄養療法って、
単に「サプリを飲むテクニック」じゃなくて、

 自分の体の仕組みと、
 それを支える材料のことを
 ちゃんと理解して、主体的にメンテナンスするスキル

なんです。

だから、
「なんとなく不調だけど、検査は大丈夫と言われた」人ほど、
栄養の勉強を始めるべきだと僕は思っています。

映画みたいなクライマックスになる前に、
自分で台本を書き換えておくイメージですね。

また書きますね!

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